8/20 国がくれる子育て慰謝料
各政党の選挙マニフェストが公開されてきている。
子育て支援をめくってみると、どの党も現金給付の話ばかり。財源がないので、すずめの涙ばかりの児童手当を拡大する話ばかり。5000円ぽっちをもらったからって、子育てが楽になるか、っていうの。子育てに苦労してお金使わざるを得ない人も、お金がかからない育児をしている人も、同じく5000円ばらまく、というのでは政治や財政の再配分の意味はまったくない。
中学生まで児童手当が必要だ、なんて言っている政党もいる。おむつもミルクもそんなに飲まない子どもにどうしてお金がかかるのか理解不能だ。児童手当ではなくて、子育て慰謝料とでも呼んだほうがいいんじゃないのだろうか。
その月5000円をばら撒くために、2兆から3兆、自治体の事務経費なども考えるととんでもない金額が浪費されている。ほんとう、その5分の1の財政でできるのが保育所の整備の積み残しの処理ではなゆいか。早く保育園入れるようにしてくれ。ついでに質の悪い保育園を何とか淘汰してくれ、と思う。
保育園に入る権利のない専業主婦だって、子育ての根本的な苦痛の解消は、月5000円くれることより、育児ネットワークの育成とか、全額有償であったとしても1ヶ月に1度でも私的な事情で利用できる保育所があるとか、もっと違う方法があるのではないだろうか。
●選挙準備期間なのに、砂湯に漬かってくる。腰痛や足の疲れに効く。
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コメント
実は、児童手当のばらまきには少し疑義を持っているものです。私が生まれた頃(第2次ベビーブームだ)は、第3子からしか児童手当はもらえませんでした。現在は、第1子、第2子が一人一月5千円、第3子以上に到っては1人一月1万円を支給するようになっても、出生率の向上には到っておりません。
なぜならば当然です。核家族化が進み、男性も女性も社会参加するようになって、育児をする環境が整っていないのです。
行きつけの床屋さんがあるのですが、2人の男の子を保育園に預けているのですが、1人は歩いて20分ほどの保育園(それでも一番近い保育園だ!)、もう一人は「車で」20分ほど離れた保育園に預けているとのこと。それでも待機児童がわんさかいて、贅沢も言っていられない、と両親はぼやく、それがこの国の子育ての現状です。
神奈川県Y市では、保育園の増設要望に「将来、児童数が減少するので投資できない」と答えたとか。これでは少子化に歯止めがかかる訳がありません。
そこで、提案するのが児童手当を廃止して、その財源を年金会計に振り分けて、「児童年金」制度を創設することです。
「基礎年金」を統合して、「児童年金」を創設する。児童年金は、金銭と役務を併給しても良く、役務のみを受給しても良い。役務は、集団保育、育児ヘルパーの派遣、育児相談の実施などが含まれると思います。
で、もちろん「基礎年金」を掛けてない人は、金銭給付と一部の役務を除いたサービスは受けられない。そうすれば、4割を超える年金未加入者の加入のインセンティブになるのかな、と思いますが。
夢みたいな話で、具体性に書ける話ですいません。
投稿: 窓灯り | 2005.08.24 22:58