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2005.08.11

8/10 機会のインサイダー取引 

あすは徹夜に近いイレギュラーな仕事が待ち受けていて、そのための仕込みで一日中、調整の電話。

社会人になって最初にシステム部門に配属になって、電話で難しい話を延々しなければならない仕事について以来、電話が苦手になった。かけている間はまだいいが、昼休みとか、一息つくと精神力が吸い取られていることがわかる。古い人たちが長電話を戒めるのはよくわかる。

マックシェイクが安いからと、乗り換え駅でつられてマンゴー味のを買い求め飲む。えらくまずい。バニラにしておけばよかった。

自分の将来の進路について、ふと考える。30超えると、何をやるにしてもそこそこ先が見えてしまって、踏み出す勇気や変えていく楽しみの奥行きをついつい計算してしまう。夢がない。その割に自分に策略がないので、こんなもんか、と落ち着いてしまう。日々の桎梏は昔と変わらないのに。

●島本慈子「住宅喪失」を読む。我々の世代は年金のことばかり心配しているが、実は持ち家も食い物にされることになっている。S●NYの製品がぴったり5年で故障して買い換えなくてはならないのと同じように。
つまり、耐久年数60年あるマンションを、あたかも耐久年数がないかのように信じ込まされ、さまざまな検査で過剰に不安を煽られ、その結果として、住民の多くがマンションの建て替えに同意していってしまう。その結果、年金生活になっても、住宅ローンが消えない、という話。そうした社会を煽っていった政府の規制改革会議への批判。

より民間に開放すること、より規制がないこと、そうしたことが「改革」で、どんな副作用があろうとそうしたことに反対するのは「抵抗勢力」という決めつけが社会にほとんど浸透している。「改革」が自己目的かしていて、今度の選挙で、民主党だって社民党だって、もちろん公明党も「改革」がテーマらしい。民主党が郵政民営化に反対することが後ろめたい気分で言い訳するような態度はよくない。

小泉改革が進んで、「改革」と称して、雇用が流動化して仕事は選べるようになったかも知れないけど、生活の質は選べなくなった。「改革」と称して「がんばった人」は報われるようになったが、がんばる機会はなかなか与えられなくなった。既得権益はどんどん強くなって、一部の人でインサイダー取引のようにがんばる機会をわかちあっている。多くの人はその人たちのために、生きる力をどんどん吸い取られている。しかもそれを自ら喜び受容するように躾られている。いじめられないと関係を認識できないような情けない態度だ。

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