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2006.09.21

9/21 判決文をきちんと読み込まないと

自民党総裁選挙では、谷垣さんや麻生さんが善戦して、最悪を避けられた結果だったのではないかと思う。
野党からすれば安倍一色になった方がいじめやすいとは思うが。小沢民主党のしなやかな姿勢なのか、最近、野党共闘が割とうまくいっている。唯我独尊の前原だったら野党内・党内の純化路線にひた走り、内ゲバばかりやっていて、きっとこんなに前向きな野党勢力にはならなかっただろう。沖縄でも知事選で野党がまとまることができた。

安倍新総裁選出の社民党福島党首の、安倍氏に対抗してリベラル勢力の総結集して対抗していくというコメントに座り心地の悪いものを感じる。リベラル勢力の総結集は90年代前半旧社会党が政界再編成に臨む旗印だったはず。大学においてあった社会新報の一面のスローガンみたいな見出しに毎回書かれていた言葉だった。
90年代中盤になってリベラル勢力の「結集」ぐらいまで進んだ結果として民主党ができたけど、今の社民党に残った人たちはこの10年間、民主党の存在を拒み続けたのではないか。その結果として民主党は新進党に乗っ取られてしまった。旧社会党時代からそうだが、思想的整合性のない護憲原理主義の孤立路線と、政治的けじめのないリベラル勢力の総結集を使い分けて、有権者を手玉に取るようなことはそろそろやめて、今の野党業界の中での良心として影響力を行使できる立場をつくるよう腹を決めてほしい。

●都立高校の国旗掲揚・国歌斉唱の強制・懲戒に違法で懲戒処分を受けた教員に都が慰謝料を払えという判決。必ずしも私は国旗掲揚・国歌斉唱に反対し続ける教員たちに同情はしないが、教育そっちのけで全教員に確認印まで押させる通達の出し方、起立の点検にとどまらず声量チェックまで点検する不気味さには一定のストップが必要だろう。共産国が逆なことをやったとしたらそれがどう思われるのか、ナショナリストの人たちは考えるべきだろう。こんなことばかりに熱を上げている教育現場は、真理よりドグマが先行し、教育内容が荒廃しているだろう。左翼的な高校を出ている経験からは、そんな感じがしてならない。

判決の話に戻るが、新聞やテレビのニュースでは、国旗掲揚・国歌斉唱自体に違法という判断をしたのか、強制したことか、あるいは懲戒したことか、そのあたりが不明確だ。原告の政治的主張とそれに対する都教委のイデオロギーしか報道せず、判決の法理がよくわからない(あすの朝刊に判決かその略が出てくるとは思うが)。学校行事での国旗掲揚・国歌斉唱を違法とすることは難しいだろうし、各教員に強制することは思想信条の自由と教育の本質の部分で微妙なグレーゾーンだろう。あるいは陰湿な強制のやり方が問題なのか、懲戒までしたことが問題だったのか。このあたりの報道をきちんと捉えて、国旗掲揚・国歌斉唱反対派は行動しないと、鬼の首取ったかのように、国旗掲揚・国歌斉唱自体が否定されたかのように喜んでいると、後で痛いめにあうのではないか。

●クーデターのあったタイという国は面白いと思う。戦前の日本と政治制度や社会システムが良く似ているが、日本のように暴走しない。軍人が隣国を利用して悪さをしているのも似ているが、したたかに金儲けを続けているだけで、侵略を広げることがない。最近しばらくなかったが、毎度の軍事クーデターの見事さはなんかは最たるもの。1つの民主政治の中のシステムであるかのように整然と進み、さっさと国王に権力奉還して、選挙を実施する。国王も軍事クーデターと民主政治を上手に使い分けて、自らの権威を高めている。
この真似は日本人にはできない。日本でクーデターなんかやろうものなら、政治体制そのものが変わってしまって、権力が暴走して国ごと自滅するのは過去の歴史で証明ずみ。

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