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2006.11.21

11/21 就職氷河期を乗り越えた記者

午前中、市の男女共同参画施策の連続講座で、「世の中何が起こっている?!」というテーマで毎日新聞社エコノミスト編集部の小林美希さんのお話を聴きに行く。

小林さんは、エコノミスト「娘・息子の悲惨な職場」を中心になって執筆した記者さん。最初は格差社会の問題が騒がれるようになるまで、働く現場の働く人たちのことを報じようなんてマスコミ関係者は数少なかった。まして若い当事者世代の記者が書いたものなんてなかったので、ずっと直に話を聴いてみたいと思っていた記者だった。専業主婦むけの男女共同参画講座という場で、今の若者がどんなに苦しんで働いているかガツンと話してくれる講座を設定した運営委員と後押ししてくれた市の市民生活課にお礼を言いたい。

小林さんのお話は、派遣社員の妊娠解雇の現実、正社員どうしの結婚で仕事はそのままなのに妻だけ子会社の出向派遣に変更された話、中絶手術の1時間前に労働組合に相談して産む決意をした派遣労働者の話、外資系銀行の本店内の保育室の欺瞞、男性育児休業の取得明けの現実など、若者の働く現場が、妊娠や出産にぶつかるたびにぶちあたる雇用の場での人権蹂躙について話していただいた。

小林さん自身の、就職氷河期の経験の話や、エコノミストで「娘・息子の悲惨な職場」の取材を始めようとしたときに、若者に偏見しかないオヤジ世代の編集長など上司を説得するのに苦労したが、結局認められる過程の話などもよかった。

経済紙誌が、働くということについて、労働力を使う立場でしか取り上げなくなって久しくなる。日経を読んでいないと面接に受からないと風説が流布されて、若い人が日経しか読まなくなっている。そうして若い人の中にレッセフェールの考え方が蔓延する中で、経済誌という場で、同世代という当事者性から働く人の視点で書かれた経済情報はほんとうに貴重(もちろん上の世代になるけども朝日新聞の竹信美恵子さんの地道な努力も貴重)だ。
商業雑誌で企業に対立するような内容を書き続けるのはいろいろたいへんな思いをすると思うが、どうかこれからの活躍を期待したいと思ったお話だった。

小林さんの仕事がどんなことしているのか詳しくお知りになりたい方はエコノミストのバックナンバーをお読みください(当ブログのポリシーですが、広告料やアフリエイトはいただいておりません)。

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