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2006.06.06

6/6② 市議のなり手がなくなる日

「埼玉新聞」のHPを見ると、埼玉の県内ニュースってどうしてこうもぬるいのか。共同通信配信記事をなくせば、交通安全まつりみたいなお祭りニュースか全国紙でも読める事件記事しかない。県庁や市役所のHPの方が情報が取れる。その情報をはり付けるだけでも今よりいい新聞になりそうだ。

県内には45も市があって、自治体の政策変更の公式発表だけでも相当なニュースがあるはずなのに、埼玉新聞では全然わからない。これでは自治体の能力が全く検証されないし、自治体にコネクションの深い市民しか、地域をどうするかという議論に参加できない。

地方紙がこんな感じだから、全国紙の地方欄もお祭り記事だけ。できが悪いのに首都圏勤務にこだわる記者を埼玉や千葉に配属して試合放棄している新聞社もあるという。
羽生で市長選挙にあわせて市議の補欠選挙が行われるが、市議補選は定数割れしたという珍事があった。朝日はでかでかと市長選挙の候補者の顔写真を掲載して、その珍事は一切報道せず。毎日は市長選の争点から補選の定員割れのどたばた劇まできちんと報道していた。署名記事だからわかるが、地域の有意義な記事を拾ってくる斉藤さん、藤川さんなど、まじめな記者がいる。

●羽生の市議選は、次回改選で定員が急減するのを控え立候補者が減り定数割れとなったが、最近の埼玉県内の市議選の競争倍率が低くなっている気がしてならない。
埼玉の市議なんて、待遇は悪いし、私生活ばかり詮索されるし、上昇志向をもっても地域の国会議員候補者は党本部が押しつけてくるし、同僚との議論は生産性がなさそうだし、魅力がない。いつも比べるが北海道の地方議員に比べると、注目されないし、その分、同僚のスキャンダル暴きばっかりやっているような気がしてならない。
町内会、PTA、大学自治会、労働組合で担い手がだんだんいなくなってきているが、いずれ市議も担い手がなくなるような感じがしてならない。今はまだポジティブなニート(若手議員)やエネルギーありあまる専業主婦の就職先として魅力があるが、この先は定員割れというのも珍しくなくなるかも知れない。

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