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2006.07.10

7/11 戦中期の非翼賛保守に関心をもつ

職場である労働組合の機関紙が夏休み特集号を出す。「各地の怪奇に迫る夏」という特集。水木しげるのイラスト入り。1つの記事以外はとてもよい。締が水木しげるさんインタビュー。戦争体験の話がよい。軍隊の蛮行を非難しながら、日本人の暮らし方、働き方を問うような内容がよい。
左腕を失った「水木さんを助けてくれたのは、意外にも現地に住む(ラバウルの)トライ民族だった。『彼らは私たちにとても優しくしてくれ、食料だけでなく、畑や家、花嫁まで用意してくれるといいました。終戦後もここに残ろうかと真剣に悩みました』。しかしゆったりと暮らすトライ民族を見た上官は、『馬鹿だからああしているんだ』と吐き捨てたそうだ。『でも賢いはずの日本人は無意味な戦争に一生懸命になっている。どう考えても、彼らの方が幸せで、考え方もいいんです。』」

●昨日から読んでいる「外交敗北」、事実関係はタメになったが、結局、小泉純一郎、安倍晋三をヨイショしているだけの結果で終わった本だった。がっかり。
情報収集力や分析力において重村氏は抜群だと思うが、政治的にはどうか。それまでの政治家を、北朝鮮に甘い顔をして筋違いな外交をしてしまったと非難しておきながら、もっとも北朝鮮におみやげを渡した小泉首相を評価できるという理屈は理解できない。一連の韓国政治犯釈放を求める署名に菅直人などが署名していたということだけで、シンガンス釈放のためだけに署名したような書き方をするのもフェアではない。国内政治に対する言い分は2ちゃんねる的である。

一方、書店では、「大政翼賛会に抗した40人」(朝日選書)が売っていた。自由民主党の機関紙に連載されていた記事をまとめたもの。どういうわけか朝日から出ている。職場に置いてあった自民党の機関紙にこんな連載が載っていたとびっくりしたものだ。少なくとも、今の自民党の主流である森派は、まさに戦中の大政翼賛会そのものであり(森派の源流である岸派が、特務機関の稼いだ裏金から誕生した派閥だということは、佐野眞一「阿片王」をはじめ数々の本に書かれている)、よく森派全盛のこの時代に機関紙として取り上げられたと思う。
学生時代の研究で社会主義者の同時代については追跡しているが、保守の側がどうだったかは岸信介とか、吉田茂のようなピックネーム以外はよく知らない。ぜひ読んでみたい。
今でこそやらないが80年代の宮本顕治独裁のころの共産党は、自分の党以外は戦争協力者だったとデマみたいな宣伝を繰り返しており、その後、冷戦崩壊で戦争協力者でない人たちの歴史は省みられることはなくなった。この時代に誰が何を言ったか、実はあまり良く知られていない。

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コメント

岸派と吉田派の抗争に絡むマッカーサー派と反マッカーサー派、体制と全学連の裏取引と金の問題、社会党と自民党の癒着、共産党の民生行動部隊切捨てなど、あの時代のことをいろいろ読んでいると世の中のすべてが信用できなくなりますね。
手が汚れていないグループは皆無です。

投稿: takeyan | 2006.07.10 23:33

政治ってそんなものかと思うものです。重村氏の著書は、日本外交の利権体質みたいなものを書いていて、そういう点では参考になりました。
「きれいなファシズムより汚い民主主義」という小室直樹の明言がありますが、その程度には割り切って政治とおつきあいするしかないのだと思います。最近は、ひときわ検察特捜部が政治情勢に悪のりしたような捜査を繰り返しており、ベールの向こうにいる検察に日本の政治を切り替える力を委ねるべきなのかどうなのか、もう少し議論が必要ではないか、と思います。
ただしあまりにも露骨にお金で政策を買うようなことは、無くなってほしいものです。

投稿: 管理人 | 2006.07.11 06:38

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