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2006.06.09

6/8 改革は何のため

負け戦となった東京都知事選挙を、先頭立ってたたかって、私などをリードしてくれた村井宗明さんの結婚パーティーがあった。
選挙は負け戦となってくると、投票すら諦めてしまう人が出ないよう、とにかく元気が必要だった。街頭で人一倍元気良く声をかけ、ビラを配り、仲間を励まし、そうしたことができる大切な友人だ。
後に、富山で代議士になる。タカ派のイメージのある小沢派の一新会に属しながらも、平和の尊さや、すべてにおいてアメリカにふりまわされる我が国の政治を嘆いてがんばっている。

●フランス社会党がロワイヤル氏のタカ派路線を否定した。少し安心した。しかし、70年代の社民主義左派の与えられる経済をベースにした復古的なものにならないか、という心配もある。大きな政府という手段で国民の自立支援をめざす北欧の社会民主主義は福祉と経済の両立に成功しているが、大陸の社会民主主義はドイツもフランスも迷走している感じがする。

●家の書籍を整理していたら、93年の規制緩和委員会の答申の冊子が出てきた。職場で廃棄するものをもらってきたものではないかと思う。それを見ると、当時は規制緩和は競争によって生産力が上がる分野に対する産業政策として推進されてきた。各項目ともそんなに違和感がなく、規制緩和が生産性を上げることが洞察できる項目がほとんどだ。
しかし、90年代後半からの規制緩和は、社会サービスや労働など、人間の身をきりきざむ分野、人の安全と取引しなければならない分野だけをターゲットにし始めた。いったいどういう因果関係でその規制緩和が社会全体の生産性の向上や豊かな価値を生むのか、ほとんど説明されてこないで、規制緩和→改革→効率よくなるという決めつけを信じ込まされて洗脳されてきた。
そして、規制緩和委員会・規制改革会議の決定に反する者がすべて「抵抗勢力」と扱われ、その主張は「改革に逆行する」などと報道されてきた。
93年当時の資料を眺めながら、もう一度、規制緩和が何の目的で、どのように進めるべきだったか、スタートに戻って検証した方がいいと感じた。

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コメント

世間は狭いですね。村井さんは青年局創設当時の担当職員で大学の終盤頃いろいろお世話になりました。

規制緩和という言葉にきな臭さを感じるようになったのって小泉政権以降だと思います。
言葉として規制緩和から規制改革になったのには、緩和じゃなく規制のあり方の見直しなんだ、弱める部分と強める部分がセットなんだということだったと思うのですが…。

「痛み」に耐えなければ改革じゃないみたいな風潮が、
成功者の言う努力しない人に対して向けられていったのかなと思います。
別にその人が思う存分儲けることは結構なのですが、
無策の政策当局が成功事例にすがりつくこうとして、
成功者の意見を必要以上に政策形成に反映させた結果そうなってしまったという感じがあります。
自治体の視察なんかも同じ傾向ですよね。

本当に必要なことはあらゆるケースに対して丁寧にきめ細やかに対処していくことだと思います。

ラフなやり方でスピード感をもってやっていく良さもあるとは思いますが、その場合はきちんとフォローもスピード感をもってやっていくことが大切だと思います。

投稿: wacky | 2006.06.09 22:36

自治体の視察なんかも同じですよね、とは言い得た表現ですね。
そういう政治・行政の体質と、千年王国論的なものがないまぜになったのが規制緩和の議論の進め方だったのでなはいか、と思います。
野党側に適切な規制のリアライメントをするような主張を求めたいところです。

投稿: 管理人 | 2006.06.10 00:00

「改革」は何のためにあるか-。
前に某ソーシャルネットワークで書いたことですが、私自身は「民富」にあると思っています。「改革」の成果なり結果が、国民の福利につながらなければ意味がない。
労働環境が悪化したり、生命に危険な状況に追い込んだり。それが改革の結果であるならば、一体誰のための改革なのか、誰のための政治なのか、訳がわからなくなります。

投稿: 窓灯り | 2006.06.11 08:58

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