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2006.02.17

2/17 検察だけが裁量行政のままでよいか

ひどい腰痛。その中で同業者の親睦ボーリング大会に出る。腰は悲惨な痛さ。ボーリングは自分にしてはまあまあの結果だが、その後の懇親会のビンゴで大当たり。ありがたい。

●ホリエモンの武部次男不正献金疑惑を見ていて。
やはり民主党は、自民党の不正をありとあらゆる方法で暴露しようとしている。でもそれはうまくいかないのではないかと思うし、事実関係はともかく、世論として民主党への不信感を根付かせてしまうのではないかと思う。
前原、野田は、党内の政敵を倒すために、本質論や路線論とは全然関係のない話で、政敵の不祥事を突いてくる手法をよく用いてきた。それが権力を持つ側に通用するとでも思っているのではないか。権力はありとあらゆる方法で、口封じを行い、証拠を出させないことをするだろう。証言に立つと言う人物の口が貝になり、証拠となるべきものが紛失してしまったり、いろいろなことが可能だ。それに対して民主党がどうやって対抗できるのか。こんなしょうもない「青年実業家」とその真似をしたがる政治家の息子の不正献金よりも、マンション強度偽装問題や、BSEなど国民生活の影響のある問題を徹底的にやり与党の問題をきちんと追及するべきではないだろうか。このままでは、それすら信用されなくなり、うやむやに幕引きされる可能性が高い。

一方、ニュースステーションに出ていた堀田力元検事のいっていることがおかしい。堀田は、こういう不正は検察に告発して検察の裁量で調査させればいい、と言う。いくら独立性が高いといえども行政権の影響下にある検察が、時の政権(与党という意味ではなくて与党の中でも決定権を持っている一派)に打撃を与える捜査をするのはなかなか難しいだろう。またそもそも論で言えば、安易に立法府が行政府に取締を要請するのは、民主主義の否定である。国政調査権による議員からの問題究明が必要である。

堀田力はNPOの支援などにがんばっている。そのことは評価したい。行政の裁量だけではダメで、NPOが育たなくてはならないという議論の前提になっているのは、みんなが参加しみんなが責任を持つ、開かれた政府、開かれた公をこの社会につくっていこうということだ。それは、行政が裁量権をふりまわすことが抑制的であるべきということである。堀田が言う、検察と政治家の関係が裁量で捜査されれば正しいなんて議論は、NPOの活躍を期待すべき民主主義の根幹をわかっていない議論だし、わかっているとすれば自分が弁護士活動で、古巣の検察とのつーかーの関係を使えるように検察のそうした権限や特権を擁護しているとしか思えない。

古館は、「検察がこの件に関知しない、と言っているのはどういうことなのでしょうか」と堀田に質問し、検察がまともな捜査をしないのではないか、と疑義を呈したことは適切な突っ込みだったと思う。

●また前原が中国脅威論を吐く。一方で友好関係をと。友好関係をめざす人間が脅威論を言うというのは変だ。平和時において具体的に、(北朝鮮で言えば核開発のように)どのような武力装備が脅威になると指摘すべきで、それをせずに国ぐるみを脅威論というのは敵国論である。もっとも彼は親台派、しかも落ち目の政権与党民進党との関係が深く、中国との融和政策など取れないのだろう。

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