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2006.08.04

8/4 ラテンアメリカ左派政権が築く新世界秩序

●今日放送されたNHKスペシャル「ラテンアメリカ」は思ったよりショックを受けた。新自由主義に対する開発途上国の挑戦程度ぐらいしか紹介しないだろうとたかをくくっていたし、私自身はラテンアメリカの左派政権の相次ぐ誕生を喜んだものの、実績については全然注目してこなかったからながら見するつもりで見た。しかし、番組で紹介された南米左派政権の国々では予想外にリアルな国内開発が進められていて、北欧を除く欧州のアイデンティティーを失った左翼陣営より、面白い、と思った。
番組で紹介されたブラジルのルーラ政権が進める、さとうきびを原材料としたアルコールエネルギーによる経済開発政策の効果や層の厚みみたいなものには衝撃を受けた。ブラジルやベネズエラが独自の経済体制をつくってしまい、両国が米州機構の席で規制緩和&何でも民営化に猛然と反発するので、米州機構を新自由主義経済の実験台にしようとしているブッシュが苦虫かみつぶしている顔がいい。
これまでの左翼陣営は、どこかマルクス主義の発展段階論みたいなことや、生産手段の公営化や共有化をどのように進めていくか、というドグマから出発してきたが、南米左派政権は、社会民主主義からも、もちろん共産主義からも全く自由なところから発生しているので、リアリティーから物事を考えているようで学ぶところが多そうだ。
ただし、日本でブラジルやベネズエラと同じことができるかというと、エネルギー問題と、米国との軍事同盟をどう整理するかが問われるけど、今の政権と次期首相内定者はそれを考える以前のレベルで、何もアメリカのネオコンたちの言いなりだからなぁ。小泉構造改革の信者、日本経済新聞の愛読者、規制改革会議の教祖たちのように、アメリカの言うことの10年後を追いかけることが「構造改革」だと信じて疑わない人たちに対する有効なオルタナティプが南米左派政権の国々だと思った。

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