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2005.09.12

9/12 自分たちでつくりあげていく生活

選挙の結果が出て一晩経つ。東京で保坂さんが当選して驚いたり、ふさぎこんだり、気持ちの揺れ動いた1日だった。

昨晩は、家族の友人知人がいろいろ大騒ぎで、次から次に国外脱出を考えなくては、というメールをもらったようだ。私は両極端の可能性を考えている。1つはやはり国民が小泉を信任したとして、小泉政権が暴走するパターン。もう1つは中曽根首相が選挙で圧勝した後のように、むしろ暴走を恐れる世論を意識して、動きが沈静化したり、あるいは党内の政敵に足を引っ張られること。できれば後者であってほしい。

今日から、保険(労組の共済事業)の内勤に異動。その変化に精神力がついていっていないのかも知れない。

最初の研修で、労組が共済事業を始めてきた経緯や考え方などのレクチャーを受ける。いつか紹介しようと思うが、1960年の総評の運動方針で、労働者の自主的な福祉活動を進めていくことについて多様な手段が言及されている。理屈は生活サービスの多くが資本か、経営者側の恩恵の福祉で行われていて、労働者自身のものに取り戻す必要がある、と提起。その上で、労働者の自主的な住宅供給事業(地方に行くとある住宅生協)、地域の生協活動との連携、共済事業の推進などを提案している。さらには、労働団体が診療所や保育所を経営せよ、という一項目もあった。
今の労働運動にそうした自分たちでつくりあげていく運動や事業の提起はあまり見られない。

私が保育政策を担当したときに、疑問を持ちながらも民間参入の規制緩和を阻止しなかったのは、こうした民間参入なら、労働組合や自主的な保育活動が公的保育の枠組みの中に入り、共同決定による運営がされるなら、民間参入はあってもいいと判断したからだ。しかし現実には、そうした面倒な経営の保育所は規制緩和では増えていない。富士通労組は、経営側、川崎市と共同で保育所を開いた。自分たちのニーズを事業化する新しい労働運動のスタイルができてくると思うのだが。

小泉構造改革は、自分たちでつくりあげていく者の非効率性はいっさい評価せず、競争に勝てるものだけがすばらしい、という単純なものだ。無機質な一方的なサービスが安価で満ちあふれている社会、そしてそれを支えるのは安価で不規則な労働時間の労働力ということになるのだろう。

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コメント

保育園ですが、正直、公務員保育士が減った分の利ざやをNPOのボスや企業の本部機構が抜いているだけのようなところがあり、嫌になります。まずは、現場への配分率を役所がしっかりと管理すべきでょうね。

投稿: takeyan | 2005.09.13 13:54

選挙のことでヒートしていて、遅くなりました。
役所が管理するのもいいんでしょうけど、NPOにも企画運営者と、そうした現業を担う人がいる以上、NPOにも労働組合的なものをちゃんとつくり、不当な搾取をチェックしていくことが必要でしょう。とりわけ精神的忠誠を問われるNPOですから、基本のところはしっかり自分たちで監視しないと、委託する行政も、働くNPO労働者もいいように利用されてしまいます。

投稿: 管理人 | 2005.09.18 23:55

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