11/13② コストの高い取引
闘いは気を抜けない。理不尽な観測気球を読みとり、自分に害のないように問題を処理していかなければならない。
●前原が自民党離党者と連携することに言及。小沢一郎に圧力を受けたためか。やめた方がよい。
民主党は、これまで自民党離党者を受け入れることに、大きなコストがかけすぎである。この間も新進党、自由党の難民を次々受け入れ続け、その難民を保護するどころか、路線の軌道修正ばかり求められ、実質的に党を乗っ取られてしまった。しかも旧民主は「サヨク」呼ばわりされ、抵抗勢力だから出ていけという扱いを受け続けている。党の理念も国民は旧民主的なものと思い込みながら、実態は新進党で、わかりにくくなってきている。
難民の中には、党運営に参加しないのに副党首格に就任したりして、党内でまともな意思決定ができない。そういうことが小泉首相と飯島勲秘書官に付け入られたのではないだろうか。
自民党をゆさぶるメッセージとしてはいいし、個人的には好感を持てる人も多いが、今回の離党者は自民党を愛してやまない骨太ばかりで、民主党に入っても自民党にいた時と同じことができないと納得しないだろうし、人によっては党名の頭に「自由」を加筆せよと言いかねない。
小選挙区制のもとでは、すっきり党を売り込める環境づくりに専念すべきで、きちんと強い独自候補を育てて、こうした混乱にくさびを打ち込むべきだろう。
民主前原代表、自民離党議員と連携模索を検討
2005年11月13日20時19分 朝日新聞
民主党の前原代表は13日、岐阜市内で講演し、「自民党からはじきとばされた方が今後どういう活動をするかということは、しっかり注目をしながら、国会の活動で連携が取れるのか、あるいはそれ以外の協力ができるのかを考えていかないといけない」と、自民党を離れた議員との共闘について検討していく考えを示した。
前原氏はその後の記者会見で「基本は民主党単独政権を目指す。手段として、国会対応などについては、反与党(の立場)で協力できることを探ることは十分考えられる」と語った。一方、岐阜県内選出の野田聖子氏や古屋圭司氏との関係についても質問に答え、「あらゆる可能性を否定しないが、お二人は自民党への復党を願っていると思っている。それが前提である以上は協力関係というのは実質的にはないだろう」と語った。
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