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2006.03.04

3/4 どこの市にアイデンティティを感じるか

新座市議で、志木駅南口周辺の商店街の政治部的な存在だった尾崎よしあき議員が志木市民だったかも知れない疑惑があがっている。新座市議の星川さんのブログや埼玉新聞のHPで知った。

尾崎氏には義理もなにもないし、政治的業績なんて全然かわらないし、さらにはただの保守系だから弁護する必要はないが、厳密に言えば新座市と志木市にまたがる敷地を持つ尾崎さんの家が、たまさか一時期、志木市にあったようだという話でしかない。
尾崎氏の敷地は新座市にもあるし、新座市にアイデンティティーを感じ、商店街の政治部として活動してきたのだから、あんまり細かいこと言うなよ、と思うところもある。実を言うと私の住む家も、住居は朝霞市だが、駐車場の一部とごみステーションは新座市。朝霞市と新座市に固定資産税を払っている。
志木駅は、急行が止まるし、乗換駅ではない駅のなかでは乗降客が東上線のトップクラスになるくらいの大きな駅だが、朝霞市・新座市・志木市の市境にあり、保育所、学童保育、学校など公共施設は不便な地域。市の枠を超えて活動する議員がいてくれた方がいいぐらいだ(だから合併しろという意見もあるがそれにはあまり賛成できない。別の機会に説明します)。

地域福祉をやっていたりすると、自治体や地域へのアイデンティティを何とかしなくてはならないと思うが、人口流動の激しい日本社会で、地図の線引きだけで地域社会へ責任を持たせるのは難しい(したがって自治会町内会に住民を組み込むシステムは限界だと思う)。ある程度線引きはありながらも、線引きを超えたアイデンティティを大切にした地域づくりに切り替えていく必要があると思う。尾崎議員は自覚しているかどうかわからないが、そういう意味では、尾崎議員がこの疑惑騒動で燃え上がる市議会に反発する気持ちはよくわかる。

ともかく、住民票がほんとうかどうか、メールがほんとうかどうか、こういう身辺スキャンダルしか燃えられない我らが選良たちは何なんだろうかね。議員ってやらなきゃならない仕事がないのか。身辺スキャンダルなら、勉強したり役所と頭をつかって議論しなくても、証言者たちと飲み歩いていれば質問原稿作れる。

2006年3月4日(土)埼玉新聞
「住所なし」 資格停止も 新座の市議、市境挟み店と住居
 
 新座市の須田健治市長は三日、同市議会全員協議会で、尾崎吉明市議会議員(63)=政和会=の新座市内の住所が「住民基本台帳上の住所とは認められない」と報告した。

 市議は、公職選挙法で居住地が立候補する市に限定されており、市民からの請求で調査していた。尾崎議員は新座市で茶販売店を経営、志木市にも住居がある。新座市は生活実態や資料などから総合的に判断、「台帳に誤記」と結論づけた。

 同議員の住所は、一九九五年九月十七日までは志木市にあり、志木市長と協議中。須田市長は「市長権限で住民票の(新座市からの)削除をする方向」で、協議が不調に終われば、県知事判断となる。

 尾崎議員は九六年初当選で現在三期目。志木市の住居は、新座市境まで五十メートルほどで店舗まで数分の距離。

 尾崎議員は「新座にあるのは店舗兼住宅で、生活実態も新座と認識していた。新座の商店会長や都市計画審議会長など駅前の発展に懸けてきた人生を否定されているようで耐えられない。法的手段も考えている」と話している。

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コメント

 私の住んでいる地区も4つの市境が入り組んでいる地域ですから、ここ10年ほどありませんが、その前までは市境が移動するといったことが頻繁に繰り返してきましたね。
 実際に中学時代の同級生が、市境に住んでいて、行政の境界線変更に伴い転校ということがありましたし。住居の台所がある所が居住地になる、とはその友人談。真偽のほどは不明ですが、行政の都合により転校を余儀なくされるというのは、不合理な感覚を持っています。
 それも「昭和の大合併」で、地域性を無視した「市になるための合併」が行われた結果であると思います。一つの地域が分断されて、どちらかの自治体に吸収合併される、その後もその齟齬を解消するために、市境の移動を繰り返す。住民はそれに踊らされ、特に行政サービスの受益者である少年少女は、行政の決定で転校を繰り返すという「不利益」を被ってきた訳です。
 そんな土地柄ですから、住民の視線は市を向いておらず、東京方面を向いている「千葉都民」。これもむりからぬことかと感じています。

投稿: 窓灯り | 2006.03.04 23:05

 追記ですが、その友人の家の土地の中を市境が走っていて、その変更のために転校を余儀なくされた、ということです。抜けてました。

投稿: 窓灯り | 2006.03.04 23:07

ご友人は大変でしたね。法律上では行政の都合で自治体を所属させられるのはまだ我慢できます。
しかしまちづくりの議論、政策の議論は当事者というのはもっと広がりがあると思います。それを無視して居住者だけでまちづくりを考えることが問題ではないかと思うことがあります。
特に首都圏は、生産活動の多くを住んでいない自治体で行って労働者のエネルギーを吸い尽くし、住んでいるだけの自治体ではそのエネルギーを補給し続けるという関係があります。
朝霞市民が創造した富の半分は東京都のものになっているのが現実です。そういう意味で、都道府県再編で埼玉県が北関東に組み込まれるのは反対です。

投稿: 管理人 | 2006.03.05 00:06

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