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2006.09.27

9/26② 埼玉師範塾が始まってしまったようだ

以前、念力教育改革論者の高橋史朗県教育委員が運営する教師育成組織「師範塾」を取り上げだが、23日スタートしたようだ。君が代斉唱の後に、知事の講演というのが、この塾のいかにもという感じだ。この師範塾への批判の論点については過日、書いたので、教育のカテゴリーの私の記事から拾ってくださるとありがたい。とにかく誇りの回復と精神主義を強調するところに教育というより宗教という感じがしてならない。

教職員団体にはふんばって批判してもらいたいが、今の批判の、知事・教育委員という立場で私塾を運営している、という論理は良くない。塾を運営している革新系議員なんてゴマンといるし、この批判の論理は教育が純粋中立でなければならないという立場から来るもので、それは日教組や全教の教研集会に参加することを弾圧して教員の見聞の場を狭める教育委員会当局論理そのものではないか。重箱の隅をつつくような批判をしてお互いの首を絞めるから、左翼は広がりを持てない。相手のやりたいようにやらせて、その内容を批判していくべきだ。さらには、教職員団体が支持する勢力が県政で政権を取った暁には、こんな塾に喜び勇んで参加した教員たちを左遷するのが、まともな代議制民主主義というのではないか。

2006年9月24日(日)埼玉新聞
埼玉師範塾 教員33人が参加
秩父で開塾式、知事が激励

 
 「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長で、県教育委員の高橋史朗氏が塾長を務める私塾「埼玉師範塾」(井原勇会長)の開塾式が二十三日、秩父市定峰で開かれ、名誉会長に就任した上田知事や塾生、来賓の栗原稔秩父市長、横田昭夫行田市長らが参加した。

 塾生は二十代から五十代の公立小中高教諭三十三人。秩父と行田の両市教委からの推薦が過半数を占め、残りは自薦という。開塾式では「君が代」を斉唱した後、入塾証書が高橋氏から手渡された。上田知事は「埼玉師範塾に期待する」をテーマに講演し「一つの学校が変われば他の学校に波及する。強い教師になって学校を引っ張ってほしい」と激励した。

 高橋氏が同塾を設立することに関し、教職員組合や一部の市民団体から「知事と教育委員が私塾という形で教員研修を行うのは県民として理解し難い。行政が担う課題」などと批判が出ている。

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