8/29 都会といなかの政治センスの逆転
●通勤途上、自宅の周辺に「岡田代表来る」の看板。あす10時、ユニクロ朝霞店のとなり。
ここ埼玉4区は民主現職が圧倒的に強いと言われていたが、代表が告示日に応援に来るのだから、そうでもなくなっている厳しい情勢なのだろう。自民党の候補なんて念仏かお題目のように「おはようございまーす」しか話せない候補で、そんなの相手に接戦になることが信じられないぐらいだ。
ここの民主現職は、岡田党首の寝首を掻く日を首を長くして待つ小沢の軍門にいながら、岡田党首を公示日に呼ぶとは太い候補だと思うが、こんなところで民主が負けて、自民が増えたらたまらないと思うし、また比例で何とか当選する良心的な候補が玉突きで落選されてはたまらないと民主に入れるしかないと考ている。そういう下駄の雪の自分に情けない思いをするが、それについては深くは考えない。
選挙情勢について、首都圏の友人のうち何人かからは小泉さんのことを評価する声が聞こえた。一方、九州では自民党支持の親類でも小泉さんのこと全く評価していなかった。今回は地方のほうが民主が手堅く取る、都会は民主惨敗という予測が出始めたが、私の実感に近い。政治をバーチャルにしかとらえられない首都圏の人にとって小泉政治を評価できてしまうのだろう。
NHKは安倍晋三にがっつりやられているのか、自民党のことしか伝えていない。22時のニュースをニュースステーションとチャンネルを変えながら見てみるとよくわかる。八代英太が立候補するかしないか、という二番目か三番目のニュースをNHKは10分近くやっている。ニュースステーションでは、もっといろいろな選挙区の状況を伝えていた。
フジサンケイグループのSPAがそうした小泉衆愚劇場の片棒を担ぐマスコミ批判を大々的に展開していて面白い。
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コメント
小泉さんが宗教裁判の結果、「ガリレオはそれでも大地は動いている!」というコトバを引き合いに出して、郵政(?)解散したと言っているそうですが、研究者によればガリレオはそんなことを言っておらず、宗教裁判の結果、天動説に宗旨替えした、とおっしゃっているのを耳にしました。
そう言えば、就任時繰り返し言っていた「米百俵の精神」はどこへいっちゃったんでしょうかね。特に土木系、建築系の職場では、過去から伝承された技術が将来の世代に引き継がれてはいません。デフレで低価格化の競争の中で、元請けが利益をぶんどってしまうため、職人の世界にはお金が落ちてきません。
どんなに優れた技術も、それで食べて行けなければ絶対に跡絶えます。
電気、機械系もそう言うところが見えてきている、という話も聞いたことがあります。
その証拠か、「改革派」と呼ばれる人たちは、目の前の利益にあくせくとして、将来の利益には疎いような気がします。自分たちがせこく利益をピンハネしている間に、人的資源に頼っているこの国の産業は、その競争力を失い、大量失業社会、そしてお金がお金を生み続けるという格差拡大社会が訪れるのです。
「米百俵」は、この国の産業を亡国へ導いているのかもしれませんね。
投稿: 窓灯り | 2005.08.30 00:47
みんなが楽しく、ゆとりもって暮らせば経済がうまくいく、だから福祉もやるし、必要な公共事業はやったほうがいい、というのがケインズ経済学で、小泉やその支持者、エコノミスト、キャリア官僚はそれを真っ向から否定しているんだから、技術だって、文化だって、生活だって伝承せず、ヒイヒイ金融資本にマルクス経済学的にいえば剰余価値を吸い取られる社会でしかないのでしょう。小泉さんを首相の座から追う結果を出すことが必要だと思います。
投稿: 管理人 | 2005.08.30 20:20