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2006.11.03

11/3 紙一重の市民による福祉政策

午後、県内の地域福祉計画に関わっている市民の交流会に出る。小地域活動に積極的に取り組む所沢市の話を聞く。所沢市は介護保険制度導入時にがんばった自治体で、当時から続けている市長が福祉に詳しい。住民参加による自発的なエネルギーを引っ張り出す地域福祉計画の真意をよく理解しているようで、非常に適切なリードを市役所がしている。役所の人事異動が激しく、議員は個別の話ばっかりに関心を持つので、利権にからめず継続的な取り組みが必要な福祉の施策の推進には、首長の強い関心とキーマンになる中堅職員の存在が重要だし、自由闊達に問題解決についてブレーンストーミングできるような職場風土が重要だと実感した。

自己紹介があったのでこんな話をした。
地区ごとの色分けが不明確で流動人口の多い朝霞市は小地域で区分けすることのメリットとデメリットを考えると、メリットが見えにくいので、課題別横断型の市民活動育成に取り組んでいる、NPO事業の育成みたいなことが期待されて、紆余曲折あって市役所や団体代表委員などがかなりとんだ計画を認めてもらったが、現実に事業化に取り組むと、新たな営利事業の手法のように理解されたり、過大な期待をされたり、支援を必要とする当事者がどこか飛んでいってしまうような話も出てきている、と。

コミュニティーワーカーの配置に何としてもこぎつけたいという新座市の参加者、市民が市役所に要求する話になりがちな状況を打開したい上尾市の行政からの参加者、毎週集まって熱心に計画づくりをしていることが評価されている日高市の参加者、ようやく計画づくりが始まることになったこという飯能市の参加者など、自己紹介がそれぞれ興味深かった。

以前にも書いたけど、地域福祉計画って、たすけあいの地域づくりにもなれば隣組復活にもなるし、重層的で自発的な福祉社会をつくることもできれば単に役所の責任放棄を認めるだけの計画にもなりうるし、恣意性の良さを引き出すこともできれば恣意性のいやらしいところも出すことができるし、いろいろな点で紙一重の計画なので、いろいろ考えるべきことが多い。

その後、知人の女性に縁談を紹介してほしいという話を聞くが、立ち話なので今度ゆっくり聞くことにする。夜、家族への贈り物を買いに行くが決まらない。それとは別に、事務用チェアを以前から探していたが、いいものが見つかって思い切って買う。

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コメント

NPOカフェ・ところざわのふくだです。

NPOカフェ・ところざわの神武より、下記のような報告がありましたので、お知らせします。
私のコメントも、書き込みましたのでご覧ください。
また、どこか?でお会いしましょうね。
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昨日11月3日は
朝霞で地域福祉計画情報交換会がありました。
 
 総会に来てくださった西川さんたちの「ハンズオン!埼玉」とNPOカフェ・ところざわの共催でした。
 所沢市の地域福祉計画および地域福祉活動計画について、市役所の梅田保健福祉部次長と社協の笠原さんが報告してくれました。
 生活課題の積み上げから、施策の柱を決めていったこと、地域別のコミュニティ推進事業、社協の地域福祉活動計画との関係など多くの質問が出ましたが、概ね参加者から好意的な感想をもらいました。
特に梅田さんが計画への市民参加と協働について、率直に反省点を述べられたのは、ちょっと感動しました。

 NPOカフェからも、福田さん、君田さん、吉田さんが参加してくださいました。(所沢からは、ほかに3名ほど参加)
 みなさん、感想を聞かせてくださいね。
 朝霞市の黒川さんもご自分のブログに感想が書かれていました。
 http://kurokawashigeru.air-nifty.com/

 他のまちで、他のまちの市民と一緒に自分のまちの計画について、報告を聞いていると今までとは違った見方ができるようになる効果があることがわかりました。

神武 恭子

投稿: ふくだまこと | 2006.11.04 19:30

ありがとうございます。
所沢のお話はいろいろいい話しもあったのですが、うまくまとめられなくて、通り一遍の記事になってしまいました。
梅田課長のもっと早くから市民参加をやっておけば、という話を紹介しておきたかったです。

投稿: 管理人 | 2006.11.04 23:30

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