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2006.06.02

6/2③ 共謀罪の仇は誰なのか

自民党が民主党の共謀罪の対案を丸飲みしたいと言い出して、何だかわけがわからなくなる。民主党も自民党が強行採決できないよう議論をひっばるギリギリのものを引き出す対案だったんだろう。しかし自民党はそれを丸飲みして、次回の国会で修正してしまうという乱暴な下心が見られる。そんなに国民を取り締まりたいのか、この政府・与党は、と思う。

共謀罪反対派の中には(といってもその中では多数派だが)、民主党の議員のところに、さんざん妨害メールやFAXを送っているらしいし、確信犯的な煽りもある。そういうことするから、左翼的な市民運動は一般市民に相手にされなくなるのだ。私も共謀罪に反対だけど、運動に加わりたくない。私が連合系労組の職員というだけで、自民党より民主党の悪口をしつこく聞かされるだけだということが目に見えているから。

民主党が安易に対案を出す傾向があることは否定できないが、少なくとも共謀罪は、強行採決を回避するための有効な手段になったし、共謀罪にも否定的なら対案路線に否定的な平岡理事があえて対案を提出するからには、それなりの議会の手段だったし、社民党の保坂議員がいろいろやれる余地と時間をつくった。そのことの効果を見定められない人が、素朴にしか運動をしないから、素朴なナショナリズムに勝てないのだ。

共謀罪に反対することはとっても良いことだし、がんばらなきゃいけないと思う。でも、そうした業務妨害をやるなら自民党の議員に対してだろう。民主党の議員のFAXが使えなくなり、メールが機能しなくなって、少ないスタッフが動けなくなって、喜ぶのは官僚も秘書も圧倒的に多い自民党だ。

社民党も保坂氏と福島代表とでずいぶん態度が違う。保坂氏は何とか野党でまとまって、共謀罪を廃案するような政局づくりをするか腐心している。だからちくちくと民主党の法務委員会の平岡理事を牽制しながら援護射撃するようなコメントを繰り返している。しかし福島代表は、社民党の存在感を示すことだけに腐心していて、民主党批判しかしない。

●行ったこともないコンスタンチノープルのファンで、東ローマ帝国に憧れる私をくすぐるようなNHKスペシャル「千年の帝国ビザンチン」をみる。イスラム教徒と共存したギリシャ正教の帝国の風習を、イスラム教徒と共存しながらシナイ山のふもとに残る最古の修道院を題材に紹介する。何かとナショナリズムを議論したがる昨今、ナショナリズムのない東ローマ帝国の工夫に学ぶところが多い。
過日、イタメシ屋でとなりの西欧好きのアベックが、トルコのEU加盟が納得いかないと議論していた。私はだんだん機嫌が悪くなった。冗談じゃない大ヨーロッパの首都はそもそもコンスタンチノープルじゃないか、と。千年以上続いた帝国をあなどるでない。

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