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2006.10.06

10/5 英国・スウェーデンの保守政党に注目

西欧保守政党の変化の胎動を感じるニュースが2つある。1回の中断をはさんで社民党政権が70年続いたスウェーデンで、政権を獲得した保守政権と、イギリス保守党。両党とも、これまでは小さな政府路線だったが、やや左翼よりに軌道修正して、先進国にふさわしい十分な福祉を認めながら、法人減税などを通して若年者雇用の拡大を図る政策に転換したというもの。職業訓練と称する潜在的失業に対する問題意識があるようだ。職業訓練は必要だと思うが、両国で選挙の争点になるのは、日本でいうところの仮面大学院生のニートみたいなものなのだろうか。保守政党が高福祉の前提を認めた場合、どのような政策展開になるのか、特に若年者雇用については注目できる。

イギリス労働党やドイツ社民党が小さな政府志向の路線を迷いながら歩き、社会民主主義的な新しさに打ち出すのに四苦八苦している状況と対照的な状況である。

また、もとが日本と違って大きな政府だったので、社民主義政党側も、保守主義政党側もいろいろ工夫する余地があるのだろう。
日本のように官僚や本庁部門の公務員の裁量権限が大きいのに、財政規模や公務員・準公務員数、社会資源の再配分機能で小さな政府の場合、小さな政府と叫んでも大きな政府と(迫害されるのでこっそり)叫んでも、とんちんかんな処方箋になってしまう。

●TBSアナウンサーと民主党若手議員の不倫問題で、大した話題にならないとなると、今度は不倫旅行で使った切符が無料パスかどうかと詮索に熱を上げるマスコミ。不倫旅行に無料パス使ったかどうかなんて小学生の学級会での遠足のおやつの議論レベルだ。JRの無料パスがダメで、もっともっとコストの高い公用車の乱用が全然問題ならないというのも変。有名人の不倫をあれこれ言うのもどうかと思うが、どうせ不倫報道するにしてももっと不倫の本質に差し迫る報道であってほしい。今回の騒ぎ方は女キャスター界と若手政治家の足のひっぱりあいのエサにしか見えない。

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