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2006.05.05

5/5③ タクシーより朝日新聞の規制緩和はどうなのか

帰省先の大分から帰宅した。風邪のキャッチボールで寝たり起きへぼたりの一週間だった。
別府市では、市内楠港跡地の郊外型スーパー誘致をめぐって、賛成反対論がねじれ入れ替わり大混乱のもと市長が辞任、市長選挙の前段でいくつかの話を聴いて帰れた。跡地利用の決定に影響を与える市の有力者がその隣接地に土地を買っていたり、そんな利権めいた話もあるようだった。
朝霞市においても、基地跡地利用についてさまざまな議論があり、混乱しているようだ。混乱はいいと思うが十分な合意なく前に進むと、別府市のような混乱に発展するのではないかと思った。また逆に前に進めることに抵抗する側も正しいことだけではなく反論をしていかないと、利権がらみ政治がらみで進む計画なのでなかなか容易ではないと思う。

●毎度のようなタクシーの規制緩和について論じているようで論じてない朝日の社説に腹が立つ。
受験競争に勝ち抜いて、自助努力だけで生きてきた記者らしい記事だと思うが、規制緩和以後、働く人のおかれた状況と安全軽視のタクシーの状況に同情しながら、規制緩和・市場原理で進めた改革は逆回転できないから、働く人の給料と事故件数を公開して客が選べるようにしろ、と。
あほかと思う。朝日に入るような高学歴のリベラル派は、戦争反対と大学の学費値上げ反対ぐらいしか政治的ポリシーを持っていないんじゃないだろうか。自分たちは高給取りで会社からさまざまな特権を与えられており、自分たちより弱者の規制緩和・市場原理を享受できる立場だから否定できない。左翼連中を応援したり、格差社会について結果についてわあわあ騒ぐわりに、規制緩和については同情しか見せず、システム的問題を何一つ掘り下げられない。毎日新聞より相当認識が悪い。
また、客が主体的に全知全能の情報力で選べるということを過信している。数あまたあるタクシー会社のどこがどうでなんて誰もしるよしもない。タクシーにうんちく垂れる奴と一緒には外出したくないな。
安全を考えて働く人の給料が高いタクシー会社を選ぶ人はいるだろうけど、より多くの人はもっと人件費の安い会社があるではないか、人件費を下げればもっと運賃下げられるんじゃないか、という風になるのではないか。
こんな論説をする朝日の幹部社員には、記者の給料や経費、誤報の内容などを比較検討できるように朝日新聞は公表できるのか、と聞いてみたい。高い給料払っているのに誤報やでっち上げ記事が多い新聞社はどこだ、という風になるのではないか。
さらには、業界団体が報道という力を武器に、政治家や自治体に働きかけまくって、一切の規制緩和の議論を発生するところから潰しているのが新聞業界ではないだろうか。記者クラブ制度という独占システムと、タコ部屋労働の販売店という搾取システムで読者に高い新聞を売りつけ、高給と他の業界ではありえないが一介の記者が黒塗り社用車を利用できるのが朝日新聞ではないのだろうか。

【朝日・社説】2006年05月05日(金曜日)付 タクシー 便利さと安心の両立を

 大都会でも地方でも、客待ちのタクシーがあふれている。

 「30年間、この仕事をして子ども2人を育てた。今の収入では難しい」。ここ5年ほどで800台以上増えた全国有数の激戦地、仙台市の運転手の実感だ。

 リストラと離婚を体験した大阪市の50代の新人運転手は話す。「年収は以前の4分の1に満たない200万円余りだが、ほかの仕事は見つかりそうにない」

 タクシーの規制緩和は02年から始まった。地域一律だった初乗り運賃が、一定の範囲内とはいえ自由に決められるようになった。新規参入や増車もしやすい。

 成果は大きかった。各地に初乗り500円のワンコインタクシーが登場した。大阪では5千円を超えた分は半額になる割引が当たり前。深夜の車探しに苦労した東京でも、いまは簡単に乗車できる。

 規制緩和の時期は、金融危機後の不況のさなかだった。転職を迫られた中高年の職の受け皿にもなっている。

 しかし、影の部分は無視できない。

 企業などが交通費を削ったあおりで市場が縮んでいる。04年度の利用客は5年前より5%減り、水揚げも落ちている。

 そこに新規参入が増えたのだから客の奪い合いは激しくなる一方だ。運転手の賃金は歩合給の割合が大きく、収入減に直結する。法律が定める最低賃金の水準を割り込むこともある。

 年金生活の岡山市の運転手は「育ち盛りを抱える人は、月20日以上働いている。健康を無視した働き過ぎを会社も見て見ぬふりだ」と若い同僚を心配した。

 信用調査機関の東京商工リサーチは、業界はなお増車が続くと分析する。会社はそれなりにもうかる構造だからだ。そのしわ寄せが運転手に集まる。

 交通事故も気になる。タクシーなど事業用乗用車による人身事故は、この10年で48%も増えたという統計もある。

 だからといって規制緩和がもたらした利点を捨て、国が利権を差配する時代に逆戻りしていいわけではないだろう。

 最低賃金や労働時間の厳守は自由化の大前提だ。規制緩和に悪乗りし、運転手を酷使する悪質業者は退場させよう。

 それには当局の監視はもちろん、それぞれのタクシー会社に賃金水準や事故件数の公表を求め、乗客側がタクシーを選べる仕組みをつくる必要がある。

 規制緩和の中身も、きめ細かいものにしたい。例えば、過密地域での開業は、地理の知識や安全確保の実績などの基準を満たす優良ドライバーを雇う会社を優先するような方策を検討していい。具体的な選考は自治体や利用者、運転手も加わった場で進めてはどうか。

 規制緩和は競争力を失った分野を力強くよみがえらせる取り組みだ。しかし、画一的に乱暴に推し進めれば、弱肉強食の横行を許し、地方の衰退などを招きかねない。

 問題点を見極め、まじめに取り組む人が損をしないようその都度改めていく柔軟さが、便利さと安心を両立させる。

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コメント

タクシーは、ネガティブな需要しかないので、競争させようと思っても、競争にならない。便意のない人が公衆便所に誘っても、行かないのと同じで、移動する用事がないのにタクシーは乗らない。うまいラーメン屋には遠くからでも、「食べに行こう!!」と客が来るが、私がどんなに良い運転手だとしても、「あの運転手のタクシーに乗りに行こう!!」と遠くの方から、客が来るだろうか?→有り得ない。
よって、ディズニーランド、ラーメン屋、整体院などは、ポジティブ需要だが、タクシーや公衆便所に対する需要は、ネガティブな需要だということが解る。
こんなことが有識者諸君にはわからないから、タクシーを自由化した。特に宮内氏。

投稿: タクシードライバー | 2006.12.27 23:56

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