9/26 仲間外れにされたくなかったら
今日は本業がらみで2時間半の会議が3本。実りは多い会議だったが、もうくたくた。久しぶりに自宅で缶チューハイを飲む。
朝日新聞の夕刊の素粒子、
「人と車の別なき道を行く園児受難。ガードレールすらなし、「美しい国」などはるかに遠し。」
我が身を振り返らない馬鹿じゃないかと思う。もっとましなこと書けないのか。
川口の事件のことを指しているのだろうが、あのような暴走車には、ガードレールや歩道など意味がない。歩道さえあれば安全と思いこむ短絡的な思考回路が問題なのだ。歩道が人間的に歩ける空間なのだろうか。あるいは歩道をつけるためにどれだけ道ばっかり広げれば済むのか。
クルマは誰が発明し、育ててきたのか。人間様を道のすみに追いやるようなことが当たり前という道路づくりに疑問を感じない朝日新聞の記者は、黒塗りの送迎ハイヤー付きなのだ。日の丸掲揚にあれこれ言うのに、わざわざ黒塗りのクルマに旭日旗の社旗まで立てさせて、記者会見にやってくる。
●安倍内閣発足。ごほうび内閣と筑紫哲也は言っていた。最近、権力にすごみが無くなったかわりに、逆にこうして内輪の仲良しグループで情報やポストを独占して、「小学生女子」みたいに「仲間に入らなければ教えなーい」みたいなノリが多い感じがする。どこの社会も。民主党も、前原党首の時代は同じようなノリだった。お前もオレの子分だと無理矢理仲間に入れるような親分がいなくなったかわりに、なんだか陰湿な感じがしている。
派閥政治が無くなったことはよかったという人が多い。私は違うと思う。政治集団に派閥はつきもので、それを無かったことにしてしまうことこそ、今回のようないやらしい論功行賞人事の温床だと思う。また民意で選ばれる議員たちに派閥がなくなれば、多様な意見をまとめていくプロセスが見えにくくなるし、選挙で選ぶ価値基準がなくなってしまう。派閥のない共産党や公明党ってどうだろうか。
入閣で、少子化相の高市早苗、教育担当政務官の山谷えり子、農相の松岡利勝の人選はサイテーだと思う。
自民党は民主党の農家所得補償制度をばらまきだと批判するが、農林族の松岡路線では、農業関連公共工事で農業予算を使い果たす路線。どちらが国際競争力に寄与するお金の使い方だろうか。
教育改革も日本の誇りばかり言っているし、山谷えり子を起用したことで本質が見えてきた。安倍晋三は子どもに学力や能力をつけるより、民族の誇りを身につけさせればどんな困難でも乗り越えられる、という精神主義を教育に持ち込もうとしている。このような路線は北朝鮮の千里馬闘争と思想的質は変わらない。それにしても安倍晋三の女性の支持率が高いとか、最近の日本女はタカ派が多い。
今回の安倍新内閣で麻生太郎の発言と表情が面白い。「留年だっけ」と言ってへの字の口をさらに歪めていた。与えられたポストの本質をうまく捉えている。また谷垣さんも明確に安倍新内閣の人事を批判していていい。
●民主党の小沢一郎の病状が心配だ。辞任せざろう得ないような事態の変化がなければいい。何かあれば代表代行の菅氏の繰上となる。菅氏の思想は信頼しているが、これまでの思いつき政策発言と人の起用について心配。とくに人の起用については、前原氏が象徴しているが、過去いいように引き立てた人間たちに騙されたことが目立つので不安を感じる。
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