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2006.03.16

3/15 朝霞市の防犯推進計画案に意見を提出

朝霞市は、防犯推進計画案をまとめパブリックコメントに付したので、意見を提出した。朝霞市の犯罪動向の分析があまりされていない中で対策がつくられていること、学校の施錠厳重化の問題点などを中心に意見を書いた。

朝霞市の防犯推進計画案「bohankeikakuan.pdf」をダウンロード

〈私の提出した意見〉

朝霞市役所市民生活課 御中
朝霞市防犯推進計画に対する意見

1.防犯推進計画をまとめるにあたって考慮してほしいこと
 「体感不安」という言葉があり、低下する犯罪件数に反比例するように犯罪におびえる市民の意識は高まっていると、数々の調査での治安・防犯に対する関心の高さからうかがえます。それには様々な理由づけが可能ですが、人と人とを疑い角つき合わせるような防衛意識の向上や犯罪や危険への直接の対抗策だけではなく、市民のおびえる意識を元気付け、安心感や信頼感を地域社会でつくるような方策をしてほしいと思います。
 防犯活動は、他人を疑うことや、他人のプライバシーに一定の干渉をすることがどうしても避けられない面があります。それが高じて、各人の「常識」といわれるものの視点では理解できない人々に対する排他的警戒感を煽って、かえって地域社会の人々の間の壁が高くしてしまう副作用もあります。極端な場合は、差別問題にも発展します。
 朝霞市は、東京のベッドタウンとして発展してきたまちです。多様な市民の多様なあり方に折り合いつけながら受け止めて発展してきた歴史を大切にし、都会らしい他人との共存と理解をもとにしたまちづくりのため、防犯のあるべきかたちをつくってください。

2.計画で推進することの前提条件がわかりません
 当計画を通読したものの、認知犯罪件数が低下していることや、自動車や自転車を中心とした犯罪が中心であるという統計など、若干の統計資料以外は、防犯の前提となる犯罪や危険の状況について十分な分析と説明がされていません。また市民の意識などについても説明づけがされていません。したがって、計画がやろうとしていることが、何を解決しようとしているのか、どういった市民の防犯ニーズから発生しているのか、証明されていません。1.でも書きましたが、防犯活動の強化は副作用も大きく、課題を明確にした上で対策を取らないと過剰な対応になり、地域社会のストレスや負担を増やすことになりかねません。

3.学校内防犯対策について
 子どもが犯罪に巻き込まれる事件が多発していることを前提に、学校内防犯対策が強化されていますが、学校内で発生する割合や件数がどのようになっているのか説明がありません。この計画にあるように門扉の厳重化や立ち入り規制の強化など学校の壁を高くすることは、地域社会や保護者にとって学校が何をしている場所なのかわからなくしてしまいます。その副作用と安全とのバランスを判断できる材料を示すべきです。
 学校内で子どもが犯罪に巻き込まれる件数では、何が多いと判断されていますか。最近でこそ問題と認知されるようになりましたが、教員による子どもへの体罰や精神的虐待、性的虐待の数も見過ごすことはできません。これも被害者が声をあげれば犯罪になります。教員による体罰、精神的虐待、性的虐待は、教室や学校を聖域化し、地域社会と隔離された世界だからこそ頻発しているのではないかと思います。
 いずれにしても、前提となる情報を示されないと、学校と市民社会との敷居を高くするような対策は妥当か判断できません。
 市民が切実に心配していることは、学校内よりも通学路や通学以外の場面で子どもが犯罪に巻き込まれることです。地域でのパトロールとともに、あえてパトロールというかたちでなくても、商店の活性化や、公園に限らない地域での散歩の奨励など、もっと地域社会でおとなの目があちこちにあり、子どもを見守ったり叱ったりできるような仕組みをつくっていくことが大切だと思います。

4.地域活動、自治会・町内会について
 地域住民や自治会・町内会の協力を求めることは大事ですが、相互監視や自主的なモラルの押し付けにならないよう留意してください。
 地域のコミュニティーの活性化では、あいさつの奨励はいうまでもありませんが、清掃活動のような義務感を求めるような事例ばかりを例示するのではなく、その地域、地域が取り組みやすく、楽しく、参加者に居場所感のあるようなことを実施してほしいものです。そのために他自治体の取り組みなども調査して提示する必要があるのではないでしょうか。

5.自動車・自転車対策
 朝霞市では自動車や自転車が犯罪や事故をひきおこしたり、自動車や自転車に関わる犯罪や事故が問題ではないかと思います。自動車や自転車の適正利用のために、モラルや法律遵守意識の向上とともに、駐車禁止の摘発など適切な規制、自動車の過剰利用の抑制よびかけ、歩行者を守る地域づくり、代替となる公共交通機関の整備、目の届かないような地域まで開発が進むことへの規制などを進めてください。

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