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2006.03.26

3/25 交渉の背景にあるもの

ETV特集の「クレムリン緊迫の7日間 日ソ国交回復50年」はみごたえがあった。公開され始めた、交渉を支えた秘書たちやソ連の外務官僚たちの手記や証言などを通して、交渉を担った河野一郎や鳩山一郎がどのようなことに悩み、どのような受け止めをし、どのような判断をしたかを明らかにしている。

スターリン否定による国内の混乱、反乱する東欧への対応という中で、ソ連が歴史上もっとも領土問題に明確に譲歩した約束をまとめた努力はすさまじいものだと思う。共産圏は独裁政権で外交に関するとりまとめは楽なように見られるが、むしろこうしたオール与党政権こそ、対外関係に失敗すると簡単に政権担当者は失脚する。

日本は、本質的にはシベリア抑留者帰還と国連加盟のための条件整備のための交渉だったのに、戦犯帰りの政治家が領土問題としてクローズアップしてしまい、話をどんどんおかしくした。その中でまとめた河野一郎、鳩山一郎の勇気は素晴らしい。ただし、当時、ソ連との国交回復は、戦前、ファッショ勢力が開戦前の日米交渉や終戦工作でソ連の仲介や中立に期待をした悪夢を想起されるものもあって、領土問題だけの反発ではないということもあったようだ。

雑誌世界に連載している佐藤優「民族の罠」の冒頭で、最近の大学生の感情的ナショナリズムに危機感を表明している。ナショナリズムが高ぶる国民をベースに外交交渉をすることは、100の望を取れないと、脅威だ国辱だ売国だと罵られ、本当に難しいだろう。また、交渉責任者である政治家たちがナショナリズムを煽るようなことになってはならない。

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