10/21② 歴史は繰り返さないで
菅直人氏が団塊党を作るといって、各地の退職予定者たちに接触を図っているらしい。団塊の世代が改めて地方政治に進出するのかと思うと、少し心配でならない。
私の周囲で団塊世代を代表する運動をしている人たちは、味があって決して悪い人ではないが、思考方法が強引で、突撃一番だったり、左翼転じて民族主義者だったり、あるいは神秘主義者だったり、絶対社会を担わせたくないと思うような人が多い。まだ純粋に左翼を続けている人の方が信用できたりする。
団塊の世代を疎外させないということはおおいに結構なことだが、旧民主党の結党時にもみられたことだが、宇宙人というか、不思議ちゃんというべきか、何のために政治家になろうとしているのかわからない人間をかきあつめて、党運営が大混乱し続けたことがあった。団塊の世代は、能力以上に名誉欲が強いので不安だ。
結局、98年までの旧民主党の悪い体質は、党内権力闘争で新進党出身者にこてんぱにやられ続けて整理された。その結果、98年以後の新民主党は、右傾化したし、リベラル的な政治理念がどんどん薄まり、主要政治課題に改憲を掲げる政党になってしまった。そうした歴史は繰り返さないでほしい。
菅氏の妻の伸子さんが「脇が甘い」と叱ったことがあったが、年金未納疑惑といい、若手議員に裏切られ続けたことといい、意欲だけある人を簡単に信用しすぎるきらいがある。
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