11/26② 武部の本性
午後、次世代育成支援計画の評価をする会議に出る。
●これが武部の本質と思える発言が出てきた。北海道釧路市での講演内容。
1つは竹中平蔵が次の首相候補と口を滑らせたこと。竹中が政策に口を出すことは苦々しく思いながら我慢している自民党議員たちも、首相候補なんて話になったら簡単に許すとは思えない。小泉引退後、小泉が相当な利権を引き渡さない限り、竹中も武部もサンドバック状態になるだろう。
そしてもう1つは、マンション業界を潰さないために、強度偽装のマンションを危ないと言わない方がいいという発言。BSE騒動のときにもそのような消費者の安全不在の発言をして問題になった。全く懲りていない人だと思うし、改革派偉大なるイエスマンなんて言って自己陶酔しているけれども、やはりただの田舎議員でしかない。
BSEのときも、今回のマンション問題でも、供給者が参ってしまうから、消費者は命を削って我慢しろ、と言っている。そういう思考のセンスをしている。しかしそういう自民党の態度がアスベストの問題や薬害エイズの問題を放置し、深刻な被害にしていったのではないだろうか。古い体質などちっとも改まっていないのだ。安心で安全な住宅しかつくられないように社会制度を整えるのが政治の仕事だろうに。
悪者探しは景気悪化招く 耐震偽造問題で武部氏
自民党の武部勤幹事長は26日、北海道釧路市で講演し、耐震強度偽造問題に関して「悪者探しに終始すると、マンション業界つぶれますよ、ばたばたと。不動産業界も参ってきますよ。景気がこれでおかしくなるほどの大きな問題です」と述べた。
自らが農相当時に牛海綿状脳症(BSE)問題への対処で批判されたことを引き合いに「対応を気を付けないといけない。寝られないでしょう、大きい地震が来たら自分のマンションがつぶれるという話ばかりされると」と指摘した。
また、武部氏は記者団に対し、伊藤公介元国土庁長官が偽造問題発覚前に、マンション販売業者「ヒューザー」社長を国土交通省幹部に紹介したことについて「事実なら誠に不用意極まりない」と語った。
共同通信 2005年11月26日19時
| 固定リンク
コメント
今後の政府の対応が、今後の日本を左右する大事なタイミングなのに、これでは絶望的です。
だって、全部、“自己責任”であると片付けられようとしているのですから・・・・。
投稿: うぞきあ | 2005.11.28 14:35