11/19 尼崎白井市長再選おめでとう
興味深い選挙が3本。沖縄県知事選挙、福岡市長選挙、尼崎市長選挙。
沖縄は残念。参議院の議席も失って、もったいないことをした。竹下派の下地代議士が野党を応援してくれたが、沖縄で創価学会のような存在である徳州会病院が与党についたので差し引きゼロ。かつては革新の牙城であった那覇市は保守が強くなっているなどという情報が入っていて全然読めなかった。一昨年の県議選で沖縄の新聞社がまとめた過去の県議選の議席の推移で、やはり那覇市で革新が勝てなくなっているみたい。那覇市の北「中部」は圧倒的に革新が強く、島は最近革新が強い。NHKの出口調査での社民党支持率がかなり低かったので今後が心配。
福岡はおめでたい。ずっと開発主導の行政が続いていて、ダイエーが潰れてからというもの、あとネタがオリンピックと新空港しかなかったので、市長が代わって、すべて仕切直すのはいいことだと思う。個人的には、日本一便利な福岡空港を廃港することになる新空港建設は中止してほしいと思う。自然環境の破壊になるし、財政的にも問題が多い。
尼崎市長に当選した白井文(あや)さんは、3年前に市長になったばかりの頃取材したことがある。選挙運動のあり方が大きく変わったその象徴的な存在だったから。とっても感性のいい人で、口うるさくなりがちな左翼系議員を上手にやる気をもたせ、左派系の若手女性候補を県議に立てて、時代背景的に沈滞しがちな尼崎の野党系の人たちを元気にしたりできる人。市長でも偉ぶらないし、誰でも話そうとする姿勢はよかった。こんな市長なら、と思うような人だが、残念なことに与党ボケしてる地元の民主、社民の一部は自民にすり寄っているし、逆に保守系の一部の市議は応援してくれているようで、大変な中再選できたことがほんとうによかった。
3年前に、毎日新聞に転職した元同僚がちょうど尼崎市にある支局に配属になっていて、新聞社の苦労話を聴かせてもらいながら、インタビューした方がいい人たちを教えてくれたこともありがたかった。
残念ながら、当時、森派が労働組合の政治活動についてあれこれ議会質問をしかけていた頃で、すきを与えるということで、書いた原稿や作った資料はボツになってしまったが・・・。
与党と野党の勝敗の指標は、福島と沖縄の両知事選挙となっていて、それだと1勝1敗で引き分けやや民主負け、という感じだ。しかし、総力を挙げた沖縄しか勝っていないのではないか。
福岡市長選挙も自民党中央が責任を逃げ回っていた結果、ようやく推薦しては落選させているわけで、今回の負けは中央も負けとしてカウントされるべきだと思う。また熊本市長選挙も、旭川市長選挙も自公連立与党は推薦候補を落としている。
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