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2006.06.21

6/21 宗教と愛国を教えるのは学校の役割かね

村上世彰の政治舎弟・松井孝治は少なくとも公認取り消しぐらいにはなったかと、民主党のHPを見たら、民主党の未来世代応援計画というものがアップされていた。

児童手当の増額以外の政策内容は非常にいい。保育所に関しては初めて保育所スタッフの質を支える人件費問題に言及してくれた。また保育所をすべての子どもたちの居場所に統合していくビジョンも示し、大きな枠組みとしてはそうとういいものができていると思う。イラストがわたせせいぞう風で嫌だが、継ぎ接ぎだらけで政治的牽制球だらけの与党の少子化対策よりずっとよい。

ところがこの応援計画の精神とまったく反するような、民主党は愛国心教育基本法の宣伝全国行脚を行なう。その矛盾をどう整理しているのかわからない。

愛国心教育、宗教教育、私学の建学の自由の尊重、またそれに相反するような学校教育の国の責任という。学校法人と宗教団体に利権や得点をばらまいて、その請求書を国の責任でとことん面倒見て、うるさい自治体は関与させない、というシステムだ。
イデオロギーで子どものモラルを回復しようという安直な発想で、シロウトが粘土こねこねしてできあがったものだ。異様なほどに宗教教育に拘るが、国家神道や統一教会を始めとした新興宗教への寛容さを教育しようというのか。葬式仏教に対するサイフを広げようというのか。ギリシャ正教を公教育で布教するなら話は別で賛成してもいいが。
この教育改革に関しては、与党よりも民主党案は悪い。ユーザーである国民のニーズを全く把握していないし、問題意識が空理空論である。日本経団連の義務教育改革への提言と読み比べると、民主党のできの悪さが際だつ。民主党内の日教組の組織内議員はいったい何をやっているのか。日教組組織内議員は、昔の教え子やその保護者にこんな案を納得してもらうよう説得できるのか。やってほしい。日の丸・君が代には反対しても、こんなめちゃくちゃな教育改革には目を瞑るというのか。良心の放棄である。

民主党を安全保障問題でまとまらない、という人がいる。それについて私は乗り越えられる問題だと思う。与党になれば状況に応じて少なくとも結論を出す責任は求められるからだ。
それより、家族政策とか、愛国心とか、そうした政治家が任意に動かせる政策をめぐり、価値観が割れる原因になると思う。実際、熊谷弘が保守新党を作って出て行ったときにも、男尊女卑の家族感を前面に出した議連が、その新党の原動力になって、離党した山谷えり子も、離党をうわさされた上田清司も、松沢広文も、中田宏も、野田佳彦も入っていた。

●このまえ近所の古本屋に立ち寄ったら、小林よしのりが新しい教科書をつくる会に関わっている頃に出した本があった。
その中に埼玉県教育委員になったいわくつきの高橋史朗が寄稿していて、今の子どもたちには自尊心がなくて(私もそう思う)、そんなところから自分の力でものごとを解決することを放棄して非行に走ったりひきこもったりする(半分そうかもしれない。ここまでの問題意識は左翼出身教育学者らしい)、だから自尊心を取り戻すために多少、作り話でも神話を教えて自国の誇り高い歴史を教えることが必要なのだ(!?)と。おめでたい頭脳だと思う。関係ねぇだろ。じゃあ、それを教えていた戦前・戦中派がなぜあんなに露骨に部落差別や朝鮮人差別をしたりしてきたのか。そこに非行や自尊心の欠落を押しつけていただけじゃないか。自分の学校を礼賛させる学校にいたからよくわかるが、自分の所属する学校や地域や国の誇りばっかり教えたってろくなことはない。中身からっぽの仲間意識によりかかった甘ったれた自画自賛人間が製造されるだけ。勉強できるようになるわけじゃないし、高いモラルなんか生まれるわけがない。

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