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2006.01.02

1/2 元日に働けという偉いお客さまたち

年賀はがきを送っていただいた方にお礼申し上げます。ありがとうございます。年賀状が少し復活してきているようですね。逆に新年のあいさつメールはほとんどなくなりました。某野党の党首のメールマガジンだけです。

今年からなのか、年賀状が2日に配達されるのには驚きましたが、一方、私製はがきが全然来ません。私製はがきで早めに送ってくださった方がいなかったからなのか、別ルートで後回しにしているのか、わかりません。印刷店の窓口が混雑していたのを見てきたので、私製はがきで出す人が少なかったとは思いにくく、すこしいぶかしい思いです。

年賀状の2日配達はおおむね好評のようです。しかし、ネット上では、73年の労使合意で廃止した経緯をあげつらって、今まで何さぼってきたんだ、という論調が散見されます。何だか嫌な感じです。
最近の、客の要求があるならどこまでも命令を聞けという「お客様」たちの態度はどうかと思います。郵政省が2日配達することの経営の合理性や、従業員たちの有効な労働と休暇のバランスを考慮して決めればいいのでしょう。それと、あいさつ文である年賀状の配達が3日にまわされて、問題があるのでしょうか。
私も遅刻組ですが、1日に配達されたかったら、この日までに出してください、と郵便局は毎年再三再四アナウンスし、年賀状販売窓口でも知らせているのですから、その日までに出せばいいのです。それをやりきらないで文句言うというのは偉いものです。客だからと約束の日までに出せなかったものをすぐ出せというのはずいぶんな態度です。

と、こんなこと言うのも、私も流通業にいたとき、スーパーの正月営業に随分面倒な思いをしたからです。ここ数年、スーパーが当たり前のように元日営業するようになりました。それに対して、商店街や市議会が自粛を求めると抵抗勢力のような言われ方をしてきました。「そうやって商店は努力しないんだ」と。
しかしメーカーが物を作らない正月に、金融機関が閉まっている正月に、物流業者がいつもより配達日数が遅れる正月に、スーパーに納入する業者は欠品をしないように(すればスーパーから逸失利益の補償を求められる)神経をすり減らす思いをします。さらには納入業者のコンピューターシステムは年替わりで思わぬプログラムが障害で止まる危険性も高まっています。そうした危険をいくつもくぐり抜け、開店するメリットって何でしょうか。
確かに他のスーパーが元日営業しないなら元日開店はセールスポイントになりますが、そんなものはすぐ次の年には他のスーパーも真似します。元日開店してもしなくても、全体ではスーパーに人々が落とすお金はそんなに変わりないのに、正月営業しただけ、スーパーもパートのおばちゃんたちも納入業者も物流業者も負担になりますし、電気や水道の無駄遣いになってしまいます。社会全体では労力のすりへらし、エネルギーの無駄を重ねるわけです。ケインズ経済学ではないけども、これはまさに「合成の誤謬」です。

環境問題では豊かになるためにエネルギーの浪費をする社会を何とかしようとしています。豊かにならないのにエネルギーの浪費をする、明らかに不合理です。

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コメント

 根が深いですね。おっしゃることは全くもってそのとおりです。思えば、二日から営業を始めたのは二十何年か前の「西武」でした。それに引きずられて東武が二日からになりました。組合は嫌がったようですが。今でこそ嘘のような話ですが、当時の西武の勢いには抗えなかったようです、組合も…。

 で、その時試しに池西(流通業界は「イケセイ」と言っていました、当時は。)に行ってみたのですが、やっぱ、皆さん行くところがないからなのか、結構、人がいた印象があります。

 どこから見ても元旦営業など普通じゃないとは思うんですが、と言って、正月がどうした、とも思うし、また一方で実際「需要」はあるわけです。問題はその「需要」の質でしょうか。店くらいしか行くところが無い…、という事情に支えられた元旦営業であれば、やはり、薄っぺらな日本資本主義と日本の労働者よ、という他ありません。

 自治労の組合員は正月、元旦営業店舗以外に行くところがあったり、することがあったりするんでしょうか?

投稿: ハンス | 2006.01.03 02:25

コメントありがとうございます。
正月は、来客を招いたり、あいさつにいったり、ふだんできないコミュニケーションをしてたと思うんですが、他人の家を訪ねたり訪ねられたりが少なくなったので、小売店に行くようになったのでしょう。
100万組合員の正月の生活実態についてはわかりませんねぇ。少なくとも労働組合の幹部がそういうことを意識的に生活する必要はあるでしょうね。
もっとも労組幹部の正月は、あいさつ回りやあいさつに来られる方の受け入れ等で買い物どころではないと思います。

投稿: 管理人 | 2006.01.03 08:39

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