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2005.09.22

9/22 ヤクザ医師と紳士な暴力団と事故に遭わない高額所得者

昨日に続いて、保険業務の研修。今日は、給付の現場の話。疑わしい事例の追跡作業の体験談や、人身事故の逸失利益の計算のルールなど学ぶ。

日本は外国と違い、未来の逸失利益を賠償額に計算する(諸外国は過去の逸失利益、つまり学校やその人との生活に費やした諸々の経費で計算する)ため、ホリエモンや100億のサラリーマンを冥土に送るような事故を起こした場合、保険会社が負担に耐えられないのではないか、なんて議論をした。が、給付の現場にいる人の話だと、高額所得者が事故の被害者になることは少ないということ。交通弱者というのが、階層問題でもあるということが改めて認識された。
事故の賠償を考えると、高級車の周囲を走行することは経済的危険度を増すことになる、ということでもあり、道路というのは、経済格差の表現なのだと思う。そういえば、女が男を選ぶ基準に、クルマで選ぶ人がいる。これはジェンダーだ。
暴対法の効果で、交通事故の被害者となった暴力団関係者が保険料をふっかけることはないそうだ。きちんと根拠を示して、その根拠となるルールが共通のところに立てば支払額を示せばおさまるらしい。それより自損や生命保険で、医者とぐるになって不正請求もどきを繰り返す人もいる。何度も同じ医師の診断書が送られてくるそうだ。健康保険等でも不正請求が絶えない。一体、どんなモラルを持っているのだろうか。また医師の診断者のほとんどはひどい筆跡だそうだ。それを何千円も診断書料を取って書く。

保険加入時の健康告知で質問をした。市の健康診断で片っ端から股関節脱臼だ、栄養不良だ、としろうとでも嘘だとわかるような診断をして保護者を不安に陥れる医師がいることは以前、報告したが、そうした医師に健康診断された子が保険に入れるのか、という質問。再度医師にかかって疑いを晴らさない限り、保険に入ると、告知義務違反になって後々、保険金の支払い拒絶などに会う可能性があるそうだ。
知的障害の子の場合など、障害が赤ちゃんのときにはわからず、3歳ぐらいになってわかってくるので、先天的なものか、それが何らかの事故による後天的なものなのか、証明できずに水掛け論になるようだ。給付担当者は、保険金詐欺の法解釈の原理に関わることなので、原理原則通りに運用するしかないが、家族の心情や本人の未来を考えると、先天的なものだ、と断定して給付や保険加入拒絶をしたりするのはほんとうに辛いと話される。

保険業務の一番興味深いところだが、それを仕事にするには辛そうなところだ。

夕方、野党内野党になった議員の秘書から電話があり、野党をまとめていくために右傾化させてきた路線を修正するという話を聞き、すがすがしい気持ちになる。しかし評論家やマスコミ政治部記者がこの議員について語る言い方が、10年前の横路氏と同じような表現をしていることが少し心配だ。
横路孝弘議員が党内ポストを失い、副議長という神棚に祀りあげられ、議会質問で活躍する場を失い、悲しく思う。民主党の何らかの陰謀か。今年の初め休暇中に国会中継をたまたま見ていたら、通常国会で働く現場について、フリーター問題について、詳細に首相に質問し、詰めていった姿を見たので、働く人の立場の原理にたって質問する議員を失うことに将来の心配をする。
しかし、70年代後半、横路氏が青年議員時代に党派を超えて懇意にしていた河野洋平議長とのコンビとなり、いけいけどんどんの内閣と対照的な、思わぬ議会運営が見られる可能性がある。

●連合会長選挙に対立候補が立った。笹森会長の「次期会長は若返り」発言で混迷した次期会長選びだが役員選考委員会はUIゼンセンの高木会長を推薦してまとまった。それに対して、昨年連合に加盟したばかりのパート労働者の組合「全国ユニオン」鴨さんが、対立候補として立候補した。
連合の力関係で鴨さんが勝てることはありえない。その中での一番の新参者であり小さな組織の鴨さんが手を挙げた勇気をたたえたい。鴨さんは連合が掲げた中小やパート労働者も共闘できる労働運動を加速させようとしているのだろう。どういう結果になるにせよ、これまで以上に連合が、真剣にパートや派遣労働者、中小零細企業の労働者の運動に取り組まざるを得なくなるだろう。
連合大会の代議員が役員選挙に投票するので、私のような一事務員には選挙権はない。

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う〜ん、なにがつまらないのかなあ。ずいぶんと意欲的な本なのに。読売新聞傘下からくる、保守臭漂う「帯」に騙されてはいけない。ほんと、こうした帯でずいぶんと損しているようにおもう。労働組合の功罪は、政治的立場によって、左右されやすい。労働組合は、1970年代か...... [続きを読む]

受信: 2005.09.24 05:15

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