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2006.04.21

4/20 会計検査院の仕事の妥当性

会計検査院が、日銀の出張手当が不正に支給していたと報じる記事があったから、よく読んでみると、何のことはない、規定が実費だから、格安切符で出張いった職員が差額をうかせていたことが問題だと。

そういうものかな。不正と言えるかな。

実費とは何か。実際にかかった費用なら、格安切符など使わず、場合によっては席が空いていなかったなどとウソをつきグリーン車やファーストシートに乗った方がいいことになる。
出張旅費や交通費は、席の格や、割引運賃の使い方、経路など、条件によって測定不可能な要素がある一方、例えば、正規運賃なり、往復割引運賃なり、最短経路と条件を決めれば、一定の費用が算出できる。そうやって合理的に基準を杓子定規に当てはめて支給するものではないだろうか。

実費をほんとうに使ったお金としてしまうと、ほんとうにいくら使ったのか、公務員や日銀の庶務担当職員を増員していちいち点検しなくてはならないし、その持ってきた領収証が妥当かどうかもチェックしなければならない。そんな公務員の内々のための職員増員が会計検査院のミッションからして妥当なのかどうなのか。
あるいは、出張のふくらみも無くすだろう。たまさか出張先に旧知の人や親戚がいて会いに行ったり、泊めてもらったり、場合によっては公費では見にいけないような視察とまでいかないような見学をしてくることもあるだろう。そういう場合に、出張の前後に有給休暇などを取ってやりくりすることになるだろうけど、それが実費を厳格に捉えてしまうと、どこまでが実費なのかわからなくなってしまう。

公務員や準公務員のモラルについて厳しい視線が注がれていることと、ポピュリズム政治が増税なき財政再建みたいな夢物語をまきちらすから、会計検査院がこんな細かいことに目くじらを立てて喜々としている。しかし、公務員や準公務員になりたかったけどなれなかった庶民のひがみを鎮め、溜飲を下すだけで、何の意味もないだろう。

会計検査院はもっと大きな不正に目を光らせてほしいと思う。あまり旧橋本派を叩きたくないが、日本歯科医師会が1億円もヤミ献金しようとしたのは、1億円の何十倍もの税金が歯科医師に流れてくるメリットがあるからだろう。だとするとその何十倍ものお金が不正ではないのか、政策的に妥当性があるのか、判断する方が効果的ではないだろうか。マンション耐震偽造事件などでも、業者のミスや不正が、なぜか自治体に請求書が回ってきている。こんなことも会計検査院が検査し、妥当かどうなのか検査すべきではないだろうか。

公費で接待がまずできない昨今、格安航空券で浮かせたお金で出張先の人たちと十分にコミュニケーションを図り、出張先でお金を落とせばいいんじゃないかと思う。

●衆議院千葉7区(松戸・流山・野田)の補欠選挙で、民主党の候補がキャバクラ嬢だったという怪文書が出回っている。敵陣営よ、職業差別するなよ。キャバクラ嬢に一財産巻き上げられた恨みでもあるのかな。
ありとあらゆる仕事が機械やコンピューターが取って代わるこの時代、キャバクラの仕事は、人間でなければできない数少ない仕事ではないか。また、戦前の女性文学者や社会運動家の妻・パートナーなどにも、当時でいうキャバクラ嬢的な存在、カフェーの女給を経験した人が多い。
埼玉とか千葉は、選挙になると、公職選挙法もおかまいなしに、差別感情に全面的に訴えかける下世話な怪文書がよく配られる。それだけ、良く言うと保守的というか、悪くいうと出自や品行などへの下世話な差別感情で選挙の判断をする人がいるのだろうか。愛人がいようが、不倫をしていようが、風俗嬢であろうが、息子がグレていようが、政策には全く関係ないと思う。本人の政治的能力や主張によってのみ政治家を選ぶべきであろう。まだ利益誘導に乗る有権者の方が健全だ。

日銀の出張、半数不正 11~1月、航空運賃が過大申告2006年04月20日23時12分朝日新聞
 日本銀行が職員の出張の航空運賃を払いすぎていたとされる問題で、日銀は20日、本店と全32支店を対象に昨年11月から3カ月間の国内出張を調べた結果、数百円~約5万円の過払いが見つかり、全出張のほぼ半数に上ったと発表した。6月をめどに調査結果をまとめ、会計検査院に提出する方針という。

 航空運賃の過払いは同院が今年1月、福岡、北九州両支店を検査して発覚。日銀は同院の要請を受け、99年度以降の実態調査を進めている。この7年間で、総裁を含む役職員計2150人が延べ約1万回にわたり航空機を使った国内出張をしており、運賃の支給総額は約5億円に上るという。

 日銀によると、航空機の利用が認められているのは、本店と北海道、中国、四国、九州内の16支店。行き先や期間を申請すれば、航空機の正規運賃のほか、宿泊費(約1万円)、雑費(2000円)が事前に支給される。

 日銀の旅費に関する規定では、「航空機の運賃は実費」と定められている。このため、割引航空券を使った場合は、正規運賃との差額を精算しなければならない。ところが、領収書など証明資料の提出義務はなく、実際はまったくチェックされていない状態だった。

 職員は割引航空券を購入したり、宿泊料も含まれた「出張パック」を購入したりして差額を受け取っていたという。

 日銀は、過払いが確認できた分は、職員に返還を求めるとしている。

 日銀政策委員会室の武田知久審議役は会見で「事後的に証明資料の提出を求めておらず、確認面での手続きに不備があった。航空機運賃が実費支給であるとの周知も不十分だった」と述べた。

 会計検査院は昨年、地方の税関や労働局で同様の過払いがあったことを指摘している。武田審議役は「報道された段階で(日銀でも過払いがあることに)気づかなかったことを重く受け止めている」と話した。

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コメント

僕は最近の「浮ついた」世相をいつも嘆いているのですが、「キャバクラ嬢」についてはむしろプラスに働くこと期待してます。伊藤美咲さんとか連想したりなぞして‥。
自民候補は『転落の歴史に何を見るか』(ちくま新書)を読む限り、東大出にしてはバカではない。もっとも、自他ともに認める「政官財」(癒着?)主流のエースなのに、選挙区情勢を「安全」と読み、今までのところ結果として外しています。国家の指導者には大局判断のカンみたいなものが必要で、その点では失格ではないですかね。

投稿: 森田敬一郎 | 2006.04.21 08:16

コメントありがとうございます。浮ついているのは、エリート層のような気がします(私は宇宙語のような現代思想が大嫌いでその洗礼を学生時代に浴びた連中たちの問題のような気もしています)。最初、太田さんは成功物語ばかりをプロフィールに書いていたので、ちょっと引きましたが、こうして本当の話が出てきてかえって、太田さんのしたたかな人生の力強さが見えて印象は良くなりました。
対立候補も逸材のようですね。マツモトキヨシ一門がまた出てくるよりはいいかも知れませんが。優秀だと思いますが、私は支持しません。

投稿: 管理人 | 2006.04.22 00:35

 出張旅費ですか。確かに実費支給ですからね。
 実務上はJR・私鉄の場合は「駅すぱーと」で出た最小金額の運賃・料金で、航空機を使った出張(部で年に1~2回あるだけだが…)は、庶務担で航空券を手配しますね。払いすぎはないとほっとしているところです。
 実際、「駅すぱーと」での最小金額の運賃・料金しか出ないので、たとえば別のルートの方が空いていて最短の時間で行くことができる…、と言う場合には持ち出しているのが現状ですね。その分補填してくれるのかしら。
 ちなみにウチは小さい組織なので庶務担のみの人員はおらず、その他に担当を持たされて片手間に行っているのが現状です。庶務担と会計担が別々にチェックしているので、その辺の健全性は保たれていると思います。

 会計検査は何度か受験したことがありますけれど、会計検査の職員の出張費、宿泊費はどうなっているのでしょうね。ウチみたいに庶務担が手配しているのかしら。
 工事の国庫補助が対象なので技術的なチェックに終始しているため私たち事務職員は、事務費の使途説明以外は出番がないのですが、国庫補助工事を行った際に消費税の還付を受けると還付分の消費税は、国庫補助分を限度として国に補助金を返還しなければならない規定があるらしく、(地方自治法上の地方公営企業は納税義務があるのです。埼玉県某市が返還を知らなくて怠っていたらしく、他の県にも問題が飛び火しました。)消費税担当だった私と上司が某市役所に呼び出され、消費税の会計処理について説明したこともありました。結果は適切とのことでしたが、結構緊張したことを思い出します。そのときは暴言は吐かれませんでしたが。

 「キャバ嬢」の件は、千葉2区出身の元大蔵官僚が国会で暴言を吐いたくだんの一件を思い出して苦笑してしまいました。多分、相手陣営が出したネタだと思いますが、政治家というものはだいたいやることが一緒なのでしょうかねぇ。

投稿: 窓灯り | 2006.04.22 01:45

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  これまで政治家には期待しては裏切られ、絶望し続けてきたので、民主党の小沢さんにも、あまり期待して、また裏切られたらどうしよう、と、どうしても予防線をはってしまうのですが・・・とコメント欄に書きました。でも、アッテンボロー さんが、敵の敵は味方と書かれて、そしてこうなると衆院千葉7区の補選を巡って民主党候補が先行しているという報道も少しの期待を持って受け止めてしまう。「民主党は労働者党ではない」と、変な期待を持つまいという自分を戒める意味も込めた記事を書いておきながら現金な物である。 と言われて... [続きを読む]

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