8/4 一緒に暮らすことのメリット
午前中は、朝霞市社会福祉協議会のヘルパーステーションのヒアリング。
地域福祉計画の市民委員を受けた最初の頃、ある人から「民でできるものは民」といって、社会福祉協議会がヘルパー事業をやるのはおかしい、と言われた。
しかし、今日は、介護度が低くても生活自立ができない人や、要介護でなくても生活が成り立っていない人、家庭環境が難しい人の生活支援や、障害者介護など、民間がやりたがらない介護事業はやはりこうしたところで受けるしかない現実を聞く。
また、独居高齢者が孤独で、ヘルパーをつかまえて話さないことや、気が付くと悪徳商法にひっかかっていることなどもあるという。本当は傾聴ボランティアなどが入るといいし、そういうニーズについても、本来ケアマネージャーがソーシャルワーカー的に動くことが期待されていたのだが、現実にはケアマネージャーは介護事業者や医療機関の営業マンに成り下がっているか、独立事業者の場合は生きていける報酬を獲得するためにそこまで手がまわらない現実がある。
介護保険のケアマネージャーが、相談や多様なニーズの吸収をしておらず、その余波や利用者の相談をヘルパーが一手に引き受けてしまっていることなどを話していただいた。
午後、職場にソウル大学の大学院生が訪ねる。先日、ヒアリングを受けた朴先生の教え子。
日本の民主党の旧社会党系グループの研究をしている。世界でこれほど文献のない政党はない、だから研究対象にしにくい、と嘆かれる。私も手持ちの資料で出せるものはあまりなかった。
●寺田学という28歳の民主党代議士が議員宿舎で同棲と報じられている。寺田議員、でかした!
ところでこうしたことがどうして問題になるのか、以前から疑問に思っていた。ゴシップとして興味あるというところまではわかる。しかし、政治家の資質を問うかのような報道は間違っている。
同棲していて、政治活動にどのような悪影響があるのか。全くわからない。議員宿舎の私的利用とでも言いたいのだろうか。議員宿舎は各選挙区から出てくる議員が東京でホームレスにならないように、低額だが有償で提供される私生活の場だ。私的利用が良くないというのなら、ウンコもシャワーもダメだ。
そもそも同棲がそんなに異常なことなのだろうか。この経済不況下で、親元から自立した若者は、交際相手がいれば同棲しようと考えるだろう。素晴らしいことだ。全然問題ないじゃないかと思う。
よく民意が反映されないからと小選挙区制を批判する人がいるが、それ以前に、国会議員のライフスタイルが民間人のライフスタイルの多様性を反映してほしいと思っている。700人以上もいる国会議員のうち、50人ぐらいは独身者がいて、さらに10人や20人、議員宿舎で同棲したって不思議じゃないと思う。(同じように人口比なら30人の同性愛者、70人以上のバツ1ぐらいいてもいいはず)むしろ、そうした若者事情を体験している人が議員でいてほしい。
プロフィールを取り繕ったり、選挙のために早々結婚して、体面つくろうように子どもを妻に産ませ、家族をほったらかしにしながら、偉そうに日本の伝統だとか、子を産まない女は云々とか、そういう議員こそ、迷惑千万だ。そうした嘘だらけの人生を送っているような議員が、政治をゆがめているのではないかとも思う。
寺田氏のことより、国会議員の犯罪率の高さ、こっちのほうが問題じゃないか。
| 固定リンク
コメント
イケメンじゃない自民党のおっさん議員が若い女を議員宿舎に囲ってたとしても、あんたには文句を言う資格は無いからね。
投稿: ばば | 2010.09.08 15:46
何を期待していたのかわかりませんが、文句など言ったことはありません。政治家の能力を批判することはきちんとしてきていますが、能力とは無関係な私生活を批判したことはありません。うそと思うなら、過去の記事を全部みてみてください。
ゴシップを面白がるならいいのですが、ゴシップで有能な人の職業を無にすることは、みんなにとっての損失です。
私生活をことさら問題視して、公人としての仕事を否定するのは、公人を職業人としてではなく身分として位置付けることになり、逆説的な結果となります。逆に言うと、男女関係に多少問題があっても有能な人と、身ぎれいで無能な人と比べて、どちらとして公人として適切なのか評価するかという問題になります。
投稿: 管理人 | 2010.09.09 00:43