7/7 生存にばかり怯え
夜、保育園の保護者会に出る。お父さんの交流会があって、経営者がいろいろ話を聴いてくれる。
その中で話題になったのが、子どもの安全のためのセキュリティー。子どもへの残虐な事件が続いたので、神経質になっている人もいる。機械や身分証みたいなもので安全を作ろう、という考え方に違和感を持ちながらも、否定もしにくい。私は、父親が月1度でいいから保育所に迎えに行って、引き取って帰るだけじゃなくて、保育士さんたちとおしゃべりをしていくようにすることもやらないと、と話す。別のお父さんは、地域の商店と交流を強めてほしいと言う。
経営者からは、3~5歳の子どもの受入が法定定員を超過していたため、急きょ分園を造ることになったと報告があった。市の無認可保育所への監督が要綱通りに厳しくなったとのこと。ようやく市も補助を出す無認可保育所のモニタリングに動き出したと思った。一方で、面積規制などの規制はやって当たり前のレベル。問題は保育内容だったり保育の質なので、そこがこれからの課題になるだろう。
●北朝鮮のミサイルは、とんでもない副作用を起こし始めた。
防衛庁と民主党の前原が熱心に進めてきたアメリカのミサイル防衛システムの導入を前倒しするというニュース。これは憲法の集団的自衛権の制約から、そもそもの是非について議論があったものだ。GOサインも出ていないのに前倒しということが問題なのに、問題と言うことも許される雰囲気もない。いろいろな議論をなし崩しにして前進しそうだ。
ミサイル防衛システムは、技術力が確実になれば、対ミサイルという点で有効なシステムだと思うが、これを導入するにはアメリカに依存するより他なく、憲法が制約している集団的自衛権に抵触することになるだろうし、憲法を超えた国の存亡という観点では、アメリカと利害対立の関係になることは一切できなくなる。財政にも過大な負担が求められてくるだろう。下手するとアメリカの費用まで負担させられる危険性も高い。
儲かるのは電機メーカーや重機メーカー。彼らと癒着した政治家たちは、国民の不安を煽ってますますミサイル防衛システム導入を積極的に進めるだろう。そのために、国民のポテンシャルを上げるための、教育や福祉などをどんどん弱めていかなくてはならなくなる。
北朝鮮の本当の思惑というのはこうして軍事浪費させ、外交的に先鋭な立場に追い込み、日本の立場や選択を狭めることにあったのではないかと感じている。まさに、程度や国の仕組みの違いはあるにしても、日本の国家課題を北朝鮮と同じ立場に置くことを持ち込んでいくことにあるのだろうか。
保育所にしても国家間でも、安全に対する危機というのは、こうした直接的暴力よりもっと日常的なところにありふれている。
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