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2006.09.02

9/1 人が死んでいるのに議会で証言を拒む

ふじみ野市のプール事故で、業務を受託していた太陽管財、丸投げされていた京明プランニングが、市議会の調査委員会に警察の捜査中ということを理由に全然出てこないという。とんでもない話だ。

事故の刑事責任の追及では警察にだけ話させる義務があるのかも知れないが、顧客である不特定多数の市民や市役所に対する責任から言えば、議会の調査委員会で説明するのは最低限の責任だろう。
マンションの耐震偽造問題と比べればよくわかる。マンションの耐震偽造ではあの程度の業者たちでも議会で証言ている(自己アピールばかりしていた馬鹿者もいたが)。あるいは、ふじみ野市の議会事務局の能力不足か、それとも、市議会議員の中にやましい議員がいて、「呼び出したけどこなかった」で一件落着させようと手心を加えているのだろうか。拘束力の高い百条委員会が設置できないところをみると、ほんとうにあやしい。

議会で弁明もでなきいような業者に利用者の生命をどうこうする市の事業を委託している現実。太陽管財や京明プランニングに安全管理の業務を委託している他の自治体は、今どうしているのだろうか。倒産とか経営危機という話が聞こえてこないところを見ると、頬被りして委託し続けている自治体があるに違いない。もっとも丸投げやアルバイト任せの利ざや稼ぎの受託だから、さっさと自治体の受託を投げ出しても大した損害にはならないのかも知れないが。

それと、民間委託の際の「民間活力」という言葉、まゆつばつけて考えなくてはならない。民間の方がスキルや専門的なノウハウがあって、役所のお荷物部門として事業が営まれるよりよし、というなら「活力」だと思うが、生活できないほどの人件費の圧縮や全業務丸投げで委託費ピンハネにばっかり熱を上げていることを「活力」というなら委託主の不作為の故意について問われなくてはならない。

●京都のリベラルな共産党員が奔放に書いていたブログ「カッシーニで昼食を」が復活。嬉しい。腰砕けの民主左派、社会民主主義なき社民党が時代のストッパーにすらなかなかなれない中(私も)で、共産党の変化が左派業界の変化をもたらすような感じがしている。それも東京の理屈ばっかの官僚的な共産党連中ではダメで、与党経験があって、30%の支持率を経験し、地域社会に責任を負ってきた京都共産党に変化の胎動を期待したい。

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