11/8② 倒錯した求愛の民主党
民主党の自己認識は一回り遅いんじゃないかと思う。
もう次の選挙は小泉自民党の真似をしたって勝てないだろうに、労組を切ったり、公認基準をいたずらに厳しくしたり、本人たちは勇ましい維新の志士気取りなんだろうけど、国民から見れば自虐的なことばかりやって、その自虐ぶりを国民にアピールするから、暗い政党のイメージがついて、女はよりつかない。
小泉首相がすごいのは、自縛をしているように見せて、自縛したロジックを自由自在に戦略として使いこなすところだ。ところが民主党の前原は、ただただ戦略の幅を狭めるような選択だけして、「これだけ自分を縛ったから愛して」と、国民に倒錯した求愛をしているところが気持ち悪い。
ところがそんな勇ましいマゾぶりを見せながら、実は腰砕けで、労組にへどへど釈明を繰り返している。8日も連合の高木会長に、脱労組に理解と協力を求めている。脱労組って、労組に理解と協力を求めることなのだろうか。国民の見ていないところではそんな猿芝居をやっている。労組もやってられない。支持した国民もばかばかしい。いい加減にしてほしいよ。民主党は。
労組も役に立つ議員は誰か政党はどこか冷徹に見据えるべきだと思う。第三者に労組の求めたことが成果を上げているかきちんと業績評価してもらい、議員の推薦基準を明確すべきじゃないだろうか。社会党や民社党時代のようにずぶずぶで党を一体的に支持させられ続けることは、組織嫌いな組合員の求心力を低下させていくと思う。役に立たない議員や、賃金労働者を見下げた発言を繰り返す民主党議員には、公示日のポスター掲示すら協力すべきではないと思う。今さら労組が組織内候補の選挙を意識して国民に媚び売ったところで抵抗勢力のレッテルははがせない。徹頭徹尾、役に立つ姿勢を顧客に示すしかないのかも知れない。
業績評価をやってみたら、評価を得るのが、国民新党か、公明党だったりする可能性は高い。
民主党が公認基準 元職65歳定年、3連敗でアウト2005年11月08日22時20分朝日
民主党は8日、衆院選の候補者選定基準を新たに決めた。先の衆院選で落選した前職と元職について「65歳定年制」を設け、小選挙区で3回連続落選した場合も原則公認しない。現職も70歳以上は小選挙区単独立候補に限るなど、厳しい内容になった。来週までに前職・元職の1次公認を発表する予定だが、早くも党内からは異論が出ている。
年齢の基準は、公認内定時に新顔は60歳未満、前職・元職は65歳未満。現職は「解散時に70歳を超える者は原則として比例代表名簿に登載しない」としている。
小選挙区での連続落選(比例復活当選も含む)については、補選での落選も含め、新顔は連続2回、前職・元職は連続3回で公認をしない。現職には適用しない。
この基準を自民党と比較すると、落選者の「定年」は8年以上若く、比例区で復活当選した場合も「敗北」と見なすなど、基準は厳しい。
ただ、「年齢や惜敗率などを勘案して公認することもあり得る」と裁量の余地は残した。
選定基準を厳格に適用すると、今回落選した同党の新顔、前職・元職のうち、80人以上が公認の資格を失う。
安住淳・選対委員長は「これまでは選挙で候補を増やすばかりだったが、今回大量落選し、候補者や選挙区を洗い出して戦略を考える必要が出てきた」と基準を設ける必要性を強調。現職の引退や、基準をクリアしていても、さらに勝てる候補者を探すなどして候補者を入れ替える小選挙区は「3ケタになる」との見通しを示した。
こうした基準が適用されれば公認されなくなる前職・元職は、納得いかない様子だ。
小選挙区で3連敗した玉置一弥前衆院議員(61)は「ベテランを排除すれば、党は団塊の世代や高齢者の支持を失う。党が公認しないのなら自分が生き残る道を考えたい」と公認されなくても立候補する考えだ。同じく3連敗の藤田幸久前衆院議員(55)は「地道な日常活動を続けてきた候補を切れば、地域を軽視する党というマイナスイメージができるのでは」と語った。
4回連続で小選挙区で落選し、年齢基準でも公認がもらえないことになる米沢隆元副代表(65)も「若ければいいという考え方では政権奪取は難しいのでは」と批判する。
前原民主代表:連合会長らと会談 「脱労組」で理解求める
民主党の前原誠司代表は8日、東京都内のホテルで連合の高木剛会長らと会談。自らの発言が「脱労組」を目指しているとされている点について「選挙などで労組だけに依存すべきではないという趣旨だ」と説明し、理解を求めた。
毎日新聞 2005年11月8日 18時49分 (最終更新時間 11月8日 18時53分)
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コメント
最近の民主党元気がないです。たった一人しか議員がいないのに、「新党大地」の鈴木宗男さんの方が存在感があります。前原代表は、容姿も政策もプチ小泉の域をでません。民主党は河村たかしさんを代表に選んで、賭けてみたらよかったのに。
政権という獲物を手に入れるのは、殺気だっては失敗します。気のないふりをしながら、そーと寄って行って獲物を網に入れるのです。昆虫採集の要領。ダメかなぁ。
投稿: はちきん | 2005.11.09 14:58
最近の民主党元気がないです。たった一人しか議員がいないのに、「新党大地」の鈴木宗男さんの方が存在感があります。前原代表は、容姿も政策もプチ小泉の域をでません。民主党は河村たかしさんを代表に選んで、賭けてみたらよかったのに。
政権という獲物を手に入れるのは、殺気だっては失敗します。気のないふりをしながら、そーと寄って行って獲物を網に入れるのです。昆虫採集の要領。ダメかなぁ。
投稿: はちきん | 2005.11.09 14:58
はちきんさんこにんちは。
河村たかしもねぇ。面白い人だろうけど、言っていることは細かいことばかりで、妻と一緒によめいびりするけちくさい名古屋のおっさんという感じがねぇ。
総選挙が近くなければ昆虫採集の要領です。あんまり派手にやろうとすると上滑りして、実行手段も情報網も持つ政権与党にかなうわけがありません。
何かあったときに動けるようにするのが、大事なんじゃないかなぁ、と。前原の得点稼ぎは時間の浪費です。
投稿: 管理人 | 2005.11.09 20:23