8/9② 医師たちのブログの内容に絶句
愛育病院での赤ちゃんの死亡事故もあって、いろいろなトラックバックやコメントをいただきました。愛育で亡くなった赤ちゃんについては、赤ちゃんが4キロもあったこと、この時代に鉗子を使わなければならないような難産であったことなどから考えて、いろいろな原因が考えられるため、その内容についてはコメントを控えています。
それを辿っていくと、リンクのリンクぐらいであたる医師のブログの内容がひどいことに驚きます。事故が起きて世論が過敏に反応するものだから訴訟大国になって医療は崩壊する、と一見まともなことをおっしゃっています。そうしたコメントをよく読むと同業者のことばかり考えていて、自分たちの秩序世界だけしか考えていなくて、患者やその家族の納得性や、医療の満足度といったことが全く顧みられていません。パロマや雪印の論理と一緒です。マスコミが騒ぐな、とは一体どういうことなのでしょうか。オレ様医師たちの秩序を壊すような人に、裁判を受ける権利や知る権利など与えてはいけない、という議論に見えます。
医師の治療がおかしいな、と思っても、おかしいですよ、と言える患者がどれだけいるでしょうか。おかしいと言えたとしても、きちんと説明を受け、それでも納得いかないような場合、その不満を治療の改善に結びつけることにつなげられる仕組みを持った病院がどれだけあるでしょうか。オンブズマンの存在に最も後ろ向きで存在も認めようとしないのが医療の世界ではないのでしょうか。
医師たちが、患者との関係性を見直そうとせず、最善の治療さえしていればいいのだ、という態度の中から、医療ミスは発生すると思いますし、患者の納得性が低い現実があるのだと思います。その現実の中で、どうしても医師の対応に納得できない、憤る患者は警察や弁護士を頼るしかないというのがこの社会です。
医師がますますいなくなる、という言説は、医師がやりたい治療分野・医療機関を自由に選べる問題です。職業選択の自由が尊重されるのも結構ですが、転勤や配転などが珍しくない一般社会のルールと比べてどうなのか、疑問です。
誘拐事件に絡んで美容整形外科医の内幕がいろいろ出ていますが、毎年10%も市場規模が広がっているというのです。
このアンバランスは、患者が訴訟さえしなければ、というような言説で解決してよいことなのでしょうか。健康保険を維持し、患者になりうる側の人間としては、全く納得いきません。
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コメント
確かにとんでもない医師がいることは事実なんですが、多くの医療ミスや医療事故とパロマとを一緒にするのはどうかと思います。
レスキュー隊が人を助けられなかった時に、その隊員を「日ごろの訓練不足だ!!」「経験の浅い若い隊員に任せたのが悪かった」と非難するでしょうか?
消防隊が火事を消せなかった時に、「高い金をもらっておきながら」なんて非難が出るでしょうか?
手抜きをしたわけではなく、持てる力を最大限に使って、それでもダメだった場合でもマスコミから叩かれ、世間には悪いイメージが定着する、そういう現状に医師たちがウンザリしているのが現状です。
日本の産科医療は世界一というのは、医師が自ら言っているのではなくデータで証明されています。これだけ産婦人科医が減って減って世界的に見てどうしようもない状況でさえ、1000件の出産で死亡2件の割合です。
その他の科についても同じで、WHOから世界一と言われている日本の医療が、それでもなお市民から支えてもらえないのであれば、医師も医学生も過労死するほど働く意義を感じえません。
投稿 ER | 2006/08/10 1:54:01
私は医師ですが,あなたの方が明らかにおかしいと思います.医師の人権を無視した発言にはあきれるしかありません.
投稿 tk | 2006/08/10 2:19:01
>職業選択の自由が尊重されるのも結構ですが、転勤や配転などが珍しくない一般社会のルールと比べてどうなのか、疑問です。
これはよく言えば大いなる誤解、書いた人に悪意があるとすれば明らかなデマです。
一般に、どの会社に就職するかという選択の自由は保障されているのではありませんか。転勤や配置転換が不満なら会社を辞める自由は常にあるのではありませんか。
医師にはその基本的な権利がないとお考えでしょうか。
医師がその病院やその診療科に耐えられないときに取りうる行動は、病院を替わる、開業する、医師を辞めるなどです。つまり会社を替わる、脱サラする、医師として働くのを辞める(←特に女医の場合)などです。
その結果として地方病院の医師不足、産科小児科医の激減が進行していると考えます。
会社で言えば、労働環境があまりに悪いから従業員が次々辞めて会社が回らなくなった状態と考えますが、その場合やめて言った従業員が悪いのですか?
投稿 坊医師 | 2006/08/10 7:00:56
レスキュー隊のたとえがわかりやすいと思いますが、助けられなかったことと、レスキュー隊が仕事のミスをして助けられそうな人や助けられるはずだった人を助けられなかった、となると、話は変わります。私は医療ミスや不適切な医療について言っているのであって「手抜きをしているわけでもない」ことにまで責任を負えとは言っていません。
では、何が不適切だったのか、医療ミスだったのか、患者の求めに応じて説明したり、抗議を受ける責任を果たしているのでしょうか。私の祖父の院内感染での死亡のときも、友人を動脈瘤の手術の後に失ったときも、遺族は医師や医療機関に説明を求めましたが、まともな説明はありませんでした。適切な対応だったのか不適切な対応だったのが、医師が黙るだけの状況で知る術はありません。
遺族はやっとの思いで、医者とは比べものにならない知識量の中で、警察や弁護士を頼って、さまざまな証拠を探しては事故のほんとうのところを知ろうとし、事故後の言葉少ない対応について謝ってほしいと思っているのだと思います。そうしたことができなくしてしまうことの方が悪影響が大きいと思います。
日本の産科医が世界一というのは生存の指標ではないかと思います。そのことは驚異的な水準です。一方でQOLという点ではどうでしょうか。産んだ女性たちが、有無を言わさず女性器を切られたり、ちょっとでもリスクがあると思えば容赦なく帝王切開をされたり、非対称的な知識のもとで行われる施術に、いろいろ不満をもっています。私は、ある産婦人科で、定時のベルが鳴ったとたん、医療用ガウンにお乳を濡らした女性たちが下を向きながら病室から出てきて、ぞろぞろと授乳室に入っていく姿に愕然としたことがあります。
残念なことに医師集団に対する悪いイメージが増幅するのは、こうした事故に対するさまざまな意見ではなく、医師たち自身が発する、マスコミが悪い、弁護士が悪い、患者や遺族の態度が悪い、という態度だと思います。だからパロマと同じだ、と言っているのです。
そういう文化や職業的な役割の違う人たちに、自分たちの文化やしきたりをおしつけるような批判をしても、周囲にはこの人たちに何を言っても始まらない、という印象を植え付けているだけなのです。もう少し業界外の人たちと、トラブルの対処法や自らの職場の改善手法などを学び合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。
医師崩壊と言いますが、医者になりたい若者(医学部志望の学生)は増え続けています。訴訟リスクということより、仕事のやりがい、ステータス、収入それらを総合すると、訴訟リスクを上回るわけで、訴訟リスクやクレームに医療界がきちんと向き合う仕組みを考える方が建設的だと思います。
tkさん
医師の人権を無視、とはどのことでしょうか。論拠を示さないでそういうことを言う方がへんです。その人権は、他の職業の人たちにも適用できるものでしょうか。
多くの医師は、現実に患者やその家族の感覚や反応にもとづいて誠意ある対応をするものだと思っています。しかし、同業者どうしの言葉になると、他の社会では通用しないような言説がまかり通るのか、全く不思議でなりません。
投稿 管理人 | 2006/08/10 7:05:05
一点だけ訴訟について。
あなたが致死率100%の病気(ほっとけば確実に死ぬ)になったとします。手術・治療を受ければ90%の確率で治りますが10%の確率で亡くなります。治療しますか?治療しませんか?
よく言われることですが医療というのは基本的に不確定な物で(これは医者のせいではありませんよ、生体を対象にする以上避けられないことです)、医療従事者は今までこの90%に期待して治療をしてきたわけです。ところが最近はこの10%を取り上げて「期待通りの結果が得られなかった!」とつるし上げられることが多いのです。
福島の産婦人科事件もそうですね。ほっとけば100%母子ともに死ぬ、なんとか救おうと色々やって赤ちゃんは助かったが不幸にして母体は亡くなった。本来はこの医師は賞賛されてもいいと思うのですが実際には刑事事件になってしまいました。こういった理不尽な告訴をやめて欲しい、訴訟の心配なく治療させて欲しい、というのが医療者側の切なる願いなのです。
現状では、治療しなければただの病死、治療しようと努力して運悪く亡くなれば業務上過失致死、あるいは民事で多額の賠償金。だったら危険の伴うことは何もしない方がマシだ、と考える医者は私も含め確実に増えてきています。
投稿 一医師 | 2006/08/10 7:39:01
>産んだ女性たちが、有無を言わさず女性器を切られたり、
興味深いご指摘ですね。日本にも女性器切除(Female Genital Mutilation)の風習があるとは知りませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E5%99%A8%E5%88%87%E9%99%A4
もう少し詳細にご教示いただけませんでしょうか。
>ちょっとでもリスクがあると思えば容赦なく帝王切開をされたり、非対称的な知識のもとで行われる施術に、いろいろ不満をもっています。
本人の同意無く帝王切開が行われた例があるということでしょうか。同意書なしの手術が行われたとしたならば、これは大変な問題です。
是非告発すべきことと思いますので事例を教えて下さい。
私がみた産科では、全妊産婦が広い個室で、授乳ももちろん個室、各部屋に専属の看護婦とフロア毎に「コンシェルジュ」と称するサービス担当者がついていました。なかなか快適だったと産婦は言っておりました。日本の産科も進歩したものだなあ、とその時は思ったものですが。
投稿 ganz | 2006/08/10 8:51:09
「医師のブログの内容がひどい」とありますが、論拠を示さないでそういうことを言う方がへんです。本当にブログの内容がひどいのか、それともブログの内容ではなくそれを批判する人の理解力が悪いのか、判断がつきません。できましたら、ブログを明示した上で該当部分を引用し、読者に判断ができるようにしたらいかがでしょうか。
投稿 NATROM | 2006/08/10 9:04:09
はじめまして。はんぞ~~~です。
ざっと医療に関して書かれたものを拝見しました。
そこで管理人さんにお尋ねしたいのですが、現在の病院に勤めている勤務医の方々の労働状況をどうお考えでしょうか?
たとえば、朝霧市の色々な病院は勤務医の方々に対して、労働基準法を遵守されていますでしょうか?
勤務医の労働状況が、労働基準法に守られているからこその、管理人さんのさまざまな苦言があるのか、労働基準法がまったく遵守されていない激務であるのを承知で、それ以上に頑張れと苦言をされているのか、どちらなんでしょうか?
投稿 はんぞ~~~ | 2006/08/10 9:09:53
↓こんな実態が国会でも証言されているんですが‥やはり医師は労働者ではないんでしょうね。過酷な勤務は国民のために「当然の犠牲」だと。泣けてきますね。
衆院厚労委員会にて産婦人科医勤務の実態証言
[議事録]
http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%BD%B0%B1%A1%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%B0%D1%B0%F7%B2%F1%B1%FC%C5%C4%C0%E8%C0%B8%C8%AF%B8%C0
[動画]
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=30370&media_type=wb&lang=j&spkid=13548&time=01:06:46.6
投稿 Shimaneko | 2006/08/10 11:09:48
>医師の治療がおかしいな、と思っても、おかしいですよ、と言える患者がどれ
>だけいるでしょうか。
結構、いらっしゃると思います。思ってるだけですが。
>おかしいと言えたとしても、きちんと説明を受け、それ
>でも納得いかないような場合、その不満を治療の改善に結びつけることにつな
>げられる仕組みを持った病院がどれだけあるでしょうか。
医師の治療がおかしいと思った患者がいたとします。
「説明を受けました」=>「納得できませんでした」=>不満です。
ここまではいいでしょう。
そこで、何故「治療の改善」となるのでしょうか?
不満があるような治療は改善すべきだと言うことでしょうか?
不満とは主観的な話であり、結果論でもあります。
同じ方法で行った治療でも違う結果になるのが医療です。
その結果が問題だというなら、少なくとも医療契約を法的に見直すことになる
でしょう。
>医師たちが、患者との関係性を見直そうとせず、最善の治療さえしていればい
>いのだ、という態度の中から、医療ミスは発生すると思いますし
医療過誤に関して、患者との関係性をことさら強調し、最善の治療を蔑ろ(失
敬)にする理由はなんでしょうか?
態度が良くなれば、医療過誤は減るのでしょうか?例えば、態度が良くなった
としましょう。深夜帯の看護師は20人以上を一人で見ていることがあります。
医師に至っては数百人を一人でみていることがあります。重症者が一人ならま
だしも、capacityを越える重症者が3人(別に挙げた人数に意味はありません)
出たら、医療過誤率は増えることは自明です。態度の問題ですか?
また、だからと言って、医療側に責任がないわけではありません。capacityを
越えるような体制を取っていたことが問題でしょう。その解決策の一つとして、
医療サービスの停止・集約が起きています。
>患者の納得性が低い現実があるのだと思います。
医療側の説明不足はあると思いますが、限りある(世界的に見れば少ない)医
療資源で説明不足を補えば、今度は一日の手術数の減少など、さらに深刻な事
態が起きるでしょう。高い要求をするのは結構ですが、分不相応な要求は自滅
をもたらします(吉野屋に行って、黒毛和牛ステーキを出さないからと言って
訴訟を頻発しているようなものです)。医療サービスの停止まで行っても分か
らない人が多いようですが。
また、患者側の要因も忘れないで欲しいと思います。(勉強不足など)
>遺族はやっとの思いで、医者とは比べものにならない知識量の中で、警察や弁
>護士を頼って、さまざまな証拠を探しては事故のほんとうのところを知ろうと
「事故の本当の所を知ろうとして、警察や弁護士を使う」
仕方がないのは分かりますが、本当の所は分かるはずがありません。
過誤を起こした医療側の人間が、警察や相手の弁護士に本当の所を話すとでも
思っているのですか?
貴方は警察や弁護士の仕事を誤解していませんか?
>し、事故後の言葉少ない対応について謝ってほしいと思っているのだと思いま
と思っている方もいるでしょう。お金が目的である人もいるでしょう。
単に復讐が目的の人もいるでしょう。
投稿 通りすがり | 2006/08/10 11:57:19
はじめまして
>私は医療ミスや不適切な医療について言っているのであって「手抜きをしているわけでもない」ことにまで責任を負えとは言っていません。
それがまっとうなんですよ
ところが多くのマスコミはそれがどういったことで起きたのか検証する事も無くミスだと騒ぎ立てるのです
もちろん専門家ではないマスコミには検証能力もないし、警察にだって医学的な知識が無い以上検証能力は無い
第三者の公的で専門性を持った事故調査組織でもきちんと厚労省なりなんなりが組織してくれていればよいのですが、そんなものは今まで無い
それは少なくとも現場の医師レベルさけでなんとかできる問題ではなく、社会全体の要請として求めていくものじゃないですか?
>一方でQOLという点ではどうでしょうか。産んだ女性たちが、有無を言わさず女性器を切られたり、ちょっとでもリスクがあると思えば容赦なく帝王切開をされたり、非対称的な知識のもとで行われる施術に、いろいろ不満をもっています。
えーっと、これは他国と比較して日本の方が悪いということでしょうか?
さらに有無を言わさずというのは、帝王切開術中に出血量が多くて子宮を摘出しなければ命に危険が及ぶ場合でも命より女性器温存を優先ってことでしょうか?もちろん違いますよね
具体的にどうして欲しいと?そりゃ希望はあるでしょうが、必ずしも状況に応じて全てが満たされるわけではない現実もあるってことは認識されてますよね
また、リスクがあると帝切といいますが、リスクを犯して何かあったときに後付けでリスクがあるのに帝切にしなかったって言う輩が多いのです
どっちもリスクがあることである以上、どちらのリスクがより大きいのかで判断されることなのではないでしょうか?
>そういう文化や職業的な役割の違う人たちに、自分たちの文化やしきたりをおしつけるような批判をしても、
最期に、これはお互い様では?
投稿 ある医師 | 2006/08/10 11:57:54
管理人さまの他の日記もいくつか読みましたが、結局のところ批判のための批判しか見受けられません。反体制であること自体が管理人さまのアイデンティティなんでしょうか?単に、社会の矛盾点を見つけて公開することが趣味なんでしょうか?いずれも趣向としては下劣な部類に属すると個人的には思います。
そうではなく、あなたの夢想する「現実的に実現可能な医療像」が存在し、それを目指す手段の一環としてこのブログ記載をされたのであれば、ぜひそのビジョンをお示しください。
投稿 諸行無常 | 2006/08/10 12:36:05
医学生です。
>最善の治療さえしていればいいのだ、という態度の中から、医療ミスは発生すると思いますし
最善の治療をすればミスは必ず減ります。最善を尽くそうとしているのだから当然ですよね。
発生するのは「医療ミス」ではなく、コミュニケーション不足による「訴訟リスク」ではないでしょうか。だからこそ、今ではコミュニケーションの重要性を学生時代から強調されています。
>医師がますますいなくなる、という言説は、医師がやりたい治療分野・医療機関を自由に選べる問題です。職業選択の自由が尊重されるのも結構ですが、転勤や配転などが珍しくない一般社会のルールと比べてどうなのか、疑問です。
「医師が科や施設を自由に選べることに問題がある。」と読めたのですがそうですか?医師が数年で転科するようになったらどんな悲劇が訪れるのか考えてみてください。まず日本から専門医は消滅します。初めから指定された科に勤務せよというのも、「不器用な外科医」や「子ども嫌いな小児科医」が発生する原因です。
そして「医局制度」が転勤と同様の仕組みで地方の医師不足を解消していました。白い巨塔とまでは言いませんが、それをお望みなのでしょうか。
お上に指定された病院の指定された診療科に勤務せよというのは人権侵害ではないのですか?
残念ながら助けられなかった事例を医療側のミスと騒ぎ立てるのは如何かと思います。もちろん、医療過誤に対してはそうあるべきだと思いますが。
総じて、ワイドショーを見た極一般の方が、感じたことを書いているだけの様に思いました。
政治に関わる方でしたらもう少し慎重に発言された方が良いかと思います。
投稿 satou | 2006/08/10 12:36:36
安全性を高めるのにコストがかかるって知ってますか?
そのコストは誰が負担しますか?
日本の医療が気に入らなければ、自分の好きな国で診療を受けてください。
ファーストフードの料金で高級レストランのディナーコースは出せません。
投稿 僻地医 | 2006/08/10 12:58:43
いろいろコメントさせていただきたいのですが,一つだけ。
>転勤や配転が珍しくない一般社会と比べてどうなのか
比べるのは明らかに間違っています.
あなたの所属する会社では,たとえばスキルフルなエンジニアを突然営業に回したりしますか?
普通はありませんよね.その逆もあまりないでしょう.
医師職・看護職などの医療従事職は,一定年限のトレーニングを要する専門職です.
まして産科や脳外科など,不足が叫ばれている科は極めて専門性が高いのです.
専門性が高い=リスクが高い割にリターンが他科と同じ(むしろそれ以下)では,普通の感覚の持ち主なら避けますよね.
たとえばあなたの奥さん(あるいはあなた)が妊娠したとして,配置転換されてきた元眼科医に診てもらいたいですか?
少なくともわたしならイヤです.
人手不足の原因は要するに,
「人材」の持つ意味を軽視して,
「人材育成」というものにオカネをかけてこなかった日本政府の怠慢です.
投稿 海豹 | 2006/08/10 13:06:28
>ちょっとでもリスクがあると思えば容赦なく帝王切開をされたり
容赦なくとは一体どういうことを意図されているのでしょうか?リスクを回避するためにもっとも成功率の高い方法を取ることは当然のことではないのですか?そもそもリスクの意味をわかってこの言葉を使っておられますか?
投稿 severe | 2006/08/10 13:18:19
ごめんなさい,もう一つだけ.
「通りすがり」さんのコメントに追加します.
>患者の納得性が低い
確かに医療訴訟の最も大きな原因は「医師患者関係」だそうです.
アメリカのある大学病院では,医療訴訟を防ぐために「原因にかかわらず医療者はとにかく謝ろう」という「sorry運動」を行っているそうです.
逆に言えば,少なくとも統計上は,医事紛争において医療技術は二の次,どうでもいいんですね.
産科や脳外科などの技術勝負の科で「やりがい」を感じなくなる医師がいても当然でしょう.
ちなみに医療のクオリティについてですが,
例えばイギリスは,人口あたりの医師数は日本とほぼ同等です.
ですが提供する医療のクオリティを保つために,外来診療は一日10人弱程度の完全予約制を取っています.
入院も,病床数を少なくし,完全予約制です.
その結果どういうことが起きているかというと,「ガン患者の手術が数ヶ月待ち」とか,「肺炎で3日間外来の担架で寝泊まり」とか,そういうことになっています.
今の日本の医師数で医療のクオリティを最上級に保つというのは,そういうことなのです.
所変われば品変わる.
「質的には高いけど…」な医療を取るのか,「平均的には中の上」な医療を取るのか.
これは医療者ではなく,あなたのような国民が選択すべき問題です.
投稿 海豹 | 2006/08/10 13:22:23
よろしければ、その医師のブログのアドレスを書いていただけませんか?
そのブログの引用から、どこがどう間違ってるかを論理的に説明しなければ、あなたの書いてることは受け入れられないと思いますが。
日本の産婦人科は生存率の高さからしたら世界トップクラスですよ。
それは腕がいいからじゃないでしょうか?
しかも、産婦人科は少子化と医療制度のために重労働低賃金なのが実情ですが。
投稿 医学生 | 2006/08/10 14:11:51
>訴訟リスクということより、仕事のやりがい、ステータス、収入それらを総合すると、訴訟リスクを上回るわけで
医者ですが、実感ではまったく上回っていないように感じます。
忙しすぎて勉強さえできない中で、次から次へと患者さんが来ます。消耗戦、という言葉がいつも脳裏をよぎります。
福島の産科医の逮捕は本当にショックでした。ああ、精一杯手を尽くしても、結果が伴わなければ犯罪者なんだ、と思ったら、本当にむなしくなりました。医者という職業を選んだら、神様以外はみんな犯罪者になる可能性がある。。。絶望感でいっぱいになりました。
初めてお会いする患者さん・ご家族さんの目は、ここ数年で明らかに厳しくなっています。悪人を糾弾する目です。まだ一言も言葉を交わす前から。
やりがいですか。もうわからなくなってしまいました。
ステータスですか。ポイントカード等の申込書の職業欄に、私は医師と書いたことがありません。「あ、お医者さんなんですか」といわれて、嬉しくなる反応をもらったことなんてありませんから。
明らかにフレンドリーではない態度に急変して、さらに高い商品を勧められるぐらいが関の山です。
収入ですか。勤務医なら週に60~80時間、ひどいときには120時間も業務に従事して、同い年の一流~中堅企業会社員より少ないのがほとんどではないですか。平均よりはもらっているのかも知れませんが。大学院生はほぼ無給ですし。プラス当直代でどこまであがるか。
それだけ働いて、一度のミスで生涯賃金の1/3~半分を支払わなくてはならない可能性があることには変わりありません。
子供のかわいい盛りはほとんどみれません。女医だったらどうなるかは、上の国会での女医さんの報告を見てください。
今、医学生の半分が女子学生です。子供を産まない覚悟で医学部に行っている人が、どれだけいるでしょうか。
交代要員はいませんから、出産・育児による休職は同僚の男性医師の首を絞めるのと同義です。同じ忙しさを分け合った身です。辞める女医さんが後を絶たないのは道理だと思います。
それでも、仕方がないのですよね。
命をあずかる医者という仕事を選んだのですから。
投稿 通りすがりの女医 | 2006/08/10 14:43:42
一新生児科医です。
>医療事故に何らかの補償ができる制度が必要だ、という医師会の主張は考えてみてもよいが、今日、医師会が出産に関する医療事故の補償制度の案を発表した。その内容が、財源を政府から60億円拠出させ、さらに妊産婦から負担をさせるというもので、医師自身は何の負担もしない内容。これまで、小児科・産科医不足にかこつけて、医療の側は医療事故に対する患者の告訴権を制限するかのような発言を繰り返してきた。この案では、その上、自分たちの責任を痛みも感じずに税金や被害者の負担に押しつけようとはずいぶん太い根性である。
これについて、大きな誤解をしていると思います。
出産では、どんなに適切な管理(現在の医療レベル)を行っていても一定の確立で、母体死亡、新生児仮死、新生児死亡は発生します。これは、紛れもない事実です。ですから、医療側も悪くない、患者側も悪くないといった場合に、患者側を救済しましょうという制度なのです。医療側が明らかに悪いのであれば、医療側に補償をしてもらえばよいのです。
>折しも、愛育病院で鉗子出産の赤ちゃんの頭が潰れる事故が起きた。ご冥福をお祈りする。
こんな書き方をすると、世の中一般の人は非常に誤解されると思います。実際の現場をみていないので、はっきりとしたことを私もいえませんが、少なくとも「頭が潰れる事故」と現場を知らないあなたが書くのはどうなの?と思います。
鉗子分娩とはどいうものかご存知なのですか?
自分たちを擁護するつもりはありません。しかし、間違った知識で適当なことを書くことはやめて欲しいですね。
投稿 gyne | 2006/08/10 15:00:35
黒川滋さんは、無知すぎて悲しくなります。
投稿 yama | 2006/08/10 15:29:33
というか、日本の医師は、欧米各国に比べて、明らかに安い医療予算・人員で仕事をさせられている。
こんな国で、QOMLなく働くのはまっぴらごめんだ。
(日本の医者の当直翌日の連続勤務・オンコールなどの現実を一般人は知るべきだが、肝心のマスコミがあまりこの内容を放送しない。先進国で低レベルな医療費であることもほとんど放送されない。この国では医者が悪者にされて終わりなんですよ。)
私は医者が訴えても世の中は変わらないと思います(だってマスコミ君が真実を放送しない)ので、リスクの高いところからは逃げるのが賢いと思います。
高リスク産業からは逃げる・・・すなわち、脱医を目標にがんばります。
ブログ主のおっしゃるように、医療裁判をする権利は全国民にあります。しかし、今の医療界の予算・人員で全国民を満足させる医療は不可能であり、その責任は医師に大きくのしかかっているのが現状といえます。
だから、年収1000万もらっても、やってられないよってことです。悲惨なところだと週120時間レベルの労働も珍しくない世界なのです。これでミスすれば犯罪者や被告人・・・ばっかみたい。
もし余裕があれば、欧米各国と比べて、日本の医療費・医師数は妥当なのかどうかを勉強されてください。少しは医師の気持ちが分かると思います。
投稿 雪月花 | 2006/08/10 16:29:03
管理者さまの書かれた元記事を読んでみればわかりますが、この方は産科問題についてまったく知識・理解がなく、ただ単に産科医療に対する偏ったイメージから(もしくは実際の体験から)、批判のための批判として書いた文章のようです。
もし、管理者さまに「正確な情報発信」という責任感のカケラでもあるようでしたら、早急に勉強し直して頂いた上で、読者の方のためにもエッセンスをご披露頂くよう、お願い申し上げます。
投稿 諸行無常 | 2006/08/10 17:43:00
昼にたまたま見かけて気になったので書かせて頂きます。
>産んだ女性たちが、有無を言わさず女性器を切られたり、
非産科医ですが、かつて研修で教わったことを思い出してみます。
女性器を切られた、とありますが、それは分娩時に行う会陰切開のことではないでしょうか?
だとするとそれは裂傷の対策としての「適切な」処置だと思います。これを行わないと、児の頭部が通過する際にその力で裂傷が生じるわけですが、目立つ方向(例えば前方)に裂傷が生じると困りますよね?傷跡は目立ちますし、尿道の方向に傷がつくのは望ましいとは思えません。また、そうすることで分娩時に児の頭部が通過しやすくなり、総合的なリスクは減少すると思われます。
おそらく説明を受けていなかったため、なんでこんなことするのだ、という思いがその方にはあったのかもしれません。分娩前に医師が説明しなかったというのであれば、その不満に対して医師に責任はあると思います。
分娩前に「こういう目的で切開します」と説明していたら、このような批判は受けずに済むというのであれば私も同感ですね。
しかし、管理人さんの話の流れを見ると、どうも冷静に議論されているというより、ただ他人の意見を鵜呑みにして医師を糾弾する立場から意見を書かれているようにしか見えないというのが私の感想です。
以下、
>定時のベルが鳴ったとたん、医療用ガウンにお乳を濡らした女性たちが下を向きながら病室から出てきて、ぞろぞろと授乳室に入っていく
では管理人さんはどこをどのように改善すべき、と思いますか?
医療用ガウンをやめましょうか。服は各自で用意し、ランドリーもしくは自宅で洗濯して持ってきてください。滅菌することは不可能ですがやむを得ないでしょう。
お乳・・・はこれは母親が自分で拭くしかないんじゃないですか?ナースが拭いたほうが、医師がガーゼでもあてれば満足するのでしょうか。
新生児は1日8回くらいは哺乳が必要と思いますが、定時のベルを廃止したとして、できるだけ時間は決めるべきでしょうね。適当にやると夜泣きの原因です。
下を向いてぞろぞろについては、個室へそれぞれ新生児を連れて行きましょうか。廊下を新生児をのせた台車が駆け巡ることになりますが、それはなんか危なっかしいと思いませんか?母親が歩いて子供のところに行く方が安全とは思いませんか?
管理人さんのこの発言は、医療の現実をみないいわゆる「わがまま」じゃないでしょうか?
おそらく管理人さんの意向を満たすには、個室で救急対応もできるスタッフの人数、医師を確保した上で、新生児室並みの処置ができる個室を多数用意し、そこで母子ともにケアを受けることとなると思うのですが、設備や維持費について日本の医療制度で実施できるとは、とても思えません。アメリカなどで自由診療を行えるところであれば高級ホテルのような病院も実際ありますが、そういう病院の医療費が日本のような安い額とはまさか思わないですよね?結果、そういう病院でサービスを受けられるのは一部の人間でしかありません。
文句を言って、ねだればなんでも実現するわけではありません。どこまでが可能なことなのか、冷静な判断を望みます。
>非対称的な知識のもとで行われる施術に、
管理人さんは「やっとの思いで、医者とは比べものにならない知識量の中」と書かれておりますが、医療者と患者の間の知識の差は誰がどのように埋めるべきでしょうか?
医師が医学生が6年かけて、さらに医師として何年も学んだ内容をその一部とはいえ完全に教えることができるとお思いでしょうか?
おそらく不可能ではありません。
ただし、患者、その家族の理解力、それに見合った時間が必要となります。
1人の患者にかけられる時間は科や病院、その日の状況で変わるわけですが、本気で一から説明すると重大な疾患ともなれば、発症機序、疾患概念、分類、治療、術式、薬の説明、予後、リハビリ、予防、生活のしかたの指導など診察時間は数時間単位となることでしょう。
当然日中は数人の患者しか診察はできず、日本の制度上は診察料は据え置きで病院の利益は激減、最新の医療機器は買えず、医師は大部分が撤退、手術数は大幅に減少し、外科医の習熟度は低下、当然時間外診療が増大し、医師は現在以上に睡眠もできなくなるでしょう。
そういった労働条件の悪化から医師を目指す人間は減少し医療の空洞化が進み、地域医療は省みられず、ますます自由診療(美容など)への移行も進むことでしょう。
大体、そんな長い診療時間を全ての患者が望むでしょうか。医師は通常あまり不必要な説明は省略して、やって欲しいことだけを説明します。もちろん患者によっては詳しい説明を求める人もいますし、医師によっては話が長い人もいます。ですから重要なのはバランスであり、これは医師、患者によってある程度左右されることですから、患者側から医師へ働きかけることも重要と思います(○○について知りたい等)。
加えて言うなら現状以上に医学知識の普及させ、管理人さんの言う非対称性を解消するには「患者自身」が自分の病気を見つめなおして勉強してもらうより他にないのですよ。
学校の先生やコーチがいるだけで生徒や選手が成長しないように自身で努力するべき点が存在するとは思いませんか?優秀な監督がいればそれだけでサッカーで優勝したり、オリンピックもメダルが取れるでしょうか?
現代の医学は極めて内容が多様化しています。医師ですら生涯をかけてその一部を学ぶのが「やっと」なのです。「医者の説明不足」というのがいつも問題となりますが、確かにそうである例もあれば、説明したけれど理解が得られなかった場合や、説明する時間すらない場合(緊急時など)も多いのです。
そういった場合ですら、その責任を全て医師の責任とされることが多く、不条理を感じています。
じゃあどうすればいいのか、となりますが、自分がうけた医療に不満、不信があるなら他の医療機関でセカンドオピニオンを受けて意見を聞き、医学書を読んで勉強してください。セカンドオピニオンに関しては現在はこれを断る施設はほとんどないはずです。
そういったことを行った上で、正当性な知識と見解をもって、批判は行われるべきと思います。
近年は「裁判所」ですら正確な知識、見解がない判決を出しており、ついに福島の一件で医師側が抗議する形となった、と私は認識しています。
>日本の産科医が世界一というのは生存の指標ではないかと思います。そのことは驚異的な水準です。一方でQOLという点ではどうでしょうか。
>ちょっとでもリスクがあると思えば容赦なく帝王切開をされたり、
前述の帝王切開であれば、当然お腹に傷が残ります。非常に苦痛だとおっしゃられるのであれば、それは確かにそうでしょう。では医師が帝王切開をすすめているのにもかかわらず、患者の意思で経膣分娩を強行して、自分が死んでしまったら、子供が死んでしまったら、どうでしょうか。
死んでも構わない、お腹には絶対に傷をつけたくない、というのでしたら医師としては正直お手上げです。
その場合は同意書にその旨を書いていただくしかないと思います(宗教的な献血拒否と同様に扱うとして)。
日本の産科医は今回の一連の事件、訴訟の際に明らかになったような劣悪な労働環境下でそれだけの成果を挙げているのですから、むしろそれを正直に褒めて下さい。サービスの向上を目指すためには費用と人材の投入が不可欠ですが、批判することでそれが成されるとは私には到底信じられません。
むしろ「産科医を救え!」と募金なり、署名なり、なんでもいいのですが支援して下さい。その方が医療の質の向上につながると思います。
なお帝王切開の傷が気になるのでしたら形成外科で修正術を受けることは可能ですが、帝王切開をせずに死んだ人間を蘇生することは不可能です。
最後に管理人さんへ、医師も患者も、第三者も、自分はたいして学ばず、相手を理解しようとせず、ただ自分に都合のよいように文句を並べている、そのようなことではいけないと思います。
オレ様医師と書かれていますが、そういうあなたこそ「オレ様評論家」になっていませんか?
※まぁ私の意見はあくまで私の意見なので、医師一般のものとはとらないで下さいね。誤解した箇所もあるかもしれませんし。ネットの言論では肝心のニュアンスが伝わらないところも多いですから。
反論や指摘など自由にお願いします。
一番大変なのは患者さんだというのは間違いないので、医師の自己弁護、患者非難ばかり眼にすると不快感を覚えるというのは実は理解できます。
医療系のサイトでは本当にこの人は医師なのか、という掲示板の酷い発言もありますし。
ただしそういうことは個人の問題なので、自分の目の前の医師がどうなのか、それをしっかりと見て考えて欲しいです。医師というステレオタイプのもと、全てをまとめて批判するというのは、この日本に少なからずいる、必死に頑張っている医師に対して非常に失礼です。
投稿 通りすがり | 2006/08/10 17:51:07
自治労からすれば、組合活動する時間のない医師や看護師はどうでもいい存在だからね。
暇な事務屋だけどんどん待遇改善
組合費を取られている側としては全く納得がいきません
待遇改善ばっかり求めて住民は無視だし
投稿 公立病院 | 2006/08/10 18:51:11
冷静で客観的な主張は、一般的な事実をもとに比較対照を明確にして行われるべきだと思います。
日本の産科医療が世界一というのは周産期死亡率などをもとにWHOが諸外国と比較して評価していることです。
あなたの言う「QOLという点で日本の産科医療が劣っている」というのは、いったいどこの国との比較の話なのでしょう?
日本の帝王切開率は国際的に見て、そんなに高いのでしょうか?
あなたが「ある産婦人科」で目にしたという「定時のベルが鳴ったとたん、医療用ガウンにお乳を濡らした女性たちが下を向きながら病室から出てきて、ぞろぞろと授乳室に入っていく姿」というのは、日本の産科の大多数について一般化できる事実なのでしょうか?
たとえば欧米での出産は、もっと安い費用で、もっと安全で快適なサービスを受けられるのでしょうか?
医療のような完璧ということのあり得ないものについて、比較対照を示さずに批判を行うことは、偏見と言われても仕方ないと思います。
医者になりたい若者(医学部志望の学生)は増え続けているとのことですが、研修医の多くは訴訟リスクの少ない、比較的QOLの保障された科を志望していることを考えると、若者が医師という職業に対して抱いているやりがいやステータスや収入の総合イメージは、仮に皮膚科や眼科の訴訟リスク以上ではあったとしても、一方で産科や小児科や外科の訴訟リスク以下だと言うことではないでしょうか?
訴訟リスク、仕事のやりがい、ステータス、収入、そうしたことについても諸外国の実情と客観的に比較して発言されるべきだと思います。
日本の勤務医の労働条件を欧米先進国の医師の労働条件と比較した上で、日本の医師は諸外国に比較して訴訟リスクを上回る収入やステータスを与えられていると言うのでしょうか?
医師がやりたい治療分野・医療機関を自由に選べるのは問題だとのことですが、それも諸外国の医師の権利と比較してそのようにおっしゃっているのでしょうか?
あなたの話の流れだと、産科医や小児科医をやりたがる医師がいないなら、強制的に産科や小児科に従事させろ、地方で働きたがる医師がいないなら強制的に地方の病院に赴任させろと、そういう意味のようですが、そのようなかたちで医師に対して自由な科や職場、居住地の選択が制限されている国が他にあるのでしょうか?
仙石氏や枝野氏の発言を聞いて、民主党は日本医師会べったりの自民党とは違って勤務医の労働環境に問題意識を持ってくれている政党かと甘い希望を抱いていましたが、実際にはそうではないとわかって非常に残念です。
労働組合関係者にしてからが勤務医の置かれている労働状況に対して全く無理解であるとしたら、やはり立ち去り型サボタージュ以外に我々勤務医にはとるべき道はないとあらためて思い知りました。
投稿 K | 2006/08/10 19:39:24
>医師崩壊と言いますが、医者になりたい若者(医学部志望の学生)は増え続けています
と、管理人さんはおっしゃっていますが、問題は今現役の30代~40代(医学部志望の学生の未来の指導医に当たる)の勤務医の方々が、バーンアウトして病院から辞めていく人が続出しているという事実です。そして、この動きは止まりません。
これがどういうことかお分かりですか?
今医学部志望の学生たちが研修医になったとき、病院の現場で実際の患者さんをはさんで指導をしてくれる先輩医師がいなくなるってことですよ。
数年後には、研修医たちが指導医なしで実際の診療をしなくてはならなくなるってことなのです。
投稿 はんぞ~~~ | 2006/08/10 20:21:05
>転勤や配転などが珍しくない一般社会のルールと比べてどうなのか、疑問です。
いや、医者のほうが一般社会に比べて何倍も転勤や配転などがありますよ。大学の医局に所属してれば2,3年毎に転職です(だから、医者の手取りが多く見えても、退職金などを合わせると公務員の事務職より待遇悪いです)。
転勤や配転ならまだしも、3月30日に解雇されて4月1日に雇用されるなんてこともまかり通ってます。3月31日に何か起これば人生おしまいです。
だから、みんな大学病院から逃げてるのに、医者は楽するばかり考えてるなんて言う人がいるんだからたまりません。
ところで、ここの管理人は労働組合全国組織の職員なんですよね。だったら、たとえ医者でも一労働者に過ぎない医師が労働基準法以下の労働条件で働いているのをおかしいと思わずに、職業選択の事由さえ認めようとしないのはそれこそ職業倫理的にどうなんでしょう。
これでは労働組合が信用されないのも無理はありませんね。
投稿 内科医 | 2006/08/10 20:49:01
こういう程度の認識でいるばか者に付き合い続けるのに疲弊するんだ。救急飛び込みのある外科から足抜けして正解だったな。
投稿 あほくさ | 2006/08/10 21:05:58
この議論、どうみても、管理人さんの負け。
投稿 通りすがり | 2006/08/10 21:15:18
民主党系を含む腐れ果てた左翼系組合が公立病院に食い込んでいるお陰で、医者が公立病院を離れている現状がある。組合員は、ナースといわず事務員と言わず、慢性的なサボタージュ状態であって、手抜きであり、自分の領域にあるはずの職務を平気で放棄し、医者に投げつけてくる事を指摘しておかねばならない。京都府立医科大学にいたっては、患者さんの医療費の請求事務の一部まで、医者に投げつけて事務員(組合員)は職務をサボっているという。
こんな公立病院からは、医者が逃げて当然だ!その煽りを最も喰らっているのが田舎の公的病院群であり、最大の被害者はそうした病院の患者さんたちである訳だ。
このブログ主こそ、こうした組合連中の同志である事を、良識ある読者の皆さんは良く知って頂きたい。
投稿 元洛東病院勤務医 | 2006/08/10 21:16:18
誤解されていることがありますが、今の病院医の勤務条件が悪いことをそのままでいいとは一言も言っていませんし、我慢しろなんて言っていません。病院医について何とかしなければならないというのは私も思うところです。とくに開業医との比較では悪すぎます。
その上で、いくら労働条件だからと言って、尾鷲市立病院の産科医のように5000万も払うとなれば、これはまた病院内のさまざまな職種の人の人件費や必要な経費を食べてしまうわけで、そういう議論の展開でもまずいと思います。
私は、忙しいから、厳しいから、ということを理由に患者の訴訟権や告訴権まで否定するような物言いが良くないと言っています。また、裁判に訴えられたり、警察沙汰になるのは嫌だな、ということはわかりますが、患者が異議申し立てすることがおかしい、あるいは「萎縮する」という主観的な価値観でそれを封じようという議論は間違っているということです。
労働組合についてもあれこれ言われています。こう言っては何なんですが、看護士さんたちは仕事をしながらその非番の日に事務職以上に熱心に活動しています。組合活動としてお金のことより、医療事故の防止に熱心に取り組んでいる組合員もいます。そういう組合員がいることを知っていただきたいと思います。
※コメントをいただいた方ではありませんが、私の職場のことについては、明らかに悪意のあるメールを送られた方もいます。一定の社会的主張をする団体で働いているのですから、あれこれ言われても仕方のないことですが。
職業選択の自由云々は、私のオーバーランですが、冒頭でも書きましたように、それをことさら強調して、地域医療を担う医師の確保について、札束で顔をひっぱたくようなやり方しか出てこない状況はどうなのですか、ということにやるせない思いがあります。地域医療について今は、自治医大などいくつかの大学の熱心な取り組みでかろうじて維持されていると聞いています。
専門じゃないくせにという書かれ方もありました。医療知識については確かに専門ではありません。しかし、いのちや体は医師のものでもないし、それぞれの人のものです。専門知識もない人があれこれ言うな、ということを医師が言うのはどうなのだろうかと思います。またシロウトが異議申し立てすることを一切封じます。そんな業界でいいのでしょうか。
会陰切開については、議論が異なりますね。これはそれぞれの立場から大いに議論してほしいものです。シロウトに分かるような医学書では、会陰切開の必要性や裂けてしまうことの是非について両方の立場から書かれたものが出ています。必ずしも一方の立場でやることがどうなのか、疑問を感じざるを得ません。いままで話を聴いた元妊婦さんたちは、会陰切開の跡が痛くて痛くて仕方がなかったと言います。
ガウンの話しもありました。ガウンがよくないとか言っているのではなくて、時間が来て一斉に待合室の前を行進してお乳を与えることに疑問を感じないのですか、ということです。
赤ちゃんが危機的な状況なら、親子分離も仕方がないと思いますが、子どもが欲したときに母親がお乳を与えられるような入院のあり方は一般化できないものなのでしょうか。赤ちゃんもお母さんも時間が来るまでお乳を我慢しなければならないものなのでしょうか。そんなことを考えます。底が浅いんですかね。
投稿 管理人 | 2006/08/10 21:48:57
失礼ながら管理人様の医療に対する理解は、あまりに古いイメージにとらわれております。医療はここ数年で激変し、この一年で崩壊が完了しているのです。
山井和則という民主党衆議院議員の活動をご存知でしょうか。管理人様よりもよっぽど現状を把握し、アピールも上手になされております。いつまでも「医者は強者」というステレオタイプな概念にとらわれていては時代に取り残されますよ。
組合活動されている方は、今は勤務医の労働環境改善を最重要課題にするべきです。それが最もタイムリーです。医者という管理者っぽい立場の人間に強いアレルギーがあるのはわかりますが、いやしくも世間に情報を発信する気概のある人間なら、もっと勉強してください。
投稿 内科医 | 2006/08/10 22:10:27
>私は、忙しいから、厳しいから、ということを理由に患者の訴訟権や告訴権まで否定するような物言いが良くないと言っています。また、裁判に訴えられたり、警察沙汰になるのは嫌だな、ということはわかりますが、患者が異議申し立てすることがおかしい、あるいは「萎縮する」という主観的な価値観でそれを封じようという議論は間違っているということです。
管理人様のおっしゃりたいことはわかりました。
しかし、事実を曲解されていませんか。
患者の訴訟権や告訴権を否定する意図はないと思います。ただ、訴訟になった場合、結果として出される判決があまりに医学的にも理解しがたいほど原告よりになっており、その不当さにあきれているのだと思いますよ。
忙しいからといって責任逃れをするなと主張なさるのは、事実をねじまげていると思います。反省してください。
投稿 ないか | 2006/08/10 22:21:41
管理人さん、もう敗色が濃厚だよ。
こんなに反論されたのははじめてかな?
世の中、あなたの意見に同意する人ばかりとは限らないと言うことですよ。
あなたのコメントから、負け犬の遠吠え感がひしひしとしますね(笑)
元はと言えば、あなたが自分自身で考えずに、どっかの新聞やらテレビやらから拾ってきた言説をつぎはぎして載せたのが原因ですな。
あなたのような自称「市民のために」活動している人が、今の医療をダメにしているとは思わないのですか?
ある病院が信頼できないのなら、信頼できる病院を探して廻ればいいじゃないですか。でも、あなたのようなひとが私の外来に来ても見たくはないですがね。
「黒川滋」様ですね。名前を覚えました。朝霞市を中心に活動されてますね。知り合いのドクター・ナースにも警告しておきましょう。こんなことを思っている人がいる、と。
あなたの健康を祈っています。病気になったときに何されるか分からないからね。
投稿 僻地医 | 2006/08/10 22:26:19
うっへ、医者のファビョり方はひどいな。リッチな生活夢見てたからギャップが大きいんだろうな。
勤務時間が長いのはちゃんと労務管理してないからだろ。
言い訳ばっかしてないで医学界を内部改革したらどうよ?
投稿 患者冠者 | 2006/08/10 22:27:32
>病院医について何とかしなければならないというのは私も思うところです。
では管理人さまの考える具体的方法をお示し下さい。
>忙しいから、厳しいから、ということを理由に患者の訴訟権や告訴権まで否定するような物言いが良くないと言っています。
ですから、いったいどこにこんな記述があるのでしょうか?
>労働組合についてもあれこれ言われています。(中略)看護士さんたちは仕事をしながらその非番の日に事務職以上に熱心に活動しています。
「勤務医が非番の日」うーむ、1年365日の中でいったいいつのことでしょうか?そんな日があるとお思いなのでしょうかね?
>職業選択の自由云々は、私のオーバーランですが、(中略)札束で顔をひっぱたくようなやり方しか出てこない状況はどうなのですか、ということにやるせない思いがあります。
「やるせない思い」?大いに思ってください。思いだけならコストもかかりませんし。で、なにか建設的な提言はありません?「具体的なところは専門家で話し合っていただく」でおしまいでしょうか?
>地域医療について今は、自治医大などいくつかの大学の熱心な取り組みでかろうじて維持されていると聞いています。
伝聞形を使うあたり、また聞きかじりでしょうかね。どのような指標をもってすれば「日本の地域医療は維持されている」と結論できるのか興味があります。教えてください。
>シロウトが異議申し立てすることを一切封じます。そんな業界でいいのでしょうか。
ブログで一般の方に意見を公開する以上、誤った情報を垂れ流すことは止めて下さい、という真っ当な指摘は数多くあるようですが、「医師業界はシロウトの異議申し立ては拒否する」なんて書き込みがあったのでしょうか? 元記事を教えてください。
>会陰切開については、議論が異なりますね。
おそらくロバート・メンデルソンあたりの「それでも医者にお産をまかせますか?」あたりを読まれたんでしょうね。自然分娩信仰も結構ですが、その信仰に従ってお産を行った場合の妊産婦死亡率と新生児死亡率を想像したことはありますか?その増加に伴う医療訴訟によって失われる医療リソースも含め、よくお考え下さい。
>親子分離
大概の病院(少なくとも私がこれまで勤務した8院ではすべて)の産科病棟では「出生後、母子同室を希望しますか?」という問い合わせを行います。そしてほとんどのお母様方は「出産後は睡眠時間を取りたいので別室で」と希望されます。
いま勤務している施設では全てのスタッフを説得し、感染症対策(新生児を集めること自体が院内感染のリスク)のためにも全例強制母子同室としました。もちろんどちらかが集中治療をが要する場合は別室です。当初は患者サイドから抗議が殺到し心が折れそうになりましたが、なんとか乗り越えることができました。(すべて母子同室という方針に納得した方しかお産に来なくなった)取り扱い分娩数は減少しましたが、勤務医ですので自分の給料が減るわけでもなく、業務が楽になって万々歳ですね。赤ちゃんのMRSA保有も激減しましたし。
投稿 諸行無常 | 2006/08/10 22:37:48
問題になっているのは「医療リスクというものをどう捉えているか?」でしょう?
なぜそこに答えてくれないんですか?
また、「医師のブログ」とは具体的にどこですか?
これだけは答えてください。
投稿 通りすがり | 2006/08/10 22:44:23
管理人さんは産科医がすぐに帝王切開をするといって非難するけれど、もし帝王切開せずに経膣分娩して胎児死亡になればその医師を非難するんでしょう?
いったいどないせーっちゅうねん。
ちなみに言っときますが、医療の世界に100%なんてないのでどれぐらいリスクをとるか患者さんとよく相談して決めるべきなのですが、ここまで刑事告訴が多くなるといくら患者さんの希望でもリスクのあることはできなくなります(日本では同意書とってても、裁判になったら何の役にも立ちません。はっきり言って気休めです)。
帝王切開が多くなるのもあたりまえだと思うんですが。
投稿 内科医 | 2006/08/10 22:48:45
五人 会陰切開 最後の六人目は、切開なし。
切開しないと なんて楽なのかと 驚きました。
でも、切開した五人は、巨大児だったのだから、裂けるより 切開してもらって 良かったと 思っています。
「夫への一針」なんてのは、よけいな 親切とは、思いましたが…。
多くの開業産婦人科医は、訴訟をかかえています。
保険が、発達していない頃は、一件 5000万前後の和解金や、賠償金で、閉院する所も 多かった。
今は、保険で、支払われる方が、多いでしょうが、虚無感は、どうしようも ありません。
胸を張って「同時に 二つの命を 預かる事のできる すばらしい職業」と 医学生に向かっても、自分の子供に向っても 産婦人科になる事を 勧められない 現状が、あります。
二十年前 「アメリカでは、医者にかかる時 なにかあったら すぐ 訴訟と思って かかるのよ。」って三人 アメリカで産んだ 友達が 言ってました。
「ロシアでは、医者より、組織のしっかりしている 病院の掃除婦さんや守衛さんの方が、威張っています。」って 我が家に ホームスティした ロシアの医学生が、言ってました。
日本も そんな所だけ、アメリカやロシア並みになってしまったのですね。
投稿 キョン2 | 2006/08/10 23:01:33
>職業選択の自由云々は、私のオーバーランですが、冒頭で も書きましたように、それをことさら強調して、地域医療を 担う医師の確保について、札束で顔をひっぱたくようなやり 方しか出てこない状況はどうなのですか
なんだか酷い物言いですね。ずいぶん勘違いしていらっしゃるようです。別にお金じゃありませんよ。
医師を多く雇って、
労働基準法遵守、土日休み、当直は月2回程度。
これだけで普通の給与もしくはそれ以下でも応募は殺到しますよ。
ただし人員は今の2,3倍必要ですから、人件費も増えますが。多くの医師はお金より休みが欲しいというのが実情です。
投稿 とおりすがり | 2006/08/10 23:04:09
>いのちや体は医師のものでもないし、それぞれの人のものです。
当たり前でしょう。他人のものだったらびっくりしますよ。どっかの国じゃあるまいし。
でも、個人的にはここが一番グッと来ました(笑)。
>専門知識もない人があれこれ言うな、ということを医師が言うのはどうなのだろうかと思います。
今までのコメントでどなたがおっしゃったんですか?曲解するのも結構ですが、いい加減にしておかないとこれ読んでる普通のヒトも首を傾げだしますよ。
医療を語るなら恥をかかない程度には諸問題の背景を勉強してからにしろ、と皆さんおっしゃってるだけです。医療の専門知識など求めていません。徹頭徹尾常識的なコメントばかりでしょう。
>またシロウトが異議申し立てすることを一切封じます。そんな業界でいいのでしょうか。
どこで一切封じてるんですか?教えて下さい。
あと、皆さんも知りたがってらっしゃる「医師のブログ」、これもURLを明記したレスをしていただけますか。くれくれ君のようで申し訳ないですがよろしくお願いいたします。
投稿 G | 2006/08/10 23:24:32
あんたらウダウダ言う前に医者やめたら?
そしたら先生って呼ばれなくなるけどな。一からリーマンやって人に頭下げる練習だな。焼き鳥屋もいんじゃね?
結局それがやなだけだろ。
投稿 冠者患者 | 2006/08/10 23:34:48
管理人さん
わたしは僻地で勤務している医師です。
今日のわたしの行動を、まったくそのまま、誇張なしで書いて見ます。
今日の1日
5時30分 患者さんの急変で呼ばれる
7時30分 逝去
8時30分 外来スタート
途中で亡くなった患者さんのお見送り
トイレに行く暇もなく外来
救急車 3台
16時00分 臨時手術 1例目
17時30分 今日はじめての食事
18時00分 臨時手術 2例目
手術中に救急車がくる
20時00分 手術終了
22時00分 急患を入院させて仕事終了
これでも良い方です。麻酔科の先生は昨日は一睡もしないまま今日の仕事に入っていました。
わたしは夜中はずっと臨時コールがあればすぐに対応する状態で、365日を過ごしています。
わたしはかなり時間をかけて手術の話をします。
1日100人前後の患者を診ますが、1-2ヶ月に1人、つまり2000-4000人に1人ぐらい
「まったく理解してもらえない患者さん」がいます。
今のスケジュールで、この人に納得言ってもらうのは至難の技です。それが出来ないことで、さらにマスコミは医療不信を煽り立てます。
わたしはアメリカで去年まで働いていましたが、
「1%のクレームをつける患者は
10%の手間がかかり
0.1%の収入にしかならない。
だから切り捨てるべきだ」
と、医療経済的にはっきりと言っていました。
医療は水や空気ではありません。
人間の努力と資金がかかり、なにより高度の専門性を要求されるのです。
「医者は過労死するぐらいがちょうどいい」
「嫌なら辞めろ」
「他人(=医師)の苦しいのは10年でも我慢できる」
これらはみな、責任ある地方の役人や市長、議員からの言葉です。我々は、それでもがんばって地域医療に尽くしているつもりです。
タイトル「医師たちのブログの内容に絶句」?
何に絶句しているのでしょう?
逆にわたしは、管理人さんの「無知」と「偏見」に「絶句」しました。
わたしの周りは、まるで疲れきってぼろぼろになった医師がどんどん地方から離れていってます。わたしも過労で2回入院しています。
管理人さん、一緒に働いて見ましょうか?
きっと1日と持ちませんよ。
投稿 中間管理職 | 2006/08/10 23:36:26
>管理人様 へ.
申し訳ありませんが,知識不足だと思われます.確かに医療の現場は一般の方にはわかりにくいとは思いますが,
公開リンクされるブログで「医師に絶句」というようなタイトルまでつけて文章を書いているにしては,ひどすぎませんか?
そうそう,貴方の回答が得られていない質問がいくつか.
1.あなたの話の流れだと、産科医や小児科医をやりたがる医師がいないなら、強制的に産科や小児科に従事させろ、地方で働きたがる医師がいないなら強制的に地方の病院に赴任させろと、そういう趣旨なのでしょうか?自治労としてそれは許容できるのでしょうか?
2.帝王切開の適応について,結果論だけに基づいてリスクを解釈するような逮捕事例・判例を貴方は肯定しますか?
3.2に関連して「医療におけるリスク」をあなたはどのようにとらえていますか?
4.現実に勤務医がバーンアウトしている状況をどう改善すればいいと思いますか?
また研修医たちが指導医なしで実際の診療をしなくてはならなくなる時代が目前に来ていますが,それをどう解決すればいいと思いますか?
5.勤務医の平均労働時間は週60時間とも言われます.月100時間以上の時間外労働なんてざらです.
(a)これは明らかに「医師の人権を無視」した奴隷と言ってもいい勤務態勢と思われますが,自治労としてどう考えますか?
(b)こんな状況を「何とかしなければ」と思っておられるのなら,具体的対策をお聞かせ願いたいと思います.
6.「患者の訴訟権や告訴権まで否定するような物言いが良くない」とのことですが,日本で生じている「医療ミス」の多くは「医療事故」に分類され,「医療過誤」はむしろまれです.
北欧などでは「医療過誤」と「医療事故」を明確に分離し,後者は追訴の対象にはしません.
貴方のコメントは,医療事故をも追訴対象とすべきということでしょうか?はい・いいえでご回答を.
7.授乳について.通りすがり様が指摘しているとおり,今の医療制度では設備や医療費の面で,そのような「理想的」な環境は提供不可能です(ごく一部のセレブをのぞき).
それについて,医療制度の不備をどのように改善すればいいと思いますか?
産科医個々人を悪者扱いすることで改善できるでしょうか?
8.日本と同じ程度の医師数であるイギリスでは,事実上の縮小医療を行うことで医療のクオリティを保っています.今後の医療全体のレベルアップに追随し「世界最高レベルの医療」をキープするためには,日本も同様の医療縮小を行わなければ無理だと思われます.
一納税者として,この選択はどう思いますか?納得できないなら,どのように改善すればいいと考えますか?
9.貴方が絶句したという「医師のブログ」とはどこですか?またそのどんな内容に絶句したというのでしょう.具体的にお聞かせ願いたいと思います.
10.確かに医事紛争の原因は「患者の満足度」が第一で,医療技術は二の次だったりします.本来の「医療技術」が無視されて裁判が進められることに,刑事裁判を肯定されている貴方としてはどう思いますか?
最後に,これは個人的な興味から;
・横浜市立大付病院産科の先生の過酷な現状報告がありましたが,
(a)「医療を受ける側」としてどう感じましたか?
(b)今の貴方なら産科医になりたいと思いますか?
投稿 海豹 | 2006/08/10 23:48:38
以下のような本が,今の医療現場の惨状をよく表していると思います.
とりあえず2冊.もしご存じでなければぜひお読み下さい.
医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹 朝日新聞社
日本の医療に未来はあるか
鈴木 厚 筑摩書房
投稿 海豹 | 2006/08/11 0:02:40
言い訳ばかり書くな、管理人よ。
お前さんが医療業界をどう改善しようとしてるかが、問題なんじゃないのか?何一つ努力せず、現状すら覗こうとせず、考えすらせず、出来合いのステレオタイプの腐れ果てた価値観でもってモノを見たがってるだけの哀れな姿が露呈してるだけじゃないのか?今問題になってるのは、病院と言う組織の病理の問題であって、個々人の医師がどうやってもどうにもならん問題だろう。
不当極まる長時間労働、無理解に基づく訴え、無知に基づくブログなどが露呈してるのは、個人の問題と組織の問題の混同だろ?病院と言う組織が、腐れているわけだろう。一生懸命頑張って支えてきた個々人の医者のがんばりも、もう限界に来てる訳だろう。そして、病院が腐っているのはお前ら組合員の慢性的な怠業のせいだろう。
民間病院に比べて、公立病院では看護/事務/コメディカルの給与が高くて勤務時間が短く責任が軽いと言う事実は、もう周知だろうに。その代わりに医者の給与が抜群に低くて勤務時間が異常に長く、責任が重過ぎるのが医者の逃散の原因なのは、もう明白なんだよ。こうして作られた不当に高い人件費のために赤字になるってる病院など、ブログ主の連れ合いの連中を食わせるためだけに有るような、「左翼培養病院」になり下がってる施設だ。そんな物は、もう社会には不要なんだよ。
いいか、管理人。お前さんも社会の中で活動してきた人間なら、病院組織をどうやったら改善できるか、考えてみろ。自分の無能と無知を他人に丸投げして、「誰かが頑張ればそれで改善できる」などの無責任発言を、やめろ。
投稿 元洛東病院勤務医 | 2006/08/11 0:04:05
まあ,人を簡単にサヨクとか呼ばわるのは避けましょうよ.
それこそ失礼というものです.
参考文献をもう一つ.
http://www.jcer.or.jp/research/kenrep/kenrep031210.pdf
日本経済研究センター主任研究員の鈴木玲子氏の調査です.
公立病院が赤字経営なのは,世間で言われているような「医療者が高給取りだから」ではありません.逆に「非医療スタッフの人件費が公立病院の経営を圧迫している」からだと喝破しています.
投稿 海豹 | 2006/08/11 0:15:43
管理人さん>
とりあえず不明を詫びなさい。どう収拾するつもりですか?
投稿 仲裁 | 2006/08/11 0:24:26
私は医者ではありませんが1つ気になった事があるのです。
ここに本物の医者がいるかわかりませんが・・・ね。
医者がそんなに、辛くて大変な仕事なら辞めれば良いのに
どうして辞めないのでしょうか?
何か固執する理由でもあるのでしょうか?
それとも、現状た大量の医者が医者ではない別の仕事に
転職している現状があるのでしょうか?
って疑問が浮かびました。どうしてでしょう。
投稿 疑問が | 2006/08/11 0:25:37
私は重度知的障害者の施設に勤務しています。
月に5回の夜勤があります。
朝9時から翌日の9時半までが勤務です。
夜勤明けは非番と称して休みです。ちなみに午後11時から明け方5時までは仮眠が取れます。
それでも夜勤明けの朝は、ともするとミスを犯しそうになります。
そういう勤務状況下にある私には、病院勤務医の方々が、当直開けに非番がなく、そのまま夜10時近くまで診療・手術までこなしておられ、それが月10回近くになること自体が、トンでもない激務だと思っています。
「そんなんじゃぁ、死んじゃうよぉ!過労死コースじゃないの!!」「管理者は何考えてるわけ?」「厚生省は医者は死んでもイイと思ってるの?」「第一、患者のことを大切に考えれば、医者を疲労困憊状態にさせてなんの患者利益になる???」
以上が、病院勤務医の方々の労働状況を知ったときの率直な感想です。
管理人さん、これってとっても大きな問題だと思うのですよ。こんな激務じゃぁ、ミスがない方が不思議ではありませんか?それに、患者さん達に対してニコヤカに応対すると言うことだけでも、これだけ激務ではかなり努力しないと、普通出来ないことだと思いませんか?
医療問題はまず、医師の労働条件を整えることがまず第一にあるべきだと私は思うのですが、管理人さんはこの点をどう考えてみえるのでしょうね。
管理人さんの今までのブログの記事では、この点、勤務医の労働状況と課題について、まったくと言っていいほど触れられておられません。つまり、管理人さんにとって重要な問題になっておられなかったということですね。それでイイのでしょうか?
投稿 はんぞ~~~ | 2006/08/11 0:27:39
組合活動が既に現場から全く遊離しているから、こういう意見が書けるのでしょうね。
医療過誤で刑事罰を科されるのは、ほとんどが看護職員であり、公的病院の看護師達は、それに恐怖し、ある者は現場を去り、ある者は自分の責任を回避し、それでも多くは現場に残って医療の安全と改善のために戦っています。…過小な資源と劣悪な環境の中で、医者を締め上げることなどでは何の結果も出でないことを、彼等こそよく知っています。
管理人さんが当初書かれた記事、コメントに対する反論を読んだ組合員である看護師達は、あなたや組合に自院の未来を委ねたいと思うのでしょうか。組織率は上がるでしょうか。…疑問です。
投稿 rijin | 2006/08/11 0:31:36
珍しく凄まじい量のコメントですね。一本、一本をじっくり読むと、いろいろ感じられてきます。お医者様たちの ― 一部の ― ホンネも露わで、そうとうストレスが溜まっていること、ひしひし、です。病院のお世話になると、先生方があまりに激務なのが遠目にも漂ってきてまったく同情します。医療のお世話になるときは、素人なりに‘医療のパラダイム’みたいなものへの想像力を育んでおいて、医師の診療に十二分に理解・協力するのが、患者=自分にも最良なのだ、といつも思います。同時に医療の限界への認識や、オルタナティヴ医療・オルタナティヴな身体観(ただし‘とんでも’は周到に避けつつ)への視点も持って、やみくもに病院のお世話にならないことも肝心かも。といって素人療法は危険ですが、一般人がデリケートな身体観をcultivateすることが肝要でしょう。
具体的な事の是非は議論の要があるでしょうし、「医師のブログの内容」も具体性が欲しいところ。しかし ― 私たちは、いずれ一人の例外もなく、死にます。たいていは医療従事者の方々の施療と看護を受けつつ、病床で。このことには医療従事者の方々も、そのご家族の方々も、例外はありません。医療に従事された方は、自らの後輩たちの施療・看護を受けて、病床で最後の時を迎えるのです。医療の専門家も受ける側も、この地平が根底です。勿体ぶった言い方ですが、我われは〈生命〉も〈自然〉も訴えることは、できないのです。
投稿 へうたむ | 2006/08/11 0:36:32
アメリカ型の高度な医療を実践しようとすれば出来るのに、医者達の怠慢さに
カが抜ける思いをしました。医者は、この社会の現実をもっとよく見るべきだ。
どうも自分達だけは特権をもっており、他の病院職員よりも高給なのが当然で、
もっともっと給料を寄越さないと勤務が出来ないと嘯いているようにも見える。
はっきり言って、我々病院労組としては、そんな傲慢な医者は歓迎はできない。
国立病院機構の赤字体質は、こうした医者達の傲慢な要求のせいで生まれおり、
民主的な職場の雰囲気を破壊するような医者達の特権意識こそが、コストの増大
と無駄な人件費の高騰の原因ではないか!そもそも患者さんへの奉仕の精神から
医者になった訳だから、本来医者に対する給料など必要ないのだ。それにまた、
療養病棟じゃあるまいし、まったりやってる医者も多すぎるのが本当の実情だ。
のべつまくなしに救急車がやってくる科ばかりじゃないし、忙しい科と暇な科で
敵同志のようにいがみ合ってる病院だって多い。暇を持て余してる科の医者は、
だまって忙しい科に転科すればいいんだよ。そうすれば、産科や小児科だって、
なんの問題もなく充足するはずだ。とにかく、医者はもっと働けよ。
投稿 ガンジ | 2006/08/11 0:45:21
管理人さま
とりあえず今回は無知、理解不足、感情的すぎたとお認めに
なって、コメント欄を閉鎖したほうがいいでしょう。
30代中頃でまだ若いのですから更に勉強して労働組合職員と
して医療職の職場環境の改善に力を注いで貰えたらと思います。
投稿 Hekichin Kahekichin | 2006/08/11 0:47:40
医師からの立場で真面目にコメントする方もいます。
医師を名乗ってイタイ発言をする人もいますね。
本当に書き手が医師かどうかわからないこのような場では、極めて明快に、かつ論理的に話を進めるしかありません。
上記のコメントには医療サイドの擁護派が多いですが、問題は数ではなく内容です。正しい内容は医師であろうとなかろうとそれは正しく、また逆も然り。そういった意識でもってコメントを読む必要があります。
と、当たり前のことですが、一応念を押させて頂きます。
投稿 通りすがり | 2006/08/11 0:48:22
7年目の医者です。管理人さんお疲れさまで~す!
夜も更けてくるとニセ医者も現れるので注意してください。話半分に聞いとくのがオススメです。「お仕事しんどいよぉ~」は本音なのですが、あんまり露骨なのも見苦しい…同じ医者でもそう思っている私みたいなのがいるのでご安心を。
さて、ネットで管理人さん含む一般の方々がナイーブに医療の不満を訴えても、過労働で頭がモーローとしてる医者が鬱憤を晴らしにやってくるだけだからおやめなさい。
何しろ医療制度の最下層にいる「勤務医」に何を言っても無駄。コキ使われるしか能がない上に変える力なんか持ってません。せめて逃げるだけがセキの山なんです。それが「立ち去り型サボタージュ」。私たちを裏で牛耳ってる厚生労働省に言ってください。
あなたが言われるように、国民がもっと良い医療を!っていうのは当然だと思うし、この流れを私たち医者が「この低予算でおかしいんじゃないの?」って言っても聞く耳を持ってくれない状況になってる。
で、何とかしたいと思ってるわけ。
医療っつうのは、医療制度の上で成り立つものなんだけども、医学(まだまだ未熟な学問だよ!)との複合領域である、医療政策学、医療経済学が輪をかけて未熟な領域なの。何しろデータがないし。この辺を私ら医者を含む専門家が共同で確立して、改革していけば患者さんと医療従事者と行政と保険者がハッピーになれると思ってる。
ただし、予算と時間はそれなりに食うのでみんな覚悟が必要! それまでは「医療崩壊」とかニヒリズムに酔ってないでみんなで耐えてゆずり合って信頼しあわなくちゃならない。
まーネットで医者がガミガミ言ってるからってあまり深刻にとらえないでください。
仲良くしましょう!
投稿 テツオ | 2006/08/11 0:54:55
だからそういう自分がやれよ。勤務医さんよ。
投稿 患者冠者 | 2006/08/11 1:03:58
ご無沙汰しています。
なんだか高圧的な文言が渦巻いておりますが、ス
テレオタイプと批判してきている人ほど、本質と
関係ない問題にまで批判を展開しているように見えます。
引用は良くないと思いますが、
>出来合いのステレオタイプの腐れ果てた価値観でもってモノ
>を見たがってるだけの哀れな姿が露呈してるだけじゃないの
>か?
としながらも
>病院が腐っているのはお前ら組合員の慢性的な怠業のせいだ
>ろう。
と書くのは、具体の根拠も示さないステレオタイ
プであると見受けられます。
病院にも組合があるように、トヨタにもダイハツ
にもJTBにも日立にも組合はあるし、私の職場
にも労組はありますが、会社が倒産するようなこ
とはありません。
管理人さんの考えや思い、感じたことを批判する
のは簡単ですが、ここまでヒステリックに、枝葉
の部分まで批判を重ねると、異常に見えてしまい
ます。
投稿 けんた | 2006/08/11 1:06:06