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2006.05.05

5/5 スゥエーデンで首相は何を学ぶか

何のためだか知らないが、政権末期にスウェーデンに訪問した小泉首相。スウェーデンの国策とは対極の路線を歩んできた小泉氏が何のために行ったのかは不明。訪問して接待されておいて、残る任期でその国の国策の間違いを「大きな政府」批判の引き合いに出して指摘するわけ行かないだろうし。北朝鮮と外交のある非共産国に頼み事があったのか?

小泉首相はスウェーデンの国策のもっとも象徴的な保育所を訪問し、幼保一元化がいいね、厚生労働省と文部科学省は縄張り争いばかりやっていてけしからん、と言った。確かにそうだけども、どうして縄張り争いになっているか、無視して悪者を決めつけるような発言でよろしくない。

幼稚園・保育所の縄張り争いは官庁よりも自民党の族議員がつくったものだ。さらには、小泉政権以後の幼稚園・保育所の一元化の旗振りをしている規制改革会議は、本来の子どもが分断されないための一元化が目的ではなく、一元化をテコに新興保育産業に補助金=公的資金を流そうという利権づくりの構造なのだ。そして、その内容は、終戦直後に定めたレベルの水準、調理室も園庭も人員確保も制限すら守れない保育所の形態を新た認め、そうした基礎条件からして質の低い保育サービスに補助金を支給できるようにする、場合によっては、保育所の質についての規制をかけずに保護者の選択に任せる、という制度改革を行い、子育ての質を評価しえない家庭の子はさらに質の悪い施設に通わさせられる、格差拡大社会を未就学児にまで広げるようなことを始めようとしている。

百歩譲って小泉政権を評価すると、手法や意図するところは問題だらけだが、子育て支援の重点を現金支給ではなく保育サービスの充実に視点を置いているところがまだましだが、今や与党も野党も、実質的に消費税上げの見返り施策として「少子化対策」と称して現金支給や税控除の話にアクセルを踏み始めている。
保育所・幼稚園制度について思い入れがあって改革したいなら、スウェーデン並みの水準の予算を用意すべきだろう。そのためにはいたずらに子育て支援予算を現金などというかたちでばらまかないでほしい。

幼稚園と保育園、「一元化望ましい」と小泉首相
 【ストックホルム=日高徹生】小泉首相は4日昼(日本時間同日夜)、スウェーデン・ストックホルム市内で記者会見し、就学前児童への教育について「スウェーデンは6歳以下の教育をプレスクール(就学前教育)として行っている。日本も学ぶべきだ」と述べ、日本の幼稚園・保育園の一元化の方向が望ましいとの考えを示した。

 さらに、幼稚園を所管する文部科学省と保育園所管の厚生労働省の関係について「日本は役所の縄張り根性がある」と批判した。記者会見に先立ち、首相は同市内にある「テッパン・プレスクール」を視察した。

(2006年5月4日22時42分 読売新聞)

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