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2006.10.02

10/2 連合はキッザニアにパビリオンを出せないか

同じ9時のNHKニュースでキッザニアが紹介されている。子どもが仕事や社会を疑似体験できるテーマパーク。子どもたちが社会を作り上げていく模擬体験「ミニミュンヘン」が各地の市民団体が取り組み始めているが、それを企業側が乗っ取って、大人が全部シナリオ用意して子どもに買い与えるようなもの。そしてそれぞれには企業スポンサーがついている。ミニミュンヘンと比べると、子どもの主体的な努力をどこかやっちゃっている感じがするが、でも安倍政権が改革の炎としてやろうとしている、屁にもならないイデオロギー教育よりは何万倍もましだとは思う。
キッザニアの社会には金儲けしかない。金になる仕事だけが価値だという誤解だろう。社会の縮図を教えるというなら、労働組合、NPO、町内会、生活協同組合などがあるべきだろう。とりわけ社会で働くことと密接に関わっている労働組合は必要だと思う。連合は今からでもスポンサーになって、キッザニアに労働組合パビリオンを出して貰うように取り組むべきじゃないか。
子どもたちに働くことや経済の基本的な原理を教える「レモンをお金にかえる法」という絵本がある。ここには起業も、労働組合も、価格交渉も出ていて、自分の身の守り方も教えずに忍従させることだけが社会体験のように教える今どきの日本人の常識とは違う、アメリカのプラグマティズムが全面展開されている。ほんとうに良書だと思う。

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