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2006.02.12

2/12 比例代表で政権交代を阻止工作・イタリア 

イタリアでは総選挙がある。中道左派政権復活という情勢の中で右翼与党が負け戦の歩留まりを狙い小選挙区比例代表制から完全比例代表制に選挙制度を変更。日本の左翼陣営は「民意を反映するから」と比例代表制への移行や中選挙区制の復活を狙っているが、そのことが右翼に有利に働く例でもある。右派政権の首相は冬季オリンピックの開会式もぶっちして、テレビ討論番組を渡り歩いて必死に支持を訴えているらしい。
日本でも、中選挙区制のような議席の一部しか投票できない選挙制度や、完全比例代表制は政権交代の決定的な場面で、足をひっぱる可能性が高い。
負けているとにき選挙制度のせいにしてぐずぐず言うよりも、負けるときには思い切り負けた方がいい。人間は根っこの考え方が短期間で変わるものではない。堀江が逮捕されたって、マンション偽装がバレたって、多くの自民党支持者は自民党に責任がないと考えるし、多くの民主党支持者は自民党に責任があると考えるし、その間でブレている人の動きが世論かも知れない。それを反映する選挙制度の方が民意を反映しているとも思う。

伊議会解散、4月総選挙へ 右派と左派が10年ぶり対決2006年02月11日23時41分朝日新聞

 イタリアのチャンピ大統領は11日、議会解散令に署名、上下両院を解散した。これを受けて、政府は総選挙の日程を4月9、10日と正式に決めた。ベルルスコーニ首相(69)率いる与党の中道右派連合と、プロディ元首相(66)率いる野党の中道左派連合との全面対決となる。中道左派が5年ぶりの政権交代を実現させるか、中道右派が01年に続いて再び勝利するかが焦点だ。

 長引く景気低迷やイラク政策などで、ベルルスコーニ政権に対する国民の不満は高まっている。世論調査では、今のところ野党が5ポイントほどリードしている。

 ベルルスコーニ首相は解散前からテレビやラジオに次々と出演し、劣勢の巻き返しに躍起だ。10日もトリノ冬季五輪開会式への出席を見合わせ、同夜のテレビ討論番組に出演した。

 議会は昨年末、選挙制度改革法案を可決。小選挙区制と比例代表制を組み合わせた制度が変わり、今度の総選挙は完全な比例代表制のもとで行われる。選挙制度の変更は、与党に有利に働くとみられている。


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