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2005.10.01

10/1 いのちの対話

NHKスペシャル「いのちの対話」中絶に携わる産婦人科を舞台にしたドキュメントが良かった。

医師たちが誠心誠意、妊婦と父親となる人たちに関わり、単に子づくりというお産ではなくて、命を受け止め、生命を実感してもらい、子どものもつ生まれてくる力育つ力を実感してもらおうという取り組みに感動した。

我が子を授かったときの胎児の心臓の動き、心音、そしていのちの重量感、喜び合ったこと、そしてお産のエネルギー、そんなことを思い出して、それらが走馬燈のように走りながら、番組の中で迷って迷って中絶を決断した人のこと、逆に中絶を思いとどまった人のことの思いをかみしめ番組を見た。

3人の祖父母の死に、私は立ち会えなかった。2人は九州で同居していた親族が看取ったから、寂しい思いはさせなかったと納得させることはできても、1人の祖父は近かったし、立ち会えないとは不覚でしかない。祖父母と同居していた親戚に聞くと、病院の対応が悪く、容態が変化しても家族を呼ばずにおき、病室での孤独死だったようだ。年齢からして死は仕方ないにしても、そのありようがやりきれなかった。

医師や助産士、看護士といった専門職ではないにしても、生まれてくること、子ども、そして死について考えていきたいし、できることがあれば関わっていきたいと思っている。そしてそういうことに取り組んでいるひとを励ましていくことができれば幸せだ。

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