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2005.12.21

12/20 世耕の戦略を読み解く

自民党のゲッペルス世耕弘成の「プロフェッショナル広報戦略」が売っていて、先の衆議院選挙の当事者が語る舞台裏として興味があったので衝動買いして読む。民主党にいかに広報戦略がないかわかる。しかも前原になってからまた一層ひどくなったこともわかる。相手の弱みを突き、自分のセールスポイントをわかりやすくアピールする、ということだが、相手の強みに寄り添い、自らの弱みは前言撤回で覆い隠すということでは、全くダメだろう。

世耕神話みたいなものがあるが、確かにすごい戦略ではあるが、1つ1つは企業広報の当たり前のセオリーを踏んでいる。それに比べて民主党の広報なんて党のホームページ青年部のホームページ女性部のホームページ、どれも「対話を進める前原党首はすばらしい人です。絶大な支持が集まっています」と言っているだけで、民主党のセールスポイントも伝わらないし、自己目的化しているだけだ。

政治や社会運動の広報というのは、ともすれば自分たちの活動報告をすればいいというものになりがちだ。広報部門を全ての分野の下位におき、運動の尻ぬぐいみたいな位置づけをする。人々にどう伝わったのか広報面から運動を検証することはなく、運動がいかにすばらしかったかだけを伝えようとする。政治や社会運動をやっている人が聞いたら激怒するが、その極致が金正日がどこ行った、ここ行ったという北朝鮮のマスコミだろう。

世耕は、広報が組織のトップと密接な関係になければならないと言う。トップの発言1つ1つに気を配り、どのように発言すればトップの考えが活きてくるか助言することが重要と言う。新聞やときにはテレビニュース、ワイドショーに目を通し、そこで自分たちや自分たちの組織がどのように語られているか検証し、次にどのような発言や行動をとったらよいか、冷静に検討することが大事だと言う。

おそらく自民党に対抗すべき民主党は、そうした広報戦略などあの選挙で痛めつけられてもまだないのだろう。単に党内独裁が強まって、民主党の良さをうち消すような行動しか見られない。でなければ党首があんなにころころ発言を変え、しかも一番変えなくてはならない対中発言だけが強硬という無意味な行動の説明がつかない。

ただし世耕のこの戦略も三年越しの提案の結果らしい。自民党の組織体制や意思決定プロセスもいじったようだし、大変な環境整備が必要だったようだ。一朝一夕に民主党が真似できるものではない。

●自民党が小学生の通学に路線バスを活用できないかと思いついている。
実に今さらという提案だ。しかしいい提案でもある。
薩摩式軍人教育のせいか、明治以来義務教育の通学にバスを使ってはいけないという常識がまかり通っていて、学校ではバス通学を戒めるようなことばかり言われてきた。義務教育の通学にもバスを使ったらいいと思う。
安全だけではなく、地方のバス救済にもなるし、田舎の子は公共交通のマナーを学ぶ機会を失っているのでいい機会になると思う。保護者が通学に同伴することがよいことのように言われているが、自宅から通学路、そして学校の校門に至るまでつきっきりで子どもを囲い込んでしまうよりはいい選択だと思う。

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コメント

12/28朝日新聞の「ひと」欄。 民社党馬淵澄夫の紹介。なぜいま、馬淵?

論点1
証人喚問でしらばっくれる内河に突きつけた幹部直筆のメモ、は「身の危険を感じて転々とする情報提供者を説得し、喚問前夜に入手した」
ものである、と。

論点2
「このひたむきな「個人力」が不祥事が続く民主党の再生の原動力となるか」

コメント
論点1
身の危険を感じて転々とする情報提供者を説得し。。これをさらっと読み流せる読者も記者もお目出度い。とほうもない闇の世界がある、と馬淵がしらせてくれたのに、新聞もマスゴミも闇に迫る調査報道を仕掛ける気配もない。

論点2
ひたむきな個人力で再生すべきは朝日を含めたマスゴミも、だろうが?個人力がなくてやっていけるのはニッポンの組織だけであろう。いや、そろそろやって行けない、ことが眼前に明らかになるだろう。 究極の個人力=子作り、だって破綻しかけてる。

倫理学者 大庭健、も 新刊現代新書「責任ってなに?」で倫理学者のハメを外して、現実のくさりきった世界に怒りをぶちまけている。個人、と、「役割」という 分裂症状。個人としての責任を取らず、「役割」の看板の陰に隠れてしまうニッポンジン。 ヤマトコク、以来の風土病であろうか。

投稿: 井上 | 2005.12.28 14:47

>自民党が小学生の通学に路線バスを活用できないかと思いついている。
実に今さらという提案だ。しかしいい提案でもある。

どこがいい提案なのかサッパリ判らぬ。
衰退するバス業界ため?ならば、スクールバスにすべきだろう。路線バス乗客が、ギャアギャア騒ぎまくるガキどもと一緒のバスにノラされたんではかなわない(もっとも、ガキの迷惑甘受特別割引乗車料金なら別だろうが)。わたしの経験では米国では小学校が目と鼻の先でも黄色のスクールバスに乗っていた。社会見学や小旅行にもこれを使う。

わたしの小学校時代は40数年前。広島の田舎で片道4キロを歩いた。いまでも子供はそうしている。 行きは1時間。帰りは、。。数時間。あっちに寄ったりこっちで遊んだり。いま、田舎ではどうなっているのだろうか?親が付きそうなんてできもしない相談である。せいぜい集団登校集団下校だろう。危害をくわえる野郎がでてきたら?必死に抵抗するしかあるまい。

投稿: 井上 | 2005.12.28 14:56

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