11/1 いろいろ教えられたこと
午前中、市内のお世話になっている方の家を訪問する。お子さんが障害児でおられて、卒業を間近に大変な状況になっている話を聞きながら、マンションの内装や手作りキルトの話を聞かせていただく。中古マンションを買う楽しみみたいなことを知る。
夕方、時間ができたので散髪に行く。最近入った洗髪担当のお兄ちゃんが回転寿司に行った話をしてくれて「お金ないから腹がいっぱいになるまでかっぱやたまごで間をつないでいると、隣のテーブルの家族連れの子どもがためらいもなくトロを取るんですよ。なんか納得いかないですよ」と嘆く。たしかに今は子どもにまぐろを平気で食べさせるほど、回転寿司にまぐろは溢れて安い。昔は、スーパーのすしねたセットから広げて、「まぐろは高いから一切れだけ」なんて、結構けちけち食べさせてもらったような感じがする(ウチが貧乏だっただけかな)。高級品は高級品であってほしい。子どもに高級品は「まだ早い」という不条理を言い渡すことは必要かも、と思う。
どうもまぐろが捕れない、輸入できないという状況になってきているらしい。魚は食べないくせに、まぐろばっかりを大量消費してきた食生活を見直すことが必要なんではないか、などと考えていた矢先の会話だった。
夜、映画「パッチギ」をDVDで観る。朝鮮人高校生と日本人高校生のケンカのシーンとか、人々の葛藤の描き方がいいけど、ストーリーはちょっと甘くないかと思う。
●漢字研究の白川静さんが亡くなった。近代教養では理解しにくい漢字の持つおどろおどろしさを解明してきた。
白川さんが甲骨文字から解明してきた漢字の使われ方は、びっくりするものが多い。「流」という字は、さんずいに、子どもを川で流すことを表している。古代は拾われた子が丈夫に育つとして、子どもを川に流す儀式をしていたらしい。「道」は通りに首を掲げている様子をさす。そんなことを教えてくれた高校の担任は、おそらく白川静マニアだったのかも知れない。
高校に山形でやまびこ学校の無着成恭さんの同志であり漢字の研究をしていた教員がおられて、その方が暗記式漢字理解をどうやって克服しようかと悪戦苦闘されていた。その中で白川さんと出会い、教材開発をされていたことを思い出す。
子の名付けなどでは、白川さんの「字統」「字訓」を何度もめくりかえしてみた。大きな仕事をされたと思う。
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コメント
白川静さん、大きな人でしたね。
安田さんっていろいろ本出してるんですね。
さっそくamazonで2冊買いました。教えてくれてありがとう。
投稿: 寺男 | 2006.11.03 23:13
私には教養がなくて、白川静さんの業績ってどんなものかちゃんとわかっていませんが、ほんとうにすごい人でした。
安田さんは、いい本も?と思うような本も出ています。
投稿: 管理人 | 2006.11.04 23:32