11/19 捜し物をしていたら出てきた
どうてもいい情報けど大事そうな情報を拾う。
①通勤電車の乗客が電車を襲撃した上尾事件。 映像 1973年国鉄乗客暴動
前から事件の名称は知っていたが、いつ、だれが、どのようにということがわからなかった。動労の遵法闘争で苛立っていた高崎線の乗客が、出発する電車の優先順位で運転手と言い争いになったところから電車の車両の破壊が始まり、近くを走っていた特急電車を襲撃、さらには駅長室に逃げ込んだ乗務員、駅員、駅長を1万人もの乗客が取り囲んだ事件。
従順な埼玉県民が、また我慢強い日本人を象徴するような通勤電車で暴れたというので関心をもっていた。通勤電車の乗客がキレやすくなったというが、当時も怒ればキレていたようだ。時代背景も興味深い。この時代通勤地獄は半端じゃない。またストライキなどがあると、マイカーやタクシーを使わず、道路を歩くわけでもなく、よりによって線路を歩くという行動習慣も興味深い。私はこういう時代に生まれ育ったんだなぁ、と見ると感慨深い。
②民主党「健全な教育を考える会」名簿。
家の片づけしていたら出てきた。1998年に新進党難民を民主党が受け入れて以来、民主党が保守化したというのは言うまでもない。プラスの効果としては、プロの政治家が大量に流れ込んできたおかげで、くだらないさきがけ系と旧社会党系の足の引っ張り合いが整理されたこと。マイナスの効果としては政策面の後退。その象徴が家族政策だったり、教育政策だったりした。
この会は、2001年ごろ、山谷えり子氏が、民主党の復古趣味の政治家たちをあつめた議員集団。のちに民主党右派の分党運動の核になるが、結局、保守新党にわずかに移籍しただけで終わり、民主党に与えた政治的影響力はなかったが、政策的にものすごく保守化したきっかけになった会でもある。
〈よびかけ文より〉
教育の目的のひとつに、いかに人は生くべきかを考えさせ、持ち味を発揮して社会貢献していく道を探す支援をしていくことがあります。
また近代法による国家は、法律と共に文化、伝統、倫理の体系があってこそ美しい姿が保てるといえます。
子どもたちが健全に育っていくために、モラル教育、生命尊重教育、ジェンダーフリー教育、性教育などのあり方を責任をもって考えていきたいと思います。
会長:松崎公昭/副会長:平野博文/事務局長:金子善次郎(現自民)/事務局次長:大石尚子、三井弁雄/代表幹事:山谷えり子(現自民)/幹事:上田清司(現埼玉県知事)、鎌田さゆり、木俣佳丈、後藤齋、鈴木康友、樽床伸二、中山義活、松原仁、山根隆治、吉田公一
呼びかけ人:浅尾慶一郎、安住淳、荒井聡、石井紘基(死亡)、石井一、伊藤英成(引退)、井上和雄、今泉昭、岩国哲人、海野徹、江崎洋一郎(現自民)、江本孟紀、大石正光、大島敦、大塚耕平、大畠章宏、奥田健、鍵田節哉、勝木健司、川内博史、川端達夫、河村たかし、木下厚、熊谷弘(保守新→引退)、小泉俊明、古賀一成、小平忠正、小林憲司(引退)、小林元、今田保典、後藤茂之、佐藤謙一郎、佐藤敬夫(引退)、佐藤雄平(現福島県知事)、鮫島宗明、榛葉賀津也、城島正光、鈴木寛、高橋千秋、武正公一、田中慶秋、玉置一弥、津川祥吾、永井英慈、中川正春、中津川博郷、野田佳彦、伴野豊、藤村修、藤原正司、古川元久、細野豪志、前田雄吉、牧義夫、牧野聖修、松沢成文(現神奈川県知事)、松野頼久、柳田稔、山口壮、山田敏雅、山村健、渡辺周
呼びかけではぼやかしているが、性教育の否定、男女の役割分担を強調した教育の推進、人によって温度差があるが自国礼賛の歴史教育の確立、さらには教育基本法の改正などを求めた議連だ。
この名簿はフェミニストからもらったものだったかな。反動色が強い議連だったし、当時は政界再編含みの話もあったので、なんとかお願いしてもらったものだ。
国会議員たちはこうしていろいろな議連を作って、見えないところで弱小議員の政策的な囲い込みをやっている。ほんとうはこうしたことがオープンにやられるべきだと思うが、公表義務はないので各議員は都合のよい所属議連だけを公表している。昔はこうした対立する政策に関しての議連は議員名が新聞に掲載されたものだけども。
有権者にはリベラルな顔をしているのに、こんな議連に入る人もいる。旧社会党出身者もいる。こうして名簿を見てみると、なかには麻薬や不倫で名前が挙がった人もいる。何がモラル教育だという感じがする。私は、政治家の私生活についてあれこれ言うべきではないと言ってきたが、国民に強いモラルを求めることを主張している議員は、自ずとやっていけないことがあると思う。木俣議員、細野議員、辞められたが小林憲司元議員にはとくにそう思った。
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