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2005.12.17

12/16 反対派の反対のやり方

民主党の党大会で、前原批判が出たがパンチ不足。大荒れの予測を裏切る。前原の何だかわけのわからない答弁で煙に巻かれる。「地方の声を聴け」「党内合意されたのか」という手続き論の質問がいかにも政治業界的な内向きな質問。前原は「いいことやってんだから文句言うな」と言っているんだから、手続き論で反撃してもいいが、国民にはそれだから抵抗勢力と思われてしまう。「前原はいいことやってない」と明確に言うべきだったのではないか。

小泉首相に対する批判の技法としても同じことが言える。政治や意思決定の場での議論のやり方が変えなくてはいけないのではないかと思う。
かつては、手続き論で抵抗して譲歩をかちとることが民主政治の手柄のようなところがあった。大枠の政策決定に反対することは造反とみなされ、親分衆から厳しくとがめられたからだ。だから「最終的にめざしているものは一緒なんです」と前置きして手続き論でごちゃごちゃ言って、譲歩をかちとったり、骨抜きにしていくしかなかった。また親分衆も強くて、非民主的な意思決定が多かったことも、そうした「ごちゃごちゃ言って」いられる環境であった。だから素人には本質的には何も反対していないのに、何だか文句言っている、内輪にしか通じない反論なのだ。

しかしそういうやり方は「わけのわからないこと言っている人はこの小泉が断じて許さない」という言葉に象徴されるように、今は無効化されたと言ってよい。強権的とか、非民主的とか、意思決定の倫理性に訴えかけるようなこと言っても、国民には響かなくなってしまった。国民は生活の現場で必要な合意なしにリストラされたり、賃下げを強要され続けてきたから、やり方を問う方法では全然力にならないことを知ってしまっているからだろう。
もちろん民主主義は手続きだから手続きの議論は大切だけども、それは政治業界関係者だけの内輪の席で自らの主張の権力的正当性をめぐって行われるべきだろう。

その分、反対派は主張そのものに対する議論を鮮明にうち立てていかないと、なかなか自分たちの主張の正当性は認められないのではないかと思う。最終的に目指すものが違うなら違うと言い、支持を集めないと立場がなくなっていくと思う。だから前原には徹底した批判が必要をしなければ、前原・枝野・松本に飲み込まれていく

敵を愛し相手と合意をつくっていけ、と教わってきた私にとって、胸中複雑な状況でもある。

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» 前原代表は。今後も発言はぶれないだろうか? [政治ニュース@若者のおたけび]
「公の精神」追求を強調 党大会で民主前原代表 (朝日新聞) - goo ニュース アメリカ・中国での発言を撤回することなく党大会の場でも同じ主張を繰り返した。その点は評価すべき。党大会での発言も外交・安保中心。国内政策の考えを早く聞きたい。 前原代表の発言に関して、、、 ・今後の民主党の正式な政策、ビジョンになるか? ・靖国問題に対する考えを明確にできるか? 外交政策はここにかかっていると思います。 靖国問題はたんに『A級戦犯がいるから,,,』参拝反対というのではなくて、... [続きを読む]

受信: 2005.12.17 19:49

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