10/15 大きな街道をとぼとぼと歩く
我が家の大行事も一段落つきはじめ、そろそろ部屋の模様替えでもしようと、新座市のニトリに行く。新聞の折り込みのちらしには、新座警察署の交差点のすぐそばにあるような地図が書いてあって、これなら自宅の近くのバス停からバスで一本!と思って出かける。
ところが、バスを降りて交差点のそばにあるはずのニトリが見えない。地図に書いてある方向に向かって、排気ガスだらけの川越街道バイパスをひたすら歩くこと500メートル、やっとニトリを発見。バスもない大きな道を買い物のためにとぼとぼ歩くのは札幌にいた頃、ホームセンターを探して、札幌新道を雪の中15分歩いた情けない思い出以来。排気ガスの中、郊外型の小売店や飲食店と産廃中間処分場が交互交互に立ち現れる道を歩くのはけっこうめげる。映画「卒業」のラストシーンのチョット前とか、アメリカ映画なんかで、バスを降りて、クルマはびゅんびゅん通っているけど歩行者がほとんど歩いていない道を歩いたり走ったりするシーンがある。あれはほんとうしんどい。「卒業」では聖堂のドアを開けるシーンが有名だけど、私にとっては、その前の街道を走るシーンの切なさが重なってくる。
ニトリに着いたときにはへとへとで、見る気力を失って、一回りして、他のホームセンターより著しくましな家具がないかだけを見て、すぐ店を出る。歩行者には厳しい店だ。
げんなりしてタクシーを呼んで、せっかくなので新座の奥地にある有名なうどん屋に行く。接客も、味もグッド。店の前にあるバス停からバスで帰宅する。
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