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2006.09.03

9/2② 年長者を大切にする土地柄の壁

基地移転問題が正念場になる今後の沖縄県知事を選ぶ選挙で、社民・社会大衆が読谷村長の山内徳信氏を担ぎ、民主・旧橋本派の「そうぞう」が衆議院議員の下地幹郎氏を担ぐことになり、野党統一候補が成立できなかったことは残念でならない。浮動票の少ない沖縄の選挙風土では、知事選挙でまとまれないということは敗因につながっていくことだろう。自滅といってよい。
まとまる候補者として聞こえていた2人のうち、糸数慶子氏の辞退の経緯についてはよく報じられている。沖縄の名門政党・社会大衆党が唯一の国会議員を失いたくないこと、もう1人の候補の山内徳信氏が目上の関係であること、など。もう1人の40代の候補については普天間基地問題を前進させた優秀な人材にもかかわらず年齢が問題にされていたと聞き、まだまだ長老を大切にする社会風土の壁は厚いと思った。

また、沖縄の野党統一の枠組みから、90年代に公明が抜け、代わりに最近、民主と旧橋本派の「そうぞう」が加わったが、その損得勘定についてはなかなか厳しい。

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