10/20② 今日の友は明日の敵
自民党には「日本夢づくり道場」という、フリル付きふんどしのような名前の研修会があるらしい。このネーミングはきっと、武部か森喜朗あたりが考え出したんだろうけど。こうした文化があるから自民党を好きになれない。
それはともかく、「日本夢作り道場」で小泉首相は、
「造反してついていった人。倒閣運動だと早く気が付けば、こんなに多くの犠牲者は出なくて済んだ。後の祭りで仕方がない」とあいさつ。「今日の友は明日の敵。戦国時代じゃなくても人間の社会。わきまえながら友情をはぐくむことが大事」と締めくくった。
この言葉を聞いて、共産党の影響力が強かった高校時代がフラッシュバックした。学内政治の上手な教員たちが、飯島秘書官が小泉チルドレンを囲い込んでいるように、生徒や保護者を上手に争わせて使う。友情や人間の信頼をくっつけたり離反させて、学内を統治していた。
小泉政権は、自民党は圧勝した→小泉政権の政策はすべて国民が信任した→小泉政権のエキセントリックな政策であったとしても反対するのは国民の敵、という論法で反対者の口を封じていく。このやり方は、私が高校時代に経験した「学校の敵」「自由教育の敵」という議論であり、中国では「革命の敵」、ロシアでは「人民の敵」という論法である。こうした全体主義的な、人の内面の自由を奪うようなやり方には心底嫌な思いをしてきたので、小泉政権は嫌いだし、それに媚びへつらっている小泉チルドレンや民主党の前原執行部は骨のない連中だと思っている。もちろん共産政権ができたら真っ先に軍門に下っているような連中かも知れない。
今日の友は明日の敵、政治という人が人を従わせるという人類の叡智の上のシステムにはそういうことはありうる。でも私はその変幻自在な人間社会が、昨日の敵が明日の友と言えるようなやり方を求めていいきたい。
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コメント
大学ではなく高校ですか?大変失礼ですが、どういう高校なんですかね。
大人になる前から嫌な思いをしましたね。
私は田舎の公立出なので、そういう動きはなかったのですが、教職員組合など左翼が強い地域で、公立高校の入学レベルを強制的に画一化していました。全部の高校が同じレベルなんですよ。
投稿: takeyan | 2005.10.20 21:26
ひまがあったら過去のブログ読んでください。卒業後、教育雑誌に原稿書いたこともあります。一時期話題になった学校です。
教職員組合でも社会党系なら押しつけてくるのは平和運動と人権だけなので納得できますが、共産党系は歴史観から、和太鼓、軟派な革命歌、無意識ですが仲間を統治する政治的技術まで教えます。
投稿: 管理人 | 2005.10.20 22:11