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2006.02.23

2/23 朝霞市総合振興計画の意見の回答が来る

第4次朝霞市総合振興計画のパブリックコメントの回答が送られてくる。たった一度のフリーな市民の意見受付の場だったが、あまり本質的な問題について何ら改善をしているとも思えないような回答内容だった。すでに回答を入手した段階では最終案決定済で、何だか前後している。

計画が縦割りに各部門にわりふって書かせて戻しているだけなので、総合計画としての色合いが全く見えない。各項目、この課が書いているな、とある程度想像がつく。だから各項目とも改革的な視点がないのが残念だ。それでもいくつか新しい視点も入っていたり、これまでの量的拡大→市民幸福の充実という高度成長モデルの政策の見直しも進んでいる部分もある。

【変な回答・怠慢な回答】
・「児童手当の支給を継続するとともに、乳幼児医療費などに関する制度の充実を図ります」と記述されていることに対して、児童手当は国の政策だから記述不要だと指摘したことに「市としての施策も実施しており」とわけのわからない回答をしている。国が政策放棄した場合に朝霞市は続けるつもりなのだろうか。国が表から補助金を出し、裏から交付税の基準財政需要額で財政ニーズとして認められているから市として実施しているだけなんではないだろうか。
・「民間の保育園や家庭保育室の充実と活用の促進」と書いており、私は家庭保育室を保育所の代用品ではなく児童福祉法で規定されない保育に欠けない子の保育施設と再定義できないか、と問題提起した。それに対し、朝霞市は「待機児童の解消のためには認可保育所だけでは困難であり、朝霞市では従来から家庭保育室に補助し」と問題の多い現状を全面肯定し、児童福祉法違反政策を開き直っている。ちなみに認可保育所に入れず家庭保育室に入っている子は待機児童にカウントされるので問題は解決しない。解決策は家庭保育室を認可保育所に転換させることだけである
・児童館政策について「健全で安全な交流や遊び場の提供」という項目の「健全」が価値観の押しつけだ、と意見したことに対して、「心身ともに健康に交流ができる、遊べるという意味」と回答。障害者に対する差別意識をまったく自覚しない回答である。心身が不健康な人でも居場所があり、関わりがあり、その能力を発揮できる場所がありアウトロー化させないことが公共の仕事ではないだろうか。よく考えもせず健全という言葉を使うからおかしなことになる。
・仲町保育園が民間委託で開設されるという話なので、宮戸保育園の失敗を踏まえて入札改革をし、保育の第三者評価を実施して事業の中身を客観的に評価させよ、と求めたことには「事業実施の中で参考にさせていただく」というだけの回答。市民が入札に対する視線が厳しくなっていることに対しての認識不足と、社会福祉基礎構造改革で、利用者が自己選択で選ぶ福祉サービスについて第三者評価を求めたことに対する怠慢な姿勢が感じられる。
・介護保険の見直しで、不必要な介護サービスを押し売りする温床となっている構造、つまりサービスを供給する業者が中立的にサービスを決めるケアマネージャーを雇うことが問題になって、ケアマネージャーの業者からの独立させるべきではないか、と意見した。朝霞市は「ケアマネージャーの充実については当該部分に記述しています」と書かれているだけ。業者との癒着したまま充実したってどうにもならないよ。
・DVを異性間の暴力と定義しているので、同性愛者間のパートナー間暴力が全く欠落している、という私の指摘に対して、朝霞市は「男女平等推進行動計画との整合性を考慮しています」とゼロ回答。総合計画なら一計画との矛盾しない拡大適用は何ら問題ないはず。こうした反論の仕方は、同性愛者間のDVをDV問題と捉えることが男女平等推進行動計画の枠外ではなく矛盾と回答したわけで、認識不足だ。さらに人権政策の普遍性を全く理解しない態度だ。
・また「性の尊重と異性間の暴力の根絶」の本文として「若い世代を中心に性と生殖に関する健康と権利について周知を図るとともに」として若い世代に特化して行うこととして扱われていることに、若い世代だけが性や生殖に無知だという決めつけを感じ、「若い世代を中心に」を削除するよう求めたが、却下された。中高年世代の誤った男女観、性差別観、出産育児に対する差別と偏見に対しては及び腰ということらしい。

など。基礎的な知識の間違いすらわかっていないことが多い。一方、やらなきゃいけないのにやっていないことを書かずに、それを穴埋めするために書くほどでもないことを、今やっている仕事だからと書いたりする、だからおかしなことになる。

【意見を出して改善されたところ】
・とてもよく改善されたところは、「要援護者への権利侵害対策(認知症高齢者に対する詐欺や福祉施設の人権侵害など)や権利保障を総合的に行えるような内容に直せ」と求めたことに対して、全面的に修正されたこと。
・なおして良くなったことは、HIVのこと。保健の分野で「HIV対策」と記述されていてHIVだけを特定することに何とも言えない差別的だと感じ、性感染症全体の対策をやらないと意味がないし共通した対策なので性感染症の予防と直すよう求めたら、この点は修正された。
・勤労者支援の推進、という項目が何だかよくわからない。サラリーマン家庭が大半の朝霞市の実情から失業予防に力を入れよ、と意見したら、項目名だけは「労働相談の充実」となった。項目名だけだが、それでも対象となる内容が明確になるだろう。

もっと市民とのキャッチボールをした方がよかっただろう。また計画本文のベースを担当課ではなく企画部門や庁内選抜で選んだ職員が主体的に書くべきだったのではないかと思う。担当課に書かせると、話が細かすぎてるし、プライオリティーが付かないし、自分たちが今やっていることを否定できないし、根本的な問題意識みたいなことがなかなか入っていかない。

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