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2006.11.27

11/27 戦後体制の破壊が復党問題の本質

職場の近くの路上で、今は学校が変わられたが、母校でお世話になった大学の先生と偶然会い立ち話。北海道知事選挙の候補選びの混迷で北大の山口二郎さんが民主党地方組織に激怒しているらしいという話をする。
私が北海道にいた頃、北海道の野党関係者は必死になって選挙をたたかったし、算術としか思えないような見事な結果をつくってきた。影があるけど力業のできるリーダーたちがいたように思う。単純労務みたいな選挙ボランティアとして事務所をうろちょろしていたけど、そんな幹部たちを見るのが楽しかった。ハッパを掛ける号令のかけ方を見るのが面白かった。そんなリーダーや、社会党、連合に担がれて、一足先に市民参加の政治スタイルを始めた竹村泰子さんも、アイヌ民族初の国会議員となった萱野茂さんも、その他いろいろな人が、はいつくばって何とか政治参加を果たした。
ところが最近は、そうした先人たちの遺産を、つまらない政治ゲームで食いつぶすようなことしか見あたらない。前回の統一地方選挙での札幌市長選挙でも、まちの有名人たちに粉掛けて候補に名乗りを上げさせて試すようなことをしては怒らせる。民主党外の熱心な有名な支持者を呆れさせ、右や左に追いやってしまった。私の最も恩になった人も社民党の候補になってしまった。そうなってしまうと応援できないし、仕事柄おいそれと会うこともしばらくできない。全く情けない。

●自民党復党問題は、小泉劇場型政治の信義の問題として語られている。しかし悪評いっぱいの復党をどうして断行しようとしているのか、あたかも来年の片山虎之助の選挙対策の問題のように報じているが、本質は違うのではないかと思ってきた。
日頃、自民党自称改革派べったりの発言を繰り返す毎日新聞論説委員の岸井氏が、「復党を「やれ」と指示を出した安倍首相の狙いは、「美しい国」と称する戦後体制の破壊にある。そのための総力結集できる体制をつくっている」と発言していた。珍しく、社会に対して、与党に批判的な警告を出していたこどか気になる。

●帰宅時、有楽町線が3~4分、丸1本分遅延していた。混雑でドア閉めが遅れ、さらに遅れ、次の駅でさらに混雑するという悪循環に陥って、不快極まりない。先日も、線路内に人が入ったとかで混雑している山手線内で20分も待たされた。上尾事件よもう一度!の気分になる。
JR東日本が、プラットホームの安全のためにプラットホームキャンペーンを打っているらしい。乗客ばかりに責任を押しつけているような感じがしてならない。そもそもプラットホームから線路に入り込めるような仕組みになっていることがおかしいという問題意識がないのだろうか。千年一日、同じように線路に人が立ち入ったといっては山手線を止めることが繰り返されていて、ホームの端を歩くなと客を怒鳴ってばかりで進歩がない。

●馳星周「雪月夜」を読む。大都会のアウトローが多かったが、国境の町のアウトローを描いていて面白い。

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