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2006.04.26

4/26③ チェルノブイリの箱

チェルノブイリの原発事故から20年。

東大教授の和田春樹さんとお話することがあった。ソ連のペレストロイカは、チェルノブイリ事故で官僚による情報独占ができないというところから具体化した、というような話をされたと思う。86年といえば、中曽根政権の全盛期で、アメリカもイギリスも新保守主義が全盛の時代だった。冷戦は日に日に激しさを増すんじゃないかと思っていた頃だ。
チェルノブイリ事故を引き金にペレストロイカが始まり、共産圏の崩壊とグローバリゼーションの進行に至る。「軍事費削って●●に回せ」というようなワンパターンな運動に身動きとれなかった市民運動にも、反原発という新しい課題と、生活自身を問い直す運動スタイルが発生した。現在、NPOを担っている30代40代は反原発運動に育てられた世代ではないだろうか。
一方、人間解放の歴史だけではない。ペレストロイカの進行、そしてその失敗からもたらされた激しい市場原理神話による全世界的な経済改革。そしてそのことでただ食べるために働くという生き方がなかなか認められず、強迫観念のような個人の能力開発にもちこたえられる労働が広がり続けている。

1万人に及ぶ死者数や果てなき事故現場の未来永劫の管理、そうした事故の面もものすごい大きな事故だと思うが、世界史のパンドラの箱も開けてしまったような事故だったのかも知れないと感慨にふける。

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