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2005.09.06

9/4② クルマと社会の折り合い

衆議院選挙でクルマ社会を問い直す会が各党アンケートを実施し、民主、社民、公明、共産の4党が回答。その内容が公表されている。

http://www.ne.jp/asahi/z/z/tnk/s059/list.htm

回答内容を読むと、社民党と公明党がきちんとしているし、環境政策や、新しい都市づくりの理論、海外での交通施策の傾向を押さえていることが読みとれる回答だ。

一方、民主党は、交通違反取り締まり強化と環境問題と税金の無駄遣い防止しか理屈がなく、そもそも事故を起こさないような交通政策がどうあるべきか、元気な都市と交通の関係はどんなものなのか、という考えが読みとれない。単なる不勉強ならまだ救われるが、民主党が広汎な支持層を抱える政党になって、身動きが取れなくなっているとすれば、郵政民営化で小泉首相に攻撃された弱点がまだまだたくさんある、と言える。
年1万人の事故死者とぜんそく患者、交通事故遺族、都市のスプロール化など、自動車の関わる社会問題が深刻な内容のものが多いことから、自動車製造業とクルマ問題の折り合いをどうつけるか、ということは政権がジャッジする大事な問題となる。単にクルマを規制せよとか、あるいは逆にクルマの経済牽引力を無批判に礼賛するような立場ではまずいのではないかと思う。

●昨日、選挙で応援に行った岡山で、候補者と一緒に朝市にあいさつまわりした。市民による都市交通づくりとまちづくりをめざすRACDAという市民運動のブースを訪ね、候補者に紹介してもらう。
RACDAと、岡山電気軌道という路面電車とバスを経営する会社がタッグを組んで、岡山の交通環境を変えようといろいろ取り組んでいる。岡山電気軌道は和歌山や岐阜での私鉄路線廃止では買収に名乗りを上げ(岐阜は売却代金の問題がうまくいかず断念)、全国の地方都市交通の救済者になっている。
選挙の中なのでゆっくり話ができないので、改めて選挙が終わったら訪ねることを約束し、バス地図を市民でつくり販売していたので購入してそこを去った。

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