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2006.01.11

1/11② 前原民主は中国に宣戦布告するつもりか

昨日、1年ぶりにある穏健派の保守系無所属政治家の秘書さんと会う。9月11日以後の政治情勢について嘆かれ、オリーブの木なるものをきちんとつくることを考えてほしいと言われる。しかし非力な私ではなぁ・・・。

今日の菅直人さんのホームページで前原に諫言したようなことが書かれている。若手だしがらみがないだ、そんなことが誰1人評価しない時代からたたかってきた菅さんの立場から厳しいことを言うべきだろう。たぶん、前原は内心反発してバカにしているんだろう。

共産党が今日から党大会。不破(野党協調)対志位(孤立路線)の暗闘の結果はどうなるか注目。

●民主党の前原は、民主党の公式見解で中国の武力を「現実的脅威」とすることとしている。

一個人が、中国の武力を脅威と感じることを言明しても、どうということはない。1つの議論だ。しかし、政権与党をめざす政党が公言すれば、相手国は国の見解になりうる発言と思うだろう。
しかも外交上、「現実的脅威」という言葉はアメリカがイラクに対して使った言葉であり、取り除かなくてはならない対象を意味する。およそ戦争を覚悟する外交相手ということであり、隠れた宣戦布告メッセージとなる。

当然、この見解で政権を取れば、面子や心の問題である小泉首相の靖国参拝問題よりも日中関係に深刻な事態を与えることになると思う。与党も靖国なら、野党も敵国視しているとなれば、外交での中国カードはなくなり、北朝鮮への圧力や、アジアの安定のための日本の発言力も相当低下することになるだろう。
現在、中国は、反日の江沢民派+李鵬派と、親日の温家宝派とで熾烈な権力闘争が繰り広げられている。その中で、世論もたいがいだが、公党の党首が親日派を孤立させるようなメッセージを送ることがどういうことを冷静に考えるべきだろう。いきがっているのもいいが、国益を考えたら、近隣諸国と富の交換をスムースにできる関係を築くことは重要だ。

そんなことをして何を目指そうとしているのか、その価値がわからない。何の実益も無いようなナショナリズムで自分を慰めている一部の世論が喜ぶだけだろう。国益を損なうこのような「党首」は早急に退陣に追い込むべきだろうが、前原の生殺与奪は民主党議員にしかないことが口惜しい。

「中国脅威論」を党見解に 民主・前原代表が指示(共同11日19:01)
 民主党の前原誠司代表は11日午後、共同通信論説研究会で講演し、自らが主張する「中国脅威論」を踏まえた対中認識を党見解として取りまとめるよう松本剛明政調会長に指示したことを明らかにした。
 前原氏は対中認識について「党内では『脅威』とは違う意見があるのも事実だが、(自分は)『現実的脅威』という言葉を語り続けていきたい」と言明。同時に「中国の現状認識について、党内で統一した考え方、コンセンサスを持てるような議論を(松本氏に)お願いしている」と述べた。
 9月の代表選に積極的にかかわる意向を示している小沢一郎前副代表に対しては「立派な政治家で指導を仰がなくてはいけない一人だ。できれば機会を持って話をさせていただきたい」と会談を呼び掛けた。

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コメント

 外交問題に関しては、冷静な頭脳が必要とされるのに、煽っているとすればとんでもないことです。
 日中間は経済的、政治的に競合関係にある部分と補完しあっている部分があると思っています。横たわる問題を解決するためにはまず、対話が必要な時なのに、「現実的脅威」として煽るとは…。
 「現実的脅威」というならば、脅威を取り去る具体的な施策をおこなおうとするのでしょうか。経済制裁でしょうか。軍事的行動でしょうか。そんなことできっこありません。自ら紛争の種になることは愚者の行為だと、私は思います。

投稿: 窓灯り | 2006.01.12 00:27

なんだろうか民主党はね。具体的な社会保障制度の改革案も、規制緩和一辺倒の自民党の政策への対案も出さないで、対案重視といって出してくる「対案」は無益な話ばかりです。大した社会経験もないのに、政治の世界で溺れて10年も経つ自称「若手」たちの限界でしょう。

投稿: 管理人 | 2006.01.12 19:39

初めて書きこみします。
どうも民主党の戦略は二枚重ねな印象を受けます。
現時点で民主党が反小泉路線を推し進めたとしても小泉路線を支持する年無党派層をひきつけられるとは到底思えません。この場合国民の支持をうしなった上に中国との関係改善という難題を支持なしで進めねばならずどんな譲歩をするかわかったものではありません。かといって、年無党派層を味方につけるべく小泉路線を更に過激な形で推進したとしても、今度は日本のエリート層が黙っていないでしょう。問題は形よりもタイミングだと思われます。綿密な計画を立てた上で絶好のタイミング(現実的日和見主義とでも言いましょうか)をつかむことが出来るかが問われていると思われます。わたしは、現在の前原氏の動きはその為の布石ではないかと思うのですが、うがちすぎでしょうか?

投稿: winter_mute | 2006.01.12 23:50

丁寧なコメントありがとうございます。
世論というものは変化しますし、評価する価値観も変わります。そのタイミングにうまく旗が立てられる戦略が必要なのでしょう。その基本は民主党が小泉路線と明確に違うことを説明できなければその勝つチャンスを逃すことになります。じっくり何を訴え、何を大切にするのか見据えなければ、今の異常な政治の風に流されると、ろくなことはありません。立場は違いますが、私も日和見主義的に見ています。
それにしてもですわ。前原が「絶好のタイミング」を狙うにしても、前言撤回を繰り返し、彼は信用の基盤が崩れていると思います。自民党の広報を担っている世耕弘成さんの「ブロフェッショナル広報戦略」を読むと、前原の対応は話にならないというレベルです。

投稿: 管理人 | 2006.01.13 00:13

 中華人民共和国が「脅威」という認識自体、どうなんでしょうかとは確かに思いますね。日本が「対米従属」しているなんていう日共の世迷言も噴飯ものですが、そうはいっても「自衛」隊が米軍と軍事的には一体化して機能しているのは事実なわけです。それを中華「人民」「共和国」がどう見ているか、というところをを前原氏自身に伺いたいところではあります。尤も、前原氏が、「帝国主義」という言葉に学術的に反応するのかどうかわかりませんが。

 自治労は民主党支援労組でもあるし、私の所属単産(労働三権は持ってます)も民主党を支援していますから、そういう意味では、前原氏の言うことを直接聞いてから見解表明してもいいんじゃないかなとは思うんですが、そういう機会は作れませんか?

 社民党の辻本は前原氏の飲み友達のようだから、岩手の例の方ならそういう機会を作るのも不可能ではないと思いますけどねえ、どうでしょう?

投稿: ハンス | 2006.01.13 01:51

中国共産党がいま大きな転換期で、いろいろ動揺する要素があって、注意してみなければならないという考えはわかるのですが、それは中国を敵視して解決できるとは思いませんね。

会って何を言ってもその場は調子よくて、後で何でも言う、というのが前原ですから、会っても無駄でしょう。ちなみに脱労組の発言の真意を糾していますか、「言っていない」という返答です。見解表明は危険でしょう。たぶん、労組に良いこと言った後に、また対中脅威論をふりかざすと思われます。http://www.jichiro.gr.jp/shinbun_kiji/1862/1862_04.htm

辻元氏は使えるかも知れませんね。岩手の方はあまりにも党内野党宣言していて、ストッパーにならないようです。
もう一政党の路線問題で労組が政治道楽をやることはどうかという意見もあります。むしろ政界の力学の中で解決を図ってほしいものですね。

投稿: 管理人 | 2006.01.14 09:04

 ごめんなさい、「岩手」違いのようです。自治労の人物を指しています。自治労共済の理事(長?)の方のことです(今現在は知りませんが)。その前は副委員長だったでしょう?

投稿: ハンス | 2006.01.15 01:50

その岩手の方は昨年、お亡くなりになりました。
http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2005/08/__eeea.html
生前は、思想の違いを超えてよく可愛がっていただきました。組織闘争で鍛え上げた感覚に親近感をもっていました。
元副委員長は参議院比例代表選挙で社民党の造反候補を中心になって応援していた方なので、社民党にはものすごい貸しがあると思いますが、民主党にそこまでの政治工作ができる立場だったかは微妙です。

投稿: 管理人 | 2006.01.15 17:16

 ごめんなさい。亡くなったなんて全然知りませんでした。随分前に泡盛を下げて挨拶に伺ったことがありました。私のところの書記長(今は委員長)と懇意だったようですが、その書記長も大病で入院していて、やっと復帰した次第だったので全然話題になりませんでした。かなりショックです。岩手といえばその副委員長殿と懇意だった弁護士が急逝されたことがあって、そのとき以来のショックです。どうしよう…。

投稿: ハンス | 2006.01.17 01:43

少し前に病状を聞いてしまったので、心の準備はできていましたが、本当に残念です。

投稿: 管理人 | 2006.01.18 00:42

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