« 8/5 税制を複雑にしていく意味はあるのか | トップページ | 8/7 効果が広がる利用者との双方向的関係 »

2006.08.06

8/6 松下製品を買うのはやめよう

ナショナルの系列の松下プラズマディスプレイが、偽装請負を大阪労働局に内部告発した労働者に、直接雇用に切り替えて異議申し立てする必要のない身分におきながら、一方で精神的拷問を加えていたことが明らかになっている。

このようなことを平気でするような会社の品物は買ってはいけないと思う。反省するまで、という期限を設けながら。

※内部告発することは組織人云々、あるいはそれだけの報復を覚悟せよ、というわかったようなことを言う人がいます。しかし労働者への人権侵害には行政や世論に内部告発していくことしか対抗手段がありません。また制度もそういうことを予定して組み立てています(内部告発以外に労働者が対抗できる方法を知りたいものです)。経営者や人事管理者の人権侵害に、忍従するか退職するしかないような社会では、(できの悪い開発途上国の工場のように)ちっとも企業は自己改革ができないのです。

【追記】労働問題も不公平問題にも関心がない人がうっかり偽装請負をやっている会社の製品を買ってしまうことは咎められませんが、労働問題や不公平問題に問題意識がある人が、商品比較の結果としてやっぱり偽装請負をやっている会社の商品を評価して買ってしまうとすれば、他社製品よりちょっと値段または機能がよい価値が、偽装請負の問題より価値があると判断している人といえます。

●JR東日本で、電車のドアに接着剤が塗られて開けられなくなったり、線路の置き石が続発しているらしい。その置き石も置き石探知機が機能しないように工作されてやられている。置き石のいたずらをするような馬鹿者が置き石探知機なんてものを知っているとは思えないから、単なるいたずらとは思えない。

偽装請負の内部告発者を隔離 松下子会社2006年08月06日06時10分朝日
 松下電器産業の子会社「松下プラズマディスプレイ」の茨木工場(大阪府茨木市)で働いていた吉岡力(つとむ)さん(32)が「工場で違法な偽装請負が行われている」と大阪労働局に内部告発し、その後、同社から差別的扱いを受けたなどとして損害賠償を求めて同社を大阪地裁に提訴していることがわかった。吉岡さんは提訴後に職場を追われ、失業中のまま、会社と争っている。
吉岡さんが配置された作業場

 吉岡さんは04年1月、請負会社の社員として、茨木工場の製造1部製造3課パネル係で働き始めた。松下社員の指揮下でパネルを組み立てる生産ラインを受け持った。昨年3月、時給の安い別の請負会社に転籍するよう松下社員に迫られたことをきっかけに、労働問題の専門家に相談。初めて自分の雇用形態の違法性を知り、地域の労働組合に入った。

 5月26日、大阪労働局に申告書を提出。「松下は職業安定法に違反し、みずからの指揮命令の下に、他社から供給される労働者を働かせている」と内部告発した。労働局は6月1日に工場に立ち入り調査。7月4日、松下に「労働者派遣法違反の事実がある」として是正を指導した。

 その10日後、松下の人事担当者から「直接雇用したい」と言われた。

 吉岡さんは素直に感心した。「これまでさんざん嫌がらせをしてきたのに、よう素直に要求をのんだな」。しかし、話をじっくり聞くと、裏があった。「1月末まで」と期間を区切られ、仕事の内容もそれまでと異なっていた。

 8月22日、松下に入社した。「期間工」の身分を持つのは社内にただ一人。与えられた仕事は不良パネルの再生。パネルの端子の間にある異物を竹串で取り除く細かな作業だった。同じ作業をしている人はほかにいなかった。「今までこのような不要パネルは廃棄処分していた」と係長に言われた。

 作業場は、黒いシートでテントのように囲われていた。苦情を申し立てると、透明シートに替えられた。が、外の光が入らないように非常口の窓が黒色シートでふさがれた。さらに、青いついたてが置かれ、外部と仕切られた。そこにたった1人。

 請負会社に雇われていた当時の職場では朝会(ちょうかい)が開かれ、正社員も請負社員も一緒になって松下の社訓を唱和した。「産業人たるの本分に徹し、社会生活の改善と向上を図り……」。松下の社員になってからは逆にそれがなくなった。

 11月11日、損害賠償などを求めて提訴。「原告を他の従業員から1人だけ隔離し、朝会に参加させない、身分証を発行しないなどの嫌がらせが行われている」

 12月28日、会社から「1月末日をもって期間満了により雇用契約が終了する」と告げられた。

 会社側は法廷で、「個人の疎外感の緩和よりも業務上の要請が優先される」「シートは帯電防止用。ついたては作業者がけがをしないよう設置した。隔離する意図はない」と反論している。

 労働者派遣法には内部告発者保護の定めがある。同法違反の事実を厚生労働省に申告した派遣労働者への不利益扱いを禁じており、違反者には懲役刑の罰則があるが、会社側は「原告を何ら不利益に扱っておらず、かえって原告の要望に応じて直接雇用をしている」と法廷で反論している。

 1月に職場を追われたことについて吉岡さんは「不当解雇だ」と主張し、訴訟の中で復職も求めている。

|

« 8/5 税制を複雑にしていく意味はあるのか | トップページ | 8/7 効果が広がる利用者との双方向的関係 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/44442/11295114

この記事へのトラックバック一覧です: 8/6 松下製品を買うのはやめよう:

» 請負・派遣の暗闇 [フリーターが語る渡り奉公人事情]
hamachan のブログEU労働法雑記長のコメント欄に書いたものを転載。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−--------------------------------------------------- コメント この問題がやっと大きく社会問題化されて、うれしいというか、もっと早くやるべきだったといいますか。 実は、わたしも松下ひ孫受けの会社から、松下の子会社のある事�... [続きを読む]

受信: 2006.08.07 07:07

« 8/5 税制を複雑にしていく意味はあるのか | トップページ | 8/7 効果が広がる利用者との双方向的関係 »